22.雷vs氷
俺はマテラ、結構魔法も使えて剣技もできるし他の連中と比べたら天と地程の差があるっていうのにこのトーナメントはおかしい。
1回戦の相手こそ弱かったけどシルフィと戦うってなったら勝ち筋が見えなてこないけど、夏休みの時に練習した無魔法でユウキ達に近づけるいや、越せるかもしれない。
僕はドルトン、僕は体格が大きい事を武器に盾を使った戦い方が好きだ。左手側に大盾を付けて攻撃を防ぎつつ、盾の後で安全に魔法をためて守りから攻撃にうつる。
相手が剣で僕に攻め寄って来たけど大盾で防ぐどころか跳ね返して、相手体勢を崩し盾を構えて突っ込む。相手は押し出される衝撃でコケた所を貯めていた魔法を放つ。僕は土魔法が使えるから【ロックブラスト】で相手を撃破した。
【ロックブラスト】
土を拳ほどの大きさに固めた物で強度を増せば鎧も貫く。
みんな1回戦は無事突破したみたいだね。僕はすぐに終わったよ。闘技場の地面に水をばら撒いた。相手は挑発されてると勘違いして攻めてきたけど僕が地面に水をばら撒いたのには理由があって、僕のオリジナル魔法なんだけど相手が地面の水たまりに入った瞬間に水が固体化して檻になる。
人間一人なら簡単に拘束できてしまう。水なので剣で斬ってもすぐに再生するが勿論弱点もある。不利属性である雷や風魔法を使われると檻は消えるけど魔力量の差があれば不利であっても壊せない。相手は何もできなかったのでそこで試合終了した。
アルキラは早かった。氷姫なのに氷魔法を使わずして相手を倒していた。これが強者の余裕ってやつなのかな、2回戦では合わないように願った。
2回戦マテラ対アルキラ
2回戦の相手は氷姫と呼ばれるアルキラ・ウェスロード。相手にとって不足なしといった所だが、1回戦で見せた妙に素早かった攻撃は何だったんだ。一瞬考えていたら既にアルキラの剣が喉元まで行っていたので反射的に避けた。雷属性の魔法は体に刺激を与えると本能が働いて危ない攻撃は避ける事ができたり、筋肉を刺激することによって剣が思わぬ方向に曲がる。
使うのには限度がありここぞというタイミングで使わないと脳があまりの刺激に耐えれなくなってしまいショートしてしまう。
避けたのはいいけど切りかかった勢いを殺さずそのまま回転をかけてきやがった。だけどその速さだったら俺の双剣でも間に合う。リーチこそ短いが剣の使い方によっては長さ関係なく受け流すことができる。
万が一に備えて双剣に雷属性を付与して投げる。地面に当たりさえすればその刺さった双剣は雷を発生させて双剣の周りを巻き込むみ相手を痺れさせる。
アルキラは双剣の雷範囲内にいたけどまた一瞬でこっちに来た。何が起きてんだ…雷が発生した時に俺はある事に気づいた。なんでコイツが人間離れしたような移動をするのかというと無魔法の身体強化とは別にアルキラは靴にある細工をしている。
雷が発生した時に地面を見てみるとアルキラが進んだ場所が感電していた。感電するってことは水だよな、リンガルは猛吹雪になる様な都市だから氷の上を滑るスケートっていうのが昔から流行ってんだ。アルキラは自分の靴に氷魔法で滑らせていたって事になる。
だから一瞬で来たり回転をすぐにかけることができたわけだな。俺は刺した双剣を手に取りユウキとの戦いに備えていた無属性魔法【身体強化】を使った。身体強化は単に全ステータスを底上げするわけではなく各体の部位だけを強化することもできるから、俺は腕・手・足を限界までできるくらいの強化をしてアルキラに挑んだ。
アルキラのスピードが上がるにつれ俺もそれに追いつくように強化を施した。この2人の剣技を正確に見れている人がこの闘技場に片手で数える人数しかいなかった。ほとんどの人は剣同士がぶつかった火花が闘技場のアチコチで見えるくらいだった。
ちっ…アルキラのやつ体力無限かよ。身体強化の使いすぎで息が切れかかっているってのに顔色ひとつ変えやしない。アルキラは氷魔法を使い自身を模ったゴーレムを作り出した。アルキラが3人相手にするって無理があるだろ、ゴーレムに関しては本人よりも動きが遅く単調ではあるがアルキラ含めて戦うなら今の俺に勝ち目はない。
マテラの一瞬の隙を見逃さないアルキラはマテラの腹を切った。幸い深く入ってなかったが、マテラの動きは鈍っていた。
アルキラはトドメを刺そうとした時マテラの目が光っていた。




