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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 序章 ミヤ編
5/97

5.この世の理(新)

 僕は処刑場に一歩一歩足を運んだ。運ぶにつれ歓声が上がり、処刑台の目の前に着いた時には大きな声援があった。僕の耳が壊れているんだろうな、今から死ぬって言うのに喜ばれている。


 僕は何を間違えたんだろう、あの時何も残らなかった…何故か僕は生き残っていた。僕の全ては消えたのに、僕だけ生き残ったからいけなかったのか。


「首を固定しろ」


 僕は何も間違った事はしていない。僕はあの時、この地球と生きていこうとした。だから森を作って動物と暮らしていた。果物を食べ川の水を飲み、静かに皆で暮らしていた。


「刃を落とせ…」 ザクッ…


 結局…何も無せないまま終わったのか…


「これで全ての旧人類は滅びた!我々の時代がやってきたのだ!!」


「新人類バンザイ!新人類バンザイ!」


 

 いや…コイツラ殺して何も無かったことにすればいい。いっそ洗脳でもして新人類なんて言葉を取り除くようにすればいい…そうだそうしよう。


 僕は切られて離れた首から体を再生させた。その時一緒にある力に目覚めた。僕はこの非科学的な力を【魔力】という名を付け、目の前に魔力を試す為のいい材料が沢山いたので、一体残らず実験することにした。


 先ずはここまで連れてきたあの糞女をそうだな、水を手の一点に集中させるようにして…これを飲ませる。


「お前、私の体に何入れた!」


 そしてこの水は僕の魔力で作った水、魔力水(まりょくすい)と名付けようか。この魔力水を体全体に血液の循環と混ぜるように体内に潜り込ませて、お湯を沸かすイメージで沸騰させる!


「あ、あ…あっ…あ…」


 体全体が100度以上に熱されている状態になるが僕はもっと試したい。沸かす炎をオレンジ色から青色にいや…白色に変えて…


 あぁ…やりすぎた。白色にした途端溶けてしまった。もっと試したかったんだけどな、まぁ他にも沢山いる事だし、やりますか。


 風や嵐を想像して紙で手が切れるようなあの感じで…解き放つと、細切れになる。面白い面白い面白い。ならこれはどうだ、逆に台風を逆に動かす様にして吸い込ませる。台風の目の部分に先程の切れる風に一味【振動】を加えて切れ味を増す。目で見たらあたかも止まって見えるくらいに振動させて切る。簡単に新人類を掃除してくれるから楽なもんだね。


 そうだ、この処刑を一番楽しく見ていた王様の様なあんたを試そうと思っていたんだよ。


「我をどうする?今だったら謝ったら許してやらんでもないぞ。お前を配下にしてやってもよいぞ。」  


 最後まで何を言ってるんだろう。この状況で配下になるなんて選択肢選ぶ奴はこの世にいない。コイツは何もかも腐ってるから徐々にダメージを与えて苦しみを味あわせて倒してやろう。


 さっき体を再生させた時にヒールなるものを覚えた。ヒールって回復魔法だけどこういう使い方もできるって皆にも自慢したいな。


 パーフェクトヒール…。パーフェクトヒールは体の部位欠損を治してくれる魔法だけど、これを反転させてあげればランダムでコイツの何処かしらの部位が破壊される。


 手や足・骨や肉・心臓や肺・選ぶことはできないけど相手にとっては苦痛でしかないだろうな。けどしょうがないんだ、こんな汚物を未来の人類の為に残すのは。


「い、息ができ…ない」


 あらら…心臓がイカれたか。もう生きれないね、なにか言うことはある?


「こ…この様な…ゆ…許さ…な…い…」


 大丈夫大丈夫。はい、エクストラヒール。エクストラヒールは死をも蘇る事ができる先程の部位欠損はもちろんの事あらゆる傷を治すことができるヒールの中で最も位の高い魔法なのだ。


「我は生きて…」


 駄目じゃないか、一回死ぬだけで許されるわけないだろう。今のヒールは無しってことで、水魔法で冷やすイメージ。氷をイメージしてさらに寒いのをイメージすると0℃よりも低くすることができる。これをコイツの両腕両足に付けて砕く。そうすると簡単に引きちぎることができ、パーフェクトヒールをすると欠損部分を治してしまうのでここはあえてハイヒールを使う。


 ハイヒールの回復量だと欠損部分の皮や肉、血管などを収縮させることしかできない。つまりイモムシ人間ってやつだ。この状態でパーフェクトヒールとエクストラヒールを繰り返す。この時のエクストラヒールの使う条件として死んでから5分以内の体の状態を完全回復させる。

 

 例えで言うなら魔物に腹を貫かれる前にある程度傷が出来ていてから死んで、腹を貫かれてから5分でエクストラヒールをすると貫かれた腹は回復するが5分以上経っている傷の方は回復しない。その後もう1回ヒールをすればいいだけでなんだけど、コイツの場合は手足の欠損後5分以上経ってからエクストラヒールをすれば、イモムシ人間のまま復活する。


「もう許してくれ…」


 生きていた時代は違えど同じ人間だから、しっかりとその恐怖を植え付けて生きてもらいたい。他の愚民共は風魔法で一点に集中させてある。ここで僕が使うのは闇魔法だ。


 今からするのは【洗脳】と【共感】の2つの闇魔法で、【共感】の方から先にする。今の王様の恐怖を愚民共全員に共通認識させてあげれば、自身は何も受けていないのにあたかも先程のヒールを受けた感覚になる。体のダメージこそないが精神的苦痛で倒れる者もいるだろうな。


 そして【洗脳】を使う。これによって先程【共感】で共通認識させたのをチェーンして使える。これから先このような事をしない様に生きること。このような真似をすれば即日自害すること。この【洗脳】はコイツらは受けるけど次の世代の子供達はこの洗脳を受けないまま生きることになるだろうから、ここでもう一つ【呪縛】の闇魔法を使う。


 コイツらに魔力を注ぎ込む。何世代か先にはなるだろうが、魔力を使って生きる時代が来るだろう。僕はこの魔力は非科学的、世界に反する意味があると思っている。だから魔力がある人間は【呪われた人間】になる。

 

 それを知らないまま生きてもらいたい。魔力は親から子に受け継がれていくので何世代先、何百年先の未来でも呪われていることに変わりない。


 

 僕はこの【呪縛】の後消息をたった。遠い遠いあの静かな森に帰った。

 

 


 


 


 



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