78.鬼の雪合戦開幕
フェイト王国の冬は長い。今が11月だけどこの寒さと雪が2月までは続く。その間に様々な雪祭りが開催されるが私が今から行くのは鬼の雪合戦と呼ばれる雪祭りだ。去年は年齢的に行けなかったのだが今年から参加できるということで、お父様とミヤおじいちゃんとサラおばあちゃんと一緒に来ている。
お母様はお腹の子供がいるので今年は行けない。だからお母様とお腹の赤ちゃんのためにも私は楽しまないといけないのだけど、そうもいかなかった。
雪合戦の開催場はレスダー学園長のフェイト学園の剣・魔法練習場で開催される。私は学生に混じって楽しく雪合戦をするのかと思っていたらレスダー学園長が来てくれた。
レスダー「よく来てくれたなミライ王女、前会った時より身長伸びてるな。」
ユウキ「僕とレベッカの娘ですから当然です。」
レスダー「まぁいい…今、雪弾戦の受付しているから早めにやっとけよ。」
ユウキ「あぁ…ありがとうレスダーさん。」
レスダーさん60歳超えてるのに元気だし、筋肉ムキムキすぎて雪山に出るクマかと思ったよ。………、雪弾戦?私は雪合戦をしに来たんだけど。異世界は雪合戦の事を雪弾戦って呼んでるだけかもしれないし、深くは考えないでおこう。
マルティア「雪弾戦受付はコチラです」
ミライ「マルティアさん」
マルティア「あら、アズ…ミライちゃんいらっしゃい。」
ミヤ「マルティアが受付してたんだね」
マルティア「ボランティアみたいな感じですかね、あと雪弾戦登録するには5人必要ですよ。」
あと2人いるの?もしかしてチーム戦での雪合戦ってことなのかな。前世のFPSゲームみたいで楽しそう!
ミヤ「あと2人は一応呼んでるよ」
ミヤおじいちゃんがそう言うと来てくれたのはテッタク騎士長と奥さんのメイシアさんの2人だった。この2人は国王ユウキの近衛騎士兼フェイト学園特別講師をされていて、たまたま日程が空いていたのでミヤおじいちゃんに呼ばれていたんだって。おじいちゃんって顔が広いんだね。
とりあえず雪合戦に参加する5人が決定したんだけど受付を終えた後黒色の防寒着を渡されて着ることになる。この防寒着は特別製で雪玉に当たると黒色から赤→青→黄となって色がかわり最後の白色になるとダウンつまりゲームオーバー。だから3回まではhpがあって行動できる…本当に前世のFPSゲームみたいな設定だね。
受付のマルティアさんが私達を学園内に案内するとそこには、すでに受付を終えた人々で賑わっていた。壇上にはレスダー学園長が立っていて雪合戦開催を告げる。
レスダー「今年もよく集まってくれた、前年度の雪弾戦は相当盛り上がったが今年はもっと凄いぞ。開催して5回目になるが歴代の優勝者がこの場所に来ている。つまり!今年優勝した奴が一番強い事になる!お前ら優勝したいよな!!」
大衆「したい!!」
レスダー「どうせ商品目当てなんだろ!」
大衆「そうです!」
レスダー「正直でよろしい!では雪弾戦開幕だ!」
挨拶を終えて私達は学園内の一室に入る。そこには前世であったようなモニターが存在していてそこから雪合戦の様子を生で見れるらしい。この一室は予約制でお父様が予約してくれたので一番いい部屋を取れた。
うんうん、雪合戦雪合戦…じゃない!
(雪合戦にモニターって何?みんなで楽しむものじゃないの、いや私の認識が違うのかもしれない。)
ミヤ(その通り、この雪合戦は5対5・1 マッチ制のバトルロイヤルなのだ。先に5人倒して勝てば同じく1勝したチームとバトルする。計3勝したチームが決勝戦の切符を手にする。)
ユウキ「因みに前年度優勝者は僕で初代優勝者はレスダーさんなんだ。だから一番警戒するのはレスダーさんのチームだろうね。」
でも去年優勝したお父様のほうが強いんじゃないの?
ユウキ「レスダーさんの率いるチームバッファローは特攻スタイルで雪玉に当たってでもその倍当ててくる厄介なチームだ。」
テッタク「レスダーさんが投げる雪玉は他の参加者が見たらビビるんだ。」
メイシア「因みにこの雪合戦は無属性魔法だけ使うことを許されている。」
そういうこと…あんな巨体が突撃してきて強化魔法で強化されたムキムキのあの体で雪玉(弾丸)を投げてくる。
ミヤ「さてと僕らも準備して行こうか」
司会者
さぁ、始まってまいりました。第5回雪弾戦大会第1回戦最初のカードはコイツラだ!
チーム「炎龍」
前年度では惜しくも準優勝でありましたがリーダーのグランフェイムさんをはじめ、獣人族の能力を活かし今年は優勝なるか!
チーム「バッファロー」
炎龍にとっては宿敵の相手我らがユウキ王の率いるチーム。今年はメンバーをユウキ王以外変えておりどんな戦い方をしてくるか全く見当がつきません。
さぁ両者位置につきましたね!
では雪弾戦開始!!




