21.リンガル学園武闘大会
夏休みも終わり、学園では武闘大会が行なわれる。この武闘大会は進級する為のテストみたいなもので順位が低く、戦いのセンスがないとされた生徒は補習になっているのでみんなこの時期になると必死に訓練しているのだとか。
勿論僕のいるAクラスは1年生の中でトップクラスに強いけど、それは入学してからのことであって入学を終えて夏休みも終わった今、他のクラスも強く成長している。もしかしたらCクラスの生徒がAクラスの生徒に勝てるかもしれないし、勝った場合はCクラスからAクラスに移籍することができる。逆も然りAクラスからCクラスに堕ちることもある。
Cクラスだからといって卒業できないというわけではなく、単に授業内容や実戦等の全体
のレベルが落ちて成長が乏しくなるので現状維持又は昇格したいところ。
僕はシルフィといっしょに父さんの訓練を受けた。父さんの訓練は学園で教わる以上に学ぶことがある為、僕が目指す目標でもある。
武闘大会は1年生から始まり3年生で終わり、最初は人数が多いので闘技場で1年生全員で戦い上位20人が本戦に参加できる。もっとも1位になった者には褒賞として学園で一番強いとされる学園長と交える事ができる。
武闘大会当日…
遂に武闘大会が始まりました。客席には繁華街のみんなと父さん母さんが見に来てくれていたので嬉しいです。最初は1年生合計140人(Aクラス15人・Bクラス25人・Cクラス30人・Dクラス35人・Eクラス35人)全員での乱闘が始まる。
上位20人に入る為に予め手を組んで戦うのも良し・一人で戦う戦闘狂になっても良し・隠れて残るのも良しになっているけど母さん達が見に来てくれてるから少しでもいいとこ見せたいけど、本戦に魔力をとっておきたいので気持ち控えめで戦うことにした。
乱闘もあってかそこかしこで戦いが繰り広げられているので僕も混ざり込んで戦った。シルフィは得意な風魔法で勢いよく相手を吹っ飛ばしていた。マテラ君やドルトン君は剣を使って複数人とやり合っていた。僕の予想だけどAクラスの大半は20人に食い込むと思われるけどBクラスのアルキラって奴が僕は気になった。
アルキラ・ウェスロード、リンガル北部にあるウェスロード家の御令嬢(子爵家)。リンガル帝都の騎士長を父にもつ剣の家系である。僕らが住むリンガル交易都市よりも北西に帝都があり、リンガルはあくまで大陸の名前である。
アルキラは魔法適性も氷と無の2つあって魔力量も2,200あって一見Aクラスなんじゃないの?って思うかもしれないけど理由があるんだ。彼女は魔法と剣技は優秀で「氷姫」とも呼ばれている程なのだが、ものすごく勉強が苦手で算数が難しいらしくAクラスじゃなくてBクラスになった。なので裏では「おバカな氷姫」と言われているけど本当に剣技を見ると見惚れるほど美しい。
結果として僕とシルフィとマテラ君、ドルトン君、クリスさん、アルキラさんと他14名が本戦突入することができた。アルキラさんに関しては今回の乱闘を学園長および先生方が審査したところAクラスに移籍出るそう。
僕は本戦が始まるまでの休憩時間にシルフィ達と話し合っていた。お互い全力でやろうとのことで、ここで初めてマテラ君達の実力が見れる。トーナメントで当たれば恨みっこ無しだね。
私はシルフィ、トーナメント1回戦は私とAクラスの人だったけど、あまり面識がなかったから一瞬誰だっけ?ってなった。その人は槍を土魔法で強化して先の部分を凄く尖らせていた。槍を強化したから思えば素早く私に投げ飛ばしてきたので土魔法【岩盤シールド】を唱えて槍を止めた。
止めた時にパキッて音がしたんだけど岩盤シールドが強化済みの槍よりも硬くて槍が折れていたのだ。相手は自慢の槍だったのか膝から落ちて絶望していたので、隙があると思い風魔法で遠くまで吹っ飛ばしました。槍が折れたとしても土魔法でまた強化したら直るけど彼のモチベーションは折れていた。
次クリスの番、私が初めて学園でできた友達だから勝ってほしいし一緒に戦いたい。クリスの相手さんは同じ火魔法を使う人だったのでここは手数が多い方が勝つかもしれない。
火魔法同士が接触した時は破裂するけど放つ魔力量や質が違えば同じ火魔法でも破裂せずに相手に当てることができる。クリスは戦術こそ出来ないけど火魔法で無数の矢を生成して放っていた。この魔法は当たっても大したダメージにはならないけど当て続ける事によって蓄積で倒せる魔法になっている。因みにお父さんが教えてくれた。
方や相手さんは火球一点張り。火球は当たれば強いけど魔法操作を見るに唱えて放つ時間が遅いからクリスに当たることはないだろうし、当たりそうになっても普通の火球は真っ直ぐにしか飛ばないから避けれる。火球を曲げて飛ばすって芸当はお相手さんはできないと思うな。と言っている間にお相手さんが魔力切れで倒れてクリスが勝った。
良かった、これで後はユウキ達だね…




