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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 三章 ミライ編
73/94

71.あわてん坊のお姫様

「」カッコ:人物が相手と会話している


()かっこ:人物が物事を考えたり、念話で話          している。

 私ミライ・フェイト4歳、読み書きや言葉を話せるようになってからは大図書館でシルフィ伯母様と本を読んでるの。王国の姫だからということもあり、毎日勉強で嫌になっちゃうけど休憩時間で好きな魔法の本を読むのが日課になってる。


 今日はどんな本を読もうかな…っとちょっと古い本だな。手入れがされていないのかホコリが舞っていた。私がホコリでくしゃみをしている所に伯母様が駆け寄った。


 私の鼻水を処理してくれた後、私が取った本を伯母様は何やら嫌な顔で見てきた。伯母様が言うには勇者の本らしくて歴代の勇者の冒険譚が書かれている。


 なにそれ勇者とか異世界の醍醐味だよね。楽しみでしかないじゃんと思って読もうとしたら最後のほうが破れていた。でも破れている前のページは8代目勇者お父様の事について書かれているが、この破られているページの枚数的に勇者よりも大いなる存在がいたのではと私は勝手ながら解釈した。


 この破れているページは何が書かれていたのか伯母様に尋ねたが「知らない」と断固拒否られてしまいました。私はある事に気づいてこの本を自室に持って行ってもいいかと伯母様に尋ねるとオッケーだった。


 私は自室に戻りある魔法を使う。私が初めて覚えた魔法【復元】。あらゆる物を復元できる魔法で外で遊んで転んでしまい服が破けてしまった所強く念じたらなんか元に戻ったのがキッカケ。


 数年前まで復元できる…たか試したことがなかったからちょうどいい。この破れた先のページを【復元】っと…


???「ふぁ〜、あれ今何時?」


 その本には8代目勇者と共に戦った大英雄のお話が載っていた。その大英雄は世界を救ったと言われている人物でその人の生涯の出来事が書かれていた。私は読み進んでいくとなんか聞いたことある地名だと思っていたら…間違いない。


 この大英雄の故郷のケカゴン(しま)って(しま)じゃなくて(とう)になっていてそれらの文字を並び替えるとカゴ島ケン…鹿児島県になるの。私は急いでこの大陸の地図を見てみると至る所に知っている地名があった。


 これってもしかして日本なの?じゃあ私は異世界転生じゃなくてただの転生?私は頭がこんがらがっていると私の部屋のドアからトントントンっとノックの音がした。


 私がは〜い、と言いドアを開けるとおじいちゃんが立っていたのだ。私が驚いて声を出してしまいそうになった時、おじいちゃんが私の口を塞いでドアを閉めた。


ミヤ「初めましてじゃないよね」


 えっ…昏睡状態だったのに私のことわかるの?


ミヤ「4年前ミライが赤ちゃんだった時に聖属性付与したじゃないか。覚えてない?」


 (あれおじいちゃんだったの、てっきり転生ボーナスかと思っていたけど…)


ミヤ「その様子、日本から日本に転生してきたって顔してるな」


 (なんででバレた、私って顔に出やすいのかな。)


ミヤ「心が読めるんだよ」


 (心が?)


ミヤ「強いて言うなら無属性魔法【念話】意識があれば脳内に直接語りかけることができる魔法だよ。」


 (そしたら今のも4年前のも…)


ミヤ「全部聞こえてたよ」


 (意識があったならなんでもっと早く目覚めなかったの?)


ミヤ「楽をしてみたかったんだ!」


 おじいちゃんは働き過ぎで倒れただけで3日寝たら回復したんだけど緊急治療室に運ばれて精神的病なんて言われてそのまま車椅子で生活することになったんだけど、車椅子生活も悪くないと感じたおじいちゃんはエスカレートしていき4年程経ったと打ち明ける。


ミヤ「君の父さんがなんか重い話を持ちかけてくるもんだから、いつ言えばいいのか分からなくなっていたんだよ。」


 それを私に話してどうするの?


ミヤ「いい提案なんだけど…」


 おじいちゃんの提案を聞き受けた私は先ほどの出来事はお父様達に言わないようにしてある事を実行する。



 

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