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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 三章 ミライ編
93/95

91.騎士団チームvs学園チーム

 今日はメンバー集めなんだけどお父様に頼んだら騎士団の人達を連れてきてくれた。この中で知ってる人はお父様とテッタクさんとメイシアさんだけ、あとは騎士団の人達だった。さすが騎士団というのもあり皆ガタイが良くモノホンの侍ジャパンのように見えた。


 もう1チーム呼んであります。今は冬休み期間ということもあり暇そうにしていたタクトさんとフリッテさん、レスダー学園長とお父様の宝物殿に忍び込んでいたアンジーナさんに大図書館から一歩も出なかったシルフィおばさんを呼んだ。こちらも足りない分は学園の講師が担当する。


アンジーナ「ミライちゃん、この野球?に参加したらさっきの事ミライちゃんのお父さんに言わないって約束覚えてる?」


ユウキ「何かあったのか?」


 全然、さっきアンジーナさんがお父様の宝物殿に入って金貨漁ってただけだよ。


アンジーナ「ミライちゃん!それは言わない約束!」


ユウキ「終わったら覚悟しとけよ。」


 悪いことは報告しないと私以外にも見てる人いたし、後々の報告は罪が重くなる。因みに何を漁ってたのかというと金貨は金貨なのだが白金貨である。


 フェイト王国の資源は99.9%がミヤおじいちゃんの財産であり、その財産を一気に宝物殿に置いた為金貨などのコインは床にばら撒かれている状態。かといって多すぎるので誰も整理整頓したがらない。


 そんな中アンジーナさんは財務大臣という理由で金貨の整理整頓を命じられた。整理している時に誤ってコケてしまい自分のポケットに入れていた白金貨を大量の金貨の山に混ざってしまったのです。


 だから宝物殿を漁っているように見えたのです。だけどアンジーナさんは「こんだけ金貨あったら1つくらい持って行っても大丈夫だよね」と言っていたので確信犯で間違いないです。

 

 騎士団チームvs学園チーム(騎士団隕石多数)の2チームが作れた。これは本番ではなくあくまで試しの試合である。老若男女遊ぶ為には最強の力を持つこの方々に耐久テストをしてもらわないと何かあった時責任取れませんからね。


 先攻は騎士団チームになり、学園チームは守備につきました。投手のレスダー学園長は自信満々だったのに対し、投手のタクトさんは「今日が僕の命日か…」と言っていました。でも大丈夫、私が頑張ってテストしたからボールの勢いで間違って腕ごと吹っ飛ぶ可能性は多分ない!


 今回は簡単に三回裏までの試合にしてコールドはなしになっている。一応ルールは教えたけど大丈夫かな?


レスダー「ふんっ、打者はユウキか。なら思いっきり投げてもいいよなあ!」


 レスダー学園長の1球目投げられた球は風魔法で勢いを増してドリルのように鋭くなっていた。捕手のタクトさんは白目になりながらガクガク震え今にも倒れそうだった。(死を悟った)


 だけどそんな球をお父様は軽々と打った。芯のある音と共に球は遠く飛んでいき、いきなりホームランになるのかと思っていたら…


レスダー「俺の風魔法をかき消せたと思ったのか?ユウキ。」


 遠くに飛んでいった球は誰もがホームランだと思っていたら球は飛ぶ方向を変えてレスダー学園長のミットの中に入った。一瞬だけどスピンがかかったように見えた。


ユウキ「もしかして自分のミットに戻るように計算してたんすか?見た目ゴリラなのに」


レスダー「スポーツってのは遊びだが戦でもある。そんな戦に手を抜く奴がどこにいると思ってんだ…というかゴリラってどういうことだ!」


ユウキ「えっ…知らないの?巷ではバチギレゴリラって呼ばれてるってグランから聞いたぞ。」


 何はともあれお父様はアウトということで試合は進んだ。レスダー学園長の球を誰も弾き返すことができず守備交代になった。

 



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