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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 序章 ミヤ編
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6.古竜王都襲撃

 僕は王都に薬屋ムーフルという店を持つ25歳独身男性です。今日は新人が入ってきてから1ヶ月経つ記念の日です。皆さんはコレを待ってたんじゃないでしょうか。大好きなお給料手渡しの会です。


 基本給の銀貨40枚と、今月は冒険者組合やクラングループの依頼もありましたので1人金貨1枚加えます。金貨が貰えるからといって豪遊しすぎないようにして下さいね。



 そしたら俺は酒場にでも行きますかね。賭け事とかあんまやんねぇから、腹一杯食って寝ようかな。


 私は貯めておきます。いつか王都に家を持ちたいと考えておりますし、店長の様な立派な調合師になって独り立ちしたいです。



 そうかそうか、使い道があるんだったらいいね。そうだ…明日は休みではあるけど誰かお店に来ない?ポーションを一気に作ろうと思うんだけど。



 疲れそうだからパスで…


 ポーション作り、教えてくれたりしますの?でしたらヴァイオレットと一緒に明日のお昼ごろ向かいますわ。



 じゃあ決まりだね、早朝に素材収集するから丁度昼に帰ってくるね。もちろんポーションの作り方も教えるし、代金も渡すからね。


「市民の皆様は家に避難してください!南方から竜がこちらに攻めてきています。先に兵が足止めをしていますが時間の問題です。直ちに避難してください!」


 みんな避難するんだよ、家が遠かったら僕の店の中にいていいから。僕は少し用事があるから絶対に外にでないようにね。


 まずいな…竜の襲撃とあれば被害は南方の家々が燃え崩れるだけで済むといいのだが、城壁が崩れたとなれば近くの魔物達が攻めてきて二次被害が出るかもしれない。一刻も早く冒険者組合に行かなくては。  

  

 すまない少し遅れた。状況は?

レスダーの話によれば銀の騎士がいち早く対処に出ているらしい。城壁近くには魔法使いを配備して上から魔物を魔法で撃退できるよう準備しているとのこと。


 ここに中位ポーション10本と下位ポーション30本置いていく。僕は前線の冒険者を回復させながら戦うからそっちの指揮は任せた。



 レスダーに冒険者組合の指揮を任せた。先に敵の数を知らなければいけない。【探知】を使う。無属性の【探知】は熟練度によって敵のいる位置を確認するのを広げることができる。おおよその数は…なっ、7000!?


 王都にいる冒険者が約200人、これは銀の騎士のクランメンバーを入れての数。王都の兵士は3000程いるが強さは並の冒険者より弱いので期待は出来ない。


 そんな事を考えながら僕は前線に着いた。案の定魔物と戦い負傷してるものが多数いたので救護室に運び王都の神官達と共に回復魔法をかけていった。いくら回復できるからといっても体は治るだけで行こうとする気持ちにはならない。


 死にたくないって気持ちが皆あるから、仕方ない。精神的苦痛はヒールで治すことはできない。僕は救護室を出てさらに前線の古竜のとこまで行った。


 銀の騎士のラッタクさんが戦っていたのでヒールをかけた。ラッタクさんはここ20分程激戦を繰り広げているらしいが、古竜は全然疲れを見せていないらしい。こちらのスタミナがきれるのを待っているんだろうか。


「ははは…いくら古竜を斬っても無駄さ。」


 僕らの目の前に現れた奴は、魔族だ。それも高位の魔族で人の言葉を巧みに話すことができる。 この古竜は倒す用?ではないらしく王都まで飛んで爆散するため用らしい。


 王都まで行って爆散…まさか、古竜の体内に毒でも仕込んでいるのか。いや、それだったらこの古竜も無事では済まないはずだが。

 そしたらこの古竜はもしやポイズンドラゴンなのか。


「正解でーす。この子は猛毒や人間に感染させるやばいウイルスを腹の中にパンパンに蓄えてる正真正銘のポイズンドラゴンちゃんです。」

 

 いったい何が目的なんだ。王都と魔族領の間でいざこざがあったという報告等はなかったはずだぞ。


「目的?そんなの期末まってるさ。そこに人間がいるからだよ。人間は要らない存在で、魔族だけ生き残ればいいんだ!魔物達も僕ら魔族が支配してるから敵無しってわけ。」


 そう言った魔族は古竜を連れて王都まで行った。僕らは全力で古竜を止めたが止めることはできなかった。しばらくして王都の中心で古竜は爆散した。僕らは遠くからただただ爆散した光景を見ていることしかできなかった。 


 ウイルスの蔓延とポイズンドラゴン自身の毒が家をも溶かす程でたちまち悲鳴の声で王都を覆った。ここにいる誰もが膝から落ちた。頭を抱えるものや絶望して気絶するものもいた。


 あの何でもない日常が今日終わったのである。だからといって足は止めない。薬屋として一人でも多く救わなくてはならない。僕は急いで王都に戻るのであった。

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