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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 三章 ミライ編
88/96

86.新しい命と誕生日:前編

 今日は待ちに待った私の誕生日でもあり、双子が産まれる日でもある。何で双子が産まれるって分かるかっていうとサラおばあちゃんが預言者なんだって。ミヤおじいちゃんが何か隠しているような素振りをしていたけど私は気にしないようにした。


ミヤ(次元の修復の時、たまに持ってない力が発揮されてサラさんみたいに元々予言の力なんて無かったのにあの一件以降その力に目覚めたっていう…なんて話せばいいんだろう)


 今日は朝から執事やメイドさんが私の誕生日と双子の出産の準備で忙しそうにしていた。お父様と話がしたいと思っていたのだけれどそれどころではなく、テッタクさん含め近衛騎士は別の準備をしていた。


 何やら王国に向ってドラゴンが来ているのだとか。普通のドラゴンの大きさは約20m級と言われているけど、今向かってきているのは約100m級の巨大ドラゴン。その前後付近にも20〜30m級のドラゴンが群れをなしていると言われていた。


ミヤ「そろそろ着くんじゃない?」


ユウキ「何がですか、まさか…ドラゴンの事じゃないですよね。来客なら連絡してとあれ程言ったじゃないですか!」


 どうやらドラゴンの群れはミヤおじいちゃんの知り合いらしい。完全人型獣人族のグランさんやリンガル騎士十字団の皆さんも続々と城内に入ってきた。


 今日はRu.ヴァレンティーナはお休みでお父様の元パーティメンバーのマテラおじさんとアルキラおばさんにチィちゃん、ドルトンさんにクリスさんまで来ていた。


 あとからフェイト病院にいたカエデさんにヴァイオレットさん、牧師のシアメルさんにレスダー学園長と講師の方々が来席した。


ミヤ「ここまでのメンツが一同に集まるのはそうそうないもんな。」


サクラ「ミヤ様お久しぶりです、サクラです。」


 そこに現れたのは透き通ったピンク髪のお人形さんみたいな綺麗なエルフだった。おじいちゃんの知り合い…もしかして不倫!?


ミヤ「不倫じゃないよ、ただの腐れ縁だよ。ミライ…サラおばあちゃんに言いに行こうとしないで。マジで!」


 サクラさんというエルフの長兼王女様はミヤおじいちゃんの昔からの知り合いで交友関係はあっても恋愛関係はないらしい。(つまんないの)


ミヤ「積もる話もあるし、他の呼んだ友人たちと話してくるよ。」


 そう言っておじいちゃんはその場を去った。それと同時にお父様が入れ違いで来ておじいちゃんを探しに来た。


ユウキ「ミライ、おじいちゃんはどこかな?」


 (何やら不穏な空気)


ユウキ「ドラゴンの王とシーベット王国の人魚王が来席していておじいちゃんを探してるみたいなんだけど。」


 (わたしでも分かる…お父様すっごいおじいちゃんにキレている様子)


 おじいちゃんならさっきサクラさんって綺麗な人と中庭に行ったよ。


ユウキ「ありがとうミライ、早速行ってくるね。」


 おじいちゃんなら何とかなるか。私は私のできることをしよう。ということで私はメイドさんたちと一緒に準備をすることにした。私はまだ背が低いのでできることが限られてくるから簡単な作業をする。


 私は杖を使って風魔法で城中を走りながら埃を集めていた。軽いそよ風程度に調節して掃除していって壁や床を綺麗にしていく。城の周りが殺風景だと気になったので無属性魔法【ハッピーフラワー】で周りの草を花に変えて城の周りを明るく染め上げた。


 あとは何をすればいいだろう…


ミヤ「こんなとこにいたのか」


 おじいちゃん、私何すればいいの?


ミヤ「ミライ、双子の為に準備するのもいいけど君の誕生日でもあるんだ。君は皆に祝われる準備をしないとね。」


 おじいちゃんは私を抱っこして私の部屋に向かいメイドさん達を呼んだ。私は私の誕生日を祝われる為、おめかしをすることになる。


 (いつも着ているドレスとは違った可愛さがあるわね。異世界の私…ムッチャクチャ可愛いわ。)


ミヤ「サラおばあちゃんの予言では産まれるのは昼頃になる」


 昼頃…ってもうすぐ昼だよね。私はおめかしをした後お母様のいる部屋まで走っていく。


 


 

  

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