47.サンドワーム・マザー
こちらに全長30メートル級のサンドワーム・ロードが向かってきたが妙だ。サンドワームは群れで行動する種族なはずなのに目の前にいるのは1体だけだった。他のサンドワーム達は何処に居るのかともう一度探知すると真下にいた。
しかも向かって来るサンドワーム・ロードよりも大きい反応だ。僕は嫌な予感を察知してシルフィ達に知らせようとした時…
突如としてミヤの真下から直径20mを越えたサンドワームの口はミヤを飲み込みそのまま天に上るように進んでいった。シルフィ達は異常な事態だと分かり急いで支度していたがセーフティエリアをも大きいサンドワームは飲み込み砂の中に消えていった。
ユウキ
いてて…ここはどこだ。僕は辺りを見回すため灯火を唱えた。さっきまでオアシスで休憩していたのにここは洞窟か?僕は声を大きく出して僕がここにいることを伝えた。声が聞こえているか分からないけど、やらないよりはマシだろう。
シルフィ
お父さんが魔物に飲み込まれてから私も異変に気づいたけどもしかして私達も飲み込まれたのかな。だとしたらこの洞窟みたいな場所は魔物の腹の中になる。私は攻撃して脱出を目指そうと考えたけどここが今地上なのか砂漠の中なのか分からなかったので攻撃を止めることにした。はぁ…ダンジョンに入ってからトコトンツイてないな。
ミヤ
もう少し早く探知できていれば良かったけど…と体を起こし今の状況を簡単にまとめていた。なんだろう左手に柔らかいものが当たっている。サンドワームの体内だからそういうものだと思っていたけど一応確認すると、アルキラが今にも殺しそうな目で僕を睨んでいた。
なんでそんなに睨んでるのか聞こうとしたら僕の左手はアルキラの胸を掴んでいたのだ。僕がサンドワームの体内の何かだと思っていたものはアルキラの胸だった。どうしようユウキ達の同級生の胸を触ってしまった事を知られたら…
妄想
ユウキ「父さん…縁切っていい?」
シルフィ「ねぇお父さん、いい歳してそれはどうかと思うよ。」
サラ「えっと…ユウキ・シルフィ、今日は筋肉質なお肉が手に入ったの。今から切るから好きなだけ食べてね!」
あぁ…終わった。でも、僕は本体じゃないからセーフなのか…セーフじゃないならアルキラの脳を記憶改竄するしかなさそうだけどあの魔法使うとバカになってしまうんだよな。大事な記憶は残すけど記憶の書き換えによって脳がバグるから、その副作用でIQがニワトリ以下になってしまう。
そうなればいつも礼儀正しいお嬢様のアルキラは四足歩行になって飛んでる虫をパクッと食べてしまう恐れがある。どうすればこの状況を穏便に回避すればいいんだろうか、サンドワームに飲み込まれてしまった事よりも重大な盤面だ。
アルキラ
いつまで触ってるんですか変態!唐突に私の胸を触って来てはブツブツ1人で話し出し、最初よりもモミモミと触ってきだして不快ですよ。そして私の説教中でも何故手を離さないんですか、この事をシルフィ達に言いますよ!
まっ…まて、アルキラ。何か勘違いしているんじゃないか。僕は妻も子供もいてなんでそんな事すると思うのか考えたことはないのか?(キラッ…)
何言ってるんですか…(蔑んだ目)
そういう気持ちになるのも一理あるけど、これはれっきとした魔力回復&精神安定魔法を君に掛けているだけだよ。(今考えたけどこれで納得してくれ…頼む。)
それならいいですけど、もっとやり方があったんじゃないですか?
すまない…こんな状況だったため慌てていたのだ。(おバカで助かった…)
ここにいるのはアルキラだけかな、他の子たちは散らばっているんだろうか。とりあえず探知をしたいのだが生憎ここは砂の中らしい…他のサンドワームの魔力反応で沢山だからシルフィ達を探すことはできない。地道だが歩いて探そう。




