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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 一章 学園編
26/96

25.謎の生徒の正体とは

 僕は謎の生徒が父さんが操っているのではと思い、試合が始まるまで10分位時間があったので父さんのことに向かった。父さんは魔力切れのクリスの治療を行っていた所だ。


 僕は自分の考えを父さんに伝えると父さんは表情を変えた。僕は初めて父さんに恐怖を感じた。父さんがあの時見せた目と同じ色をしていて眼球に魔法陣の様なものが刻まれていた。



 これはいわゆる魔眼の一種だ。人間に対してはユウキみたいに恐怖を感じたりして倒れたりするが人間じゃない種族に対してだったら効果が変わってくる。結論から言うとあの少年は「魔族」だ。


 この武闘大会に出る際も主催の人間を操作して、いるはずのない生徒を出場されたと先程報告されている。僕はその確信が欲しかったからこの魔眼を使った。この魔眼は相手の本当の姿を見ることができ、人間に化けた魔族を見破ることができる。


 おそらくあの魔族は魔王の手の者で、奴は人間が最も集まるこの武闘大会を死の舞台にするつもりなのだろう。この武闘大会で勝ったものはリンガル帝都の王から祝福の義を受けるからその時に王を殺す又は人質にするかもしれん。僕があの魔族の姿をこの魔眼で解くからユウキは全力で倒すんだいいね?



 と言ったら父さんは去っていった。これも運命なんだろうか、僕の肩に刻まれた紋章が微かに光っていた。


 僕と謎の生徒の試合が始まった。父さんは早速魔眼で姿を解いた。謎の生徒の髪がクロから白色に変わり目の色が赤く染まっていた。会場は魔族が現れたことに大騒ぎになっていたが、その魔族がシールドで会場全体に結界を張り外に逃さないようにした。


「ここでバレるのは想定外だったけど結界で囲ってるからどの道問題ない、全員まとめて殺してやる。」


 僕は得意の水魔法で魔族を縛り付けた。水の檻と違って相手に直接魔法を付けるもので簡単には取れないのだけど、その魔族はいとも簡単に破ってしまった。


「人族は礼儀がなってないな…我は魔王が配下"子爵"マエストロであるぞ。ソナタよく見ればあの王国の王とそっくりであるな。"男爵"の呪いから逃げてこれたのか…」


 何ぼーっとしてるの、あの魔族を倒すわよ…そう言ってこちらに来たのはアルキラだった。怪我は治っていて父さんから事情を聞いていたらしくマテラ君と一緒に来た。


 

 激闘で疲れてたってのに魔族が襲来したって聞いたから飛んできたわボケッ!体力は回復したけど魔力はまだ回復しきれてないからユウキ、期待するなよ!


 

 誰もこの猿に期待してないわよ。今動けるのは私とユウキ、シルフィと猿の4人だけ…後の参加者は観客を守備している。つまりこの魔族を私達が倒さないと皆殺されてしまうわよ。


「話はまとまったか人族、このマエストロ様がお前らをあの王国の様にしてやるわ!」



 このマエストロとかいう魔族は遠距離型と見える。ドルトン君と戦った時にシールド魔法のような物で遠くから戦っていた事を加味すると近接攻撃は弱いんだろう。


 やはり近づこうとするとシールドボールを無数に放ち距離を保っている。このままだと僕の攻撃が当たらないだけに思えるが、僕はただの囮に過ぎないよ。


 

 いくぜユウキ!雷魔法【雷甲】


 雷甲はアルキラ戦の時に双剣を地面に刺した時雷範囲攻撃を行った技だ。双剣はマエストロの方に飛んでいき、僕も水魔法【水檻】を使って相手を拘束した。そこに雷付与された双剣が刺されば感電してダメージが倍になる。


「ウギギギギ…カハァ…小細工しやがって」 


 勿論これだけじゃない。相手が麻痺して動けない状態にアルキラが魔力を込めまくった氷の矢を放ちシルフィが風魔法でスピードを増して強化する。風は氷の矢の氷と付着して更に強度と威力を増した。これで奴は死ぬ。


「なんてな、チンケな魔法ごときで俺を倒せるかっての。シールド魔法はな、自分自身以外も守れるって知ってるか。例えばこんな感じに…」


 そうマエストロが言うとシルフィがシールドで守られた。何を考えてるんだ、シールドは相手の攻撃を防ぐ支援魔法のハズ…雷に撃たれて頭が壊れたか。


「なんでって思ったろ、シールド魔法はイメージすればどんな形にでも変化できるのさ。」


 シールドはどんどん小さくなりシルフィを押し潰すようになっていた。姉さん今助けにい…


「そうはいかんな。お前が助けに行けばこの子を潰す。勿論だが俺を殺そうとしても潰す、よってお前が取る行動は俺に服従してこの都市の人族を皆殺しにするという命令を下されることしかできない。さぁどうする?」


 してやられた、この状況では何もできない。このままコイツの言う事を聞くしかないのか。




 

 


 

 

 



 

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