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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 二章 王都奪還編
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58.魔王城の結界

 魔王城(王都)は城に近づくにつれて魔力が濃くなっていくのだが先行隊によれば城付近は結界で城丸ごと覆われているそう。十字団が試しに攻撃したのだがキズの一つもつかないので悩んでいた。


 僕もその結界に向かって試しに思いっきり拳で攻撃したのだが結界はびくともしなかった。逆に攻撃がはね返り城付近の地面が攻撃の衝撃波で地震のように揺らいでしまった。


 僕にも壊せない物があるのだと感心していたがどう壊せばいいのか見当がつかなかった。光属性を微力に持っていたグランフェイムが剣に纏わせて結界を攻撃すると小さいキズができたのだ。


 だがグランフェイムも光属性適正ではないので使うと体力がごっそり持っていかれるのだと。これを壊すには光属性を持った勇者が必要なのだが異世界の勇者ヒイラギは光属性を持っていない。厳密には持っていたと言うのが正しいのだが…


 娘や妻のサラさんに手を出した所をよく思わなかった異世界の神が剥奪したと勇者ヒイラギ本人から聞いた。ヒイラギの強さはチートというよりも女神たちに助けられながら生きてきた。自身の力だと勘違いしていて強情で傲慢だった彼を見限った女神はこの騒動をキッカケにして勇者の力を剥奪したのだ。


 今の勇者ヒイラギは異世界に行く前の状態、農民の方が強いくらいになっていて仲間達も女神からの加護を剥奪されて使いものにならない。


 となればやはりユウキが必要になってくるがユウキは来ないだろう。今どこに居るのかも分からないから搜索も困難だ。かといって力任せではこの結界を突破することはできない、どうしたものか。


 唐突な質問

・ミヤって全属性持ちなんじゃないの?


初代勇者ゴーレムを作る際に光属性を譲渡して作ったから持ってないよ。


・ユウキやグランフェイムには何で光属性があるの?

 

初代勇者が次の代に譲渡して…っていうように光属性を譲渡していったんだけど勇者になったものは強制的に光属性を身につける事から何処かの代の勇者の子孫ってことだね。


 グランとユウキの光属性の力の違いはその受け継がれてきた勇者の血筋の濃さの違い。勇者の血を引く者同士が結ばれればその子供は強い力を身につける。

 

 質問終わり!


 

 今のグランではこの結界を破るのに1ヶ月は掛かる。しかもその1ヶ月は光属性で攻撃し続けての1ヶ月であり、少しでも休んだら倍は掛かる。


 その頃ユウキは…


 あれから数日歩いているけどまだ街に着かないのかよ。僕は魔王を倒すという宿命を受け入れることができず逃亡することにしたのだが、逃亡先はドルトンのいる領土。ドルトンも故郷に帰って少しで仲間に会うってなるとどんなリアクションしてくれるかな。


 現実を背けながらドルトンの故郷まで足を運ぶと城門付近で騎士団に足を止められた。今王都で人類と魔族の戦いが行われていることで民の不安が絶たないのだ。そんな状況で他の者を領土に入れることはできない、人間に化けた魔物かもしれないという事から入れないらしい。


 僕はその戦いから身を守るために逃げてきたと話すが話を聞いてもらえなかった所見覚えのある人が駆け寄ってきた、ドルトンだった。ドルトンは故郷に戻った後すぐに父が率いる十字団という騎士団に見習いとして入り、学園で身につけた力を存分に発揮しているのだ。


 事情を聞いたドルトンは内密に僕を領土内に入れてくれてドルトンが住んでいる屋敷に案内してもらった。話には聞いていたけど立派なお屋敷で温泉の何倍も広かった。


 ドルトンの父親のノーランはリンガル帝都皇帝直属の軍「十字団」を率いる騎士団長であり、地位は侯爵にあたる大貴族。てっきり小さい町の警備団長の息子だと思っていたけど規模が違いすぎる。

 

 僕はドルトンにここまでの経緯を話し、今日はお屋敷に泊めてもらうことになった。

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