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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 三章 ミライ編
101/117

99.薬屋兼◯◯官

 僕の職業は薬屋だ。至って普通の薬屋、20数年前からこの仕事をしているけど同時に別の仕事もしていた。


 薬屋ムーフルは建前であってあたかもいい人の様に振る舞っていたが、裏では「非道拷問官」なんて呼ばれていた。そう…僕がやっていたもう一つの職業は王都騎士団の特別任務隊という少数精鋭の部隊に所属していた。


 野盗や盗賊団と言った現代の法がない中、現れたゴミどもから情報を得たり、拷問したりして裏取引で使われる「奴隷」として売り払われる。僕はその中でも異彩を放っていたのだが、そのやりすぎる拷問がトラウマになり商品として機能しなくなるのが唯一のネックだった。


 その時は洗脳させたり傀儡で操ったりと工夫すればいいだけの話だった。他の拷問官は人族専門みたいな感じで役割があり、その専門の拷問をしていて何故役割があるのかと言うと人族は他種族と比べて人体の構造的に柔らかい方にあたる。


 龍人族や完全人型獣人族の骨格は人族の数倍密度が高く、素で防御力が高い。エルフや魔族といった魔法や精霊を得意とする種族の拷問は我々側が被害を受ける恐れがあるので同じ種族の拷問官が担っていた。


 でも僕は専門は無くて全ての種族に対応した拷問をしていた。それがヒールである。ヒールという回復魔法はどの種族にも備わっており、ヒールで死んだという事例は今までなかったから最初は舐められていた。


 だが、たちまちヒールやハイヒールをして拷問していく度に裏での知名度が上がり鬼のお面を被り仕事をしていたので「地獄の門番」なんてあだ名を付けられたこともあった。他の拷問官は言葉責めや魅了を使って情報を吐かせたりしていたので、人体に被害は出ないのだが僕のとこに来る者たちは他の拷問官の拷問に耐えたものが最終的に来る場所。


 罪が軽かろうが重たかろうが最初のうちに謝っておけば済む話なのに、決して情報を吐かない黙秘をし続ける者が僕のとこに来て精神崩壊させる。一番人気の拷問が「無限臓器入換(インフィニティ・オルガン・エデン)」通称:地獄の手術と呼ばれているものだ。


 最初は軽い尋問をする。当然ながら他の拷問官のとこで同じ質問同じ返事をするだけで終わる。口を割らないので一旦劇薬を飲ませる。この劇薬はアドレナリンを一切出さない様にする薬品で、怪我をした際の一時的な麻痺や痛みの軽減をさせないための行為。


 次に無属性魔法【敏感】を相手に付与する。この敏感は売春等の大人のお店で使われる様な物と同じで体全体を敏感にさせる魔法なのだが、この敏感は痛みにも適応するので指をつねられただけでも脳がパニックを起こすほどの痛みを出すことができる。


 ここまでが軽い準備だった。ここから僕はヒールで相手の指の骨のどこか(ランダム)で折っていく。手の骨の数は27個あるが正直生易しいと思っている。この程度で情報を吐くなら最初から全て吐いてほしいものだ。


 頑固な盗賊団の頭領はこれくらいでは情報を吐かないのでエクストラヒールをかける。エクストラヒールは一般的にはどんな傷でも癒す万能な魔法と言われているが、僕が使うエクストラヒールの効果はランダムで相手の臓器を潰す魔法だ。


 いきなり心臓を潰しても問題ない。何故なら回復する方法エクストラヒールをかければ再生するからだ。お察しのいい方ならもう分かるでしょうが永遠に臓器を破壊される痛み(痛みの敏感度数千倍)に耐える拷問の始まりなのです。


 精神は崩壊して最初は黒髪だったのに廃人化して白髪か髪が全部ストレスで消えていってしまい、この痛みに耐えることができなくて自ら「殺してください」と頼んでしまう哀れな屑ども。


 だが残念だったな、他の拷問官のいうことを聞いていれば「奴隷」になるだけで済んだのに、僕のとこに来たらどの道「死」しか希望がないんだ。情報吐くまで拷問し続けて吐いたら吐いたで用済みで消されるだけ。


 そんな日々を過ごしていた。表では人を治す仕事、裏では人を殺める仕事…本当にあの時は苦労したよ。カエデやヴァイオレット達に知られないように隠しながらやっていたからね。今は国が新しくなったからそういうことも無くなったけど、フェイト王国の治安が悪くなればまたするかもね。

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