104.自由な声帯の持ち主
メンバーを集めるのだけどソプラノ・アルト・テノール・バスの4種の声のメンバーを集めないといけない。1人1人だったら楽だけど重厚感を出したいので最低3人以上は欲しいところ。まぁテノール・バスはお父様に頼めば騎士団の人達が来てくれるはず。となれば女性陣のソプラノ・アルトだ。
アルトは男性でもできるパートだが、前世みたいに高音の練習をしてなかったら難しいだろう。でも私みたいに子供だったら成長期が来てないし、声の高い子が居るだろう。
ソプラノは女性でも声を出すのが難しい。いい人は居ないだろうかと悩んでいると、後ろからカエデさんがやってきた。カエデさんはフェイト病院で働く医者なのだが、今の期間は病院がお休みで治療はシアメルさんの教会で治療が受けられる。
カエデさんは私の悩みをすぐに解決してくれる方法を思いつく。病院仲間に声帯の先生が居て、その人の固有魔法で声帯を±1変えることができるということでカエデさんとその人に会うことにした。
その人はどうやらお城にするでいる人らしいけど私はそんな人知らないよ。そうそう、何で一般人のカエデさん達がお城に入れるのかと言うとお父様の知り合いは顔パスになっているよ。
えっと…この通りは大図書館に繋がっているけど、その先に人なんて1人しか居ないよ。
シルフィおばさん、大図書館管理兼フェイト王国の不動産みたいな役割を持っている。いつも大図書館で引きこもってるはずなのに声帯の先生もしていたのか。
シルフィ「カエデ…病院は休みでしょ?私、仕事したくないのよ。用がないなら図書館から出てくれない?」
まぁ…不動産業は殆どはシルフィおばさんの部下がやっていて当の本人は大図書館で1人寝ているくらいだから暇なんだろう。そして病院も休みになれば本当に何もないニートになってしまう。
カエデ「ミライが貴女に用があるのよ、しっかり聞いてやりな。」
シルフィ「ふぇ…ミライちゃんが?」
私は一連の流れをシルフィおばさんに伝える
シルフィ「声帯を変える魔法ね、いいけど私よりも適任の人がいるけどどうする?」
シルフィおばさんは言う。シルフィおばさんが持つ固有魔法「音声開花」は自分自身にしか発動できない魔法で私達には適応しないらしい。でも擬似的にその魔法を使える方法があって、7人目の勇者の吟遊詩人の息子がカギらしい。
シルフィおばさんの伝手で連絡を取れるので私は勇者の息子に会うため出かけようとするが止められる。まぁ…5歳児1人で城の外に出かけようものなら止められるのも時間の問題だろうし、お母様に知られたら怒られるに違いない。
聞き耳を立てていたのか、いつからいたのか分からないがお父様が颯爽?とやって来てお父様と同行するなら行ってもいいとシルフィおばさんから許可が下りる。
シルフィ「仮に、このバカ(ユウキ)は8代目勇者だからそこら辺の魔物や賊にあっても片付けれるだろう。」
カエデ「私も暇ですので回復役としてついていきます。」
ユウキ「久しぶりにミライちゃんとお出かけ!城の仕事はテッタクに任せてきたから肩の荷が下りたよ。」
シルフィおばさんが7代目勇者の息子の居場所を地図に記してくれたので私達3人はその場所に行くため汽車に乗るのであった。




