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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 三章 ミライ編
113/117

111.異世界の音楽家重一爆誕!

 私は7代目勇者の息子の夏目重一を連れてお父様達の所に戻った。突然消えた私をお父様は悲しんで泣いていたというのをカエデに聞いた。私は何があったのかを一言一句間違えず言うとお父様も納得して重一を連れて行っていい許可が下りた。


 お父様はミヤおじいちゃんから転移(来た場所を行き来できる)魔法を教わっているのでいつでも戻れると言ってはいたが、忘れてはいけないのがこれが旅行だってこと。


 イズモ国と言えば蕎麦が有名。城下町そこらにたくさん出店があったけど蕎麦の香りに連れられて1つのお店に入っていく。


 お店の品の名前が旧日本語文字になっていて所々読みにくかったが地元である夏目重一が翻訳してくれたので助かった。私はかき揚げ蕎麦4人前を頼む。お父様は見慣れない食べ物に困惑していたけどカエデは固有魔法「適応」でその場の状況を見て食べ方を把握した。


 お父様もカエデの食べ方を見ながら蕎麦をスルッと口の中に入れる。驚いた表情を見せていた。未知の食べ物を食したら誰でも固まってしまうのが普通だ。一瞬我を忘れていたお父様は気を戻して勢いよく食べ始めた。


 では私もひとすすり、この飛魚(あご)だしの上品で豊かな風味がまたひとすすりさせる。そしてこのデッカイかき揚げを肉を頬張るようにガブリッと噛みしめる。蕎麦をすすり、かき揚げを噛みしめていたらいつの間にか私の蕎麦がなくなっていた。


 食べることに夢中すぎてさっきまであった蕎麦が一瞬でなくなっていた。私の蕎麦はどこだよ!と思ったのを察したカエデがおかわりを頼んでいた。


ユウキ「まだちっちゃいミライがこんな大食いとは思わなかったぞ」


重一「食べる子寝る子は育つって言うし良いんじゃねぇのか?」


 私はもう一杯かき揚げ蕎麦を堪能してお店を出る。


 フェイト王国に戻る前に重一が行きたいとこがあると言ったので私たちもついていくことにした。


重一「そう言えばお嬢ちゃん達が吟遊詩人の助けが必要なんて思えんけどな」


 そう言った重一はとある物置に着く。この物置は7代目勇者の吟遊詩人が各地で集めた骨董品が集まっていて、本来であれば寄贈する物がたくさん置いてあった。


重一「いやぁ…これを使う時が来るとは思わなかったけど、万が一の為練習した甲斐があったぜ」


 そっ…それはマイクじゃないか!それに重一が持っていたのはマイクだけじゃなく鼓や三味線、篳篥まであった。重一曰くマイクは7代目が旅をしている時に偶然地面に埋まっていたそうで、どこで使うのかイマイチ分からず物置にしまっていたらしい。


 後々音の大きさを拡大できる魔法のような物だと分かったので持っていくらしい。


重一「さぁこれで、ラップができるぞ!」


 イェーイ、ラップだ!………。今なんて?


重一「ラップだよラップ。知らねぇの?」


 知ってるけど…吟遊詩人となんの関係があるの?


重一「てっきり知ってるのかと思ったけど親父は吟遊詩人ラッパーなんだぜ」


 7代目勇者吟遊詩人ラッパー夏目五郎太は各地に出ては口争い、昔で言うラッパー集団と日々戦い勝ちと負けを重ねてきた現代の音楽家。


重一「お嬢ちゃんのとこである芸術カンタン酢?でラップやればいいんだろ?少しの間だけどそれなりに鍛える事はできるぞ。」


 カンタン酢じゃなくてコンテストね、私はラップなんてやったことないよ。韻とかどうやって踏めばいいのか分からないし。


重一「慣れだぜ、始める前から出来ないって言わずやって慣れろ!」


 私が思った吟遊詩人ではなかったけどこれはこれでアリだと思った私はお父様たちと帰りの汽車に乗ってフェイト王国に帰るのでした。



 

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