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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 三章 ミライ編
90/95

88.この世界は娯楽が無さすぎる!

 私の名前はミライ・フェイト。このフェイト王国の第1王女です。前世では医者をしていたのですが気を失ったら魔法あり危険な魔物ありのThe異世界転生をしてしまったのです。


 先月誕生日を迎えて5歳になり洗礼を受けました。私の職業は夢だった「錬金術師」です。私が見ていた異世界本では色んなポーションや魔道具を作っている姿が前世では羨ましく思い…ついに私は異世界でそれを成し遂げたのです。(見てますか…前世のお父様、お母様!娘はいま猛烈に幸せです!)


 錬金術師はどの属性も満遍なく伸びる「万能型」だけど限度もあるようで全部が全部強さMAXになるわけではない。(例えば火属性特化の子だったらMAX100だったとして、私はMAX85という感じ。けど他の属性も85なので有利も取りやすいから一概に微妙とは言い切れない。)


 早速今日は錬金術である物を作ろうとしている。この異世界には娯楽が少ないの何のって。魔法があるから薄れているけど子供が遊ぶ遊具も無ければ公園なんてない。外に出れば魔物がうじゃうじゃしていて出れないし、その魔法も原則使うことを禁じられているしでやる事が無さすぎる。


 でもでも…私は錬金術だし、第1王女だしちょっと使っても問題ないよね。だって変身した時の姿で魔法研修しているし無知ではないから多少は大丈夫!多分!


 話を戻して…この世界は娯楽が無さすぎる。異世界系で主人公が作る娯楽って言ったら「野球」だろっ!なんだって…そこは普通「リバーシ」とか「将棋」だろって?それはもうある、なんならそこに魔法がルールに+されて前世でいうEスポーツにまで発展する勢いがある。


 リバーシもただ黒くしたり白くしたりする物ではなくなっている為、私の理想なは少し欠けているような気がしたので触れないことにした。この魔法リバーシや魔法将棋の創設者は勿論…私の大好きなおじいちゃん、大英雄ミヤなのです。


 それに比べて「野球」やその他のスポーツは知られていないというか、この人たちにその文化は無いとみた。少し前にお父様と遊んでいると大きな石ころを投げて遊んでいた時にキャッチボール楽しいねって言ったらお父様はなにそれって言ってもん。


 前世で野球ファンであったことも含めて私はこの世界に「野球」を広めていくのが今やるべきことだ。その為には道具が必要だよねって事でボールやバットなど他設備で使う物を前世の記憶をたどりに作る事にした。


 でも雪合戦もそうだけど普通の野球だとつまらないからボールやバットは魔力を込めることができるように中に魔石を入れることにした。ルールは従来のものと変わらないと思うけど魔法の制限は出てくると思われる。


 ある程度の道具はできたらから試作品を試すためレスダー学園長とタクトさんを呼び、投手とバッターをしてもらう。最初に何の属性も付けないでボールを投げてもらう、ボールの耐久力を測るためだ。


 投げている最中にボールが耐えれなくなって爆散するかもしれない。レスダー学園長みたいな力任せの人だと特にボールが壊れるかもしれない。


 レスダー学園長が一球投げる。巨大な手から放たれるボールはマッハで出るソニックブームを出す。受け止め先にはタクトさんがバットを持って待ち構えていたけど一瞬でボールは横を過ぎて風圧でタクトさんはふっ飛ばされる。このままでは城下町に被害が出るかもしれない…


 だけどそこも対策済みだ。念には念を入れてドルトンさんを呼んでいた。ドルトンさんはバットの表面を広げて盾のようにしてレスダー学園長が投げるボールを受け止める。ボールと盾は互いに拮抗しあい、摩擦によって火花が出ていた。

 

 ボールは止まったけど真っ黒焦げになり原型すら留めてなかった。変形させたバットの方もボールが止まった時一緒に折れていた。前世基準で作ってたからこんなことになったんだと改めて分かった私である。

 

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