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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 二章 王都奪還編
55/98

53.勇者ヒイラギVS薬師ミヤ

 勇者ヒイラギ

 これが魔王を討ち滅ぼした勇者の力だ、とくと味わえ。身体強化×10・太陽神の恩寵+各女神の加護発動。


 【天翔宇宙斬(ギャラクシー・クラッシュ)


 この奥義は俺が魔王を倒す時に発動した絶対無欠の技だ。この技は女神の力を存分に使ったことで防ぐこともできないし、尚且つデメリットなしだから魔力があれば何回でも放つことができる。


 高速で放たれる数千の斬撃はあらゆる物質を斬ることができる。あの魔王もこの技を防ぐことができずあっさりと倒れてしまった。これが勇者の力ってやつだ!


 ミヤ

 そうか、和解するつもりがないんだな。それなら遠慮なく殺すまでだ。


 勇者ヒイラギ

 俺を殺す?何の冗談だ。この技を目の前にして現実逃避してるだけだろ。安心しなよ、おっさんが死んでも娘さんは大事にしてやるからよ。


 勇者ヒイラギの天翔宇宙斬はミヤに当たる直前で消えた。他の斬撃もミヤに近づくにつれて消し飛んでいった。ミヤはその場で拳を握り少し動かした。


 勇者ヒイラギは腹に一発攻撃を受けた。何事かと思い辺りを見回しても何もなかった。


 勇者ヒイラギ

 卑怯だろ、仲間がいるんだったら出てこいよ。こっちは一対一の対決をしてんだぞ!


 ミヤ

 いくら吠えても無駄だよ。君の攻撃はもう当たらない。


 勇者ヒイラギはミヤの言葉を信じられず2回目の天翔宇宙斬を放つも全て不発に終わる。それどころか勇者ヒイラギの持つ剣に込められた女神の力が段々薄れていった。3回目を放とうと剣を振るも何も出なかった。


 勇者ヒイラギ

 クソが…こんな剣がなくても俺には拳がある!お前のような貧弱な体を粉々にしてやるぜ。


 勇者ヒイラギは剣を捨て拳で殴りかかろうとしたが近づいた瞬間動きが止まった。勇者ヒイラギがわざと動きを止めたのではなくミヤの周りの空気に異変があった。


 ミヤ

 ここまでご苦労でした。辛うじて息はできるように調整してるけど、何が起こったのか分かるかな勇者ヒイラギ君。魔力っていうものは体の中だけにあるわけではないことは知ってるよね。空気中にも酸素と同じ様に微々たる量ではあるが魔力も存在している。


 君が放った天翔宇宙斬も魔力が使われているよね。じゃあ空気中にある魔力を僕が全部吸い取って無くなったらどうなると思う?


 正解はその時点で魔法は消される。魔法を出すのって魔力が必要なわけで身体から放った魔力が空気中の魔力と混合して1つの魔力になる。だから魔法を遠くに放つことができる。


 わかりやすい例をするなら火の付いたロウソクがあるだろ、空気中の酸素と交わって燃え続けるけど酸素を無くすつまり真空にしたらどうなる。そう酸素がないから消える。魔力も同じで魔力が空気中にあるから魔法は遠くまで飛ぶ、逆に魔力がない空間には魔法は存在できない。


 君がいくら天翔宇宙斬を放っても魔力のない真空の空間で攻撃が届くことはない。これが正体だ。


 何処からともなくお前の腹に攻撃が来たのも同じ事。僕が空気中の魔力を殴れば魔力が波のようにウェーブ(ぶつかり合う)していく。

風魔法の応用みたいなものだ。


 お前が今から何処に逃げようともここから遠距離で仕留めることができる。殴りのスピードを早くしたらそれだけ魔力がウェーブしていきスピードもパワーも高まる。


 僕はこれを【風波拳(ふうはけん)】と呼んでいる。ちょうどいいから実験体になってくれ。ミヤは真空状態を解除した。


 勇者ヒイラギ

 ハハ…隙を見せたな、天翔宇宙斬!!


 ミヤが真空状態を解除した途端天翔宇宙斬を放とうとした勇者ヒイラギだったが動いた瞬間に数十発の攻撃を受けた。あまりの攻撃に倒れてしまったが起き上がろうとした。


 勇者ヒイラギが起き上がろうと手を動かした瞬間先ほど受けた攻撃がまたヒイラギを襲う。何が起こったのか分からないヒイラギだったが息を整えようとした瞬間にまた攻撃を受ける。


 ミヤ

 何が起こってるのか分からないみたいだな。僕は別に風波拳は使ってないよ、空気中のさんそと魔力を僕独自に書き換えただけさ。


 君が動こうとすると周りの酸素や魔力が反応して触れた瞬間打撃を受けるように設定してある。今の君は手を動かすこともできないし、息を吸うこともできない。


 生きる上で必要な酸素は君の敵になる。詰みってやつさ。



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