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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 三章 ミライ編
108/117

106.疾風はどこにでもいる

 とある男の視点…

 俺はあの方から名をもらって数十年…今は暗殺業を辞めて汽車会社に償いをする為、運転士として勤めている。


 疾風というのは俺等のイガグリ里の暗殺者認定をクリアすれば頂ける最上級の証なのだが俺はふと気づいた。ダサくないか?と。


 イガグリ里の家系は全て風属性で統一されていて素早い暗殺として有名だったのだが、今の時代風属性だけじゃやっていけなくなった。なのに昔からの伝統だがなんかで他の属性を頼るのは良くないと言われていた。


 疾風という名もガキの頃はカッコよかったけど、大人になれば二つ名って厨二病拗らせた痛い奴なんだよな。大人にもなって堂々としている様は逆に立派に見えるぜ。


 今日いつもの様に汽車の点検をしていたのだが、どこか見たことあるような人が乗ってきた。はて、どこかで会ったような気もするが思い出せない。


 えっと…1両丸々のスイートクラスの名簿にはユウキ様と書いてあるな。ユウキって勇者で有名なあのユウキか?


 もしかして…あの時襲撃した時の子供がアイツだったのか。直接は会ってないから俺のこと知らないと思うが、俺は暗殺対象だったアイツのことは覚えている。


 アイツの暗殺依頼の内容が「滅亡した王国の子孫殺害」と言う依頼でどこかの国のお偉い貴族が俺たちのイガグリ里に申し込んできた。


 俺たちは仮にも人情があって、悪人しか裁かない暗殺者集団だったが里の長がお金の話になると急激に性格が変わってしまい、人情なんてどうでもいいと金さえ貰えれば悪人じゃなくても暗殺すると言い出したから決行した。


 里長の指示は絶対で逆らうと家族末代まで公開処刑されるから受け入れるしかなかった。だけどあの1件以降、依頼失敗とともに里長をみんなでしばき倒して奴隷商に売っぱらって里は昔より住みやすくなった。


 良くも悪くも環境が俺を大いに変えた。だから今は足を洗って運転士をしている。時々里に帰って昔の話をするのだが、あの時戦った奴は強すぎた。あれは人間じゃない。


 同胞は今もどこかで暗殺業を続けていたりスパイとして国に雇われたりしている。俺もこの暮らしは満足しているよ。ガキの頃から特訓してきた風属性魔法を使うだけでいいんだから、これ以上に楽な仕事はない。


 今日も安全運転で行っております。そういえば近々馬車が廃止されるっていう話が会ったような気がする。何でも動物愛護団体?が馬を奴隷の様に扱うのは酷すぎる…て言っていたんだけどよ、だったら殺人等の犯罪者全員奴隷から解放して世に放ってもいいんだぞって何処かの国の王が反論してたな。


 どっちにしろ馬車は廃止されてタイラントという名前の4輪の汽車みたいな乗り物が開発されている。馬車とは違い燃料が必要だが、移動効率が良くなるらしい。今はごく一部の貴族が使用しているが一般販売されるのはあと5年後くらいと言っていた。


 俺も乗れるようになったら新しいビジネスでもするかな。馬車みたいに人を乗せて運ぶ運送業とか以外に稼げそう。そんで会社を設立して里の皆で生計立てていくかな。


 その為にも今日も頑張って運転するぞ!


 その頃ミライ達は…

 ユウキ「あの運転士どこかで見たことあるような気が…」



 


 

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