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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 一章 学園編
27/95

26.史上最強の薬師

 姉さんを人質に取られた今、コイツの言う事を聞くしかないのか。


「どうする、一人の命を助けるか皆の命を助けるか…お前に選択権を与えてやってるのだぞ。」


 やはり魔族は卑怯だ、人の命を物にしか思っていないがこの状況はどうすればいいんだ。



 しかし魔物がやってきたからシルフィとユウキの試合が見れなかったぞ。弟子たちの戦いも素晴らしかったけど、このハエのせいでめちゃくちゃだ。


「な…何だお前は!今お前が動けばこの娘を殺すぞ!」


 うちの娘を人質に取るなんて何考えてんだか。ハエさんよ…魔王のとこに無事に帰れたら言っといてくれよ。お前を潰すってな…


「魔王様に無礼な事を言うなら速攻で潰す!」


 何をさっきから言ってるんだハエさんよ。 もしかしてシルフィにくっついていたペラッペラなシールドの話をしてるなら僕が来た時に無くなってるよ。つい気になったから破壊しといたんだよ感謝しな、ハエさん。


 大事な大事な娘を痛めつけた罰をお前にやらんとな。ほら、回復ポーションだしっかり浴びろよ。



 父さんが投げたのは中位ポーションだったけど、中身が売ってるものとは違うようだ。ポーションをかけられた魔族マエストロは溶け始めていた。


「なんだコレ…ハッ!これは酸だな。」


 けど酸にしては溶けるのが遅いというか、逆に回復してる。魔族の再生能力が高くて父さんのポーションが聞いていないのか。


「言っていた割にはショボいな」


 そうマエストロが言っていたら溶けたり再生したりしていた。父さんのポーションと魔族の再生能力の高さが競り合ってるというのか。けど父さんは慌ててる様子もないしまだ秘策があるのかもしれない。


「中々やるようだがマエストロ様の再生能力の方が高かったようだな。」


 何言ってるのか分からないけど、そのポーションは【溶解】と【再生】を付与したポーションだ。お前の再生能力が高いからダメージを受けていないと勘違いしている姿は笑いものだな。確かにお前は僕の酸で溶けてダメージを受けて再生するが再生には麻痺効果があるんだよ。


 麻痺をすれば再生する時の痛みを感じることはないが再生されてる中攻撃をくらっても痛くないんだ。痛くないけどダメージはしっかり食らう。けど、再生の麻痺の効果でそれを認知できないだけだ。そのダメージが蓄積されていき、再生の効果が切れると…


「アァァァァァ…体が…骨が…溶け…て…」


 こんな感じでいつの間にか溶けていく。麻痺ってのは脳に直接伝わるからダメージを受けても意外と分からないもんだよ闇魔法【空間削除】。これで一件落着かな、結界も消えて観客も無事みたいだしこれにて解散。



 呆気なく魔族が死んだ。僕らがどうする事も出来なかったのにこの人は一瞬にしてそれをやってのけた。やはり僕が目指す道の頂点にいるのは父さんしかいない。


 あの後武闘大会は魔族襲来により中止されそのまま帰宅することになったけどマテラ君達は温泉に寄って帰るらしい。  


 


 マエストロ様が謎の男に倒されました。人族の被害も無くマエストロ様の部下も謎の男達の集団にやられたとのこと。


 ふむ、それだけ人族が強くなったということだろうな。リンガルにいる予備隊にマエストロの粉末を回収させ復活液に入れておけ。


「お呼びでしょうか魔王様…」


 来たようだな"伯爵"ダンカッチーナ。おまえはエルフ領に進軍して包囲し、世界樹を我々の物にするぞ。


「そう言うと思い、既に策を討ってあります。」



 

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