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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 序章 ミヤ編
1/95

1.劣等薬屋ムーフル

 第X次世界大戦後、世界は焼け野原になっていた。もはや人類が生きているのかも怪しくまるで、恐竜が小惑星の衝突で滅んだかのような感じだった。


 そんな中一人の人類が立ち上がった。その者は不思議な力今でいう【魔力】を発現し人々を癒し、ここ300年間で目覚ましい発展を遂げた。


 魔力は人類の希望であり元凶にもなる存在であるため、魔力を使う際は冒険者に入って魔力について学ぶ課程を修了しなければならない。


 魔力はここ300年で進化したことにより、誰でも少量は持っている事が判明されている。属性は火・水・風・雷・氷・土・光・闇・聖・無の10種類ある。ここにおける無属性は魔力がないというわけではなく、主に強化系の魔法が使える。例えを挙げるならば身体強化等だ。


 火・水・風・雷・氷・土・無は基本属性であり一人一つは持っている。光・闇は100万人に1人いるかいないかの確率で聖に関しては億人に1人いる位だ。


 ヒールというのはとても貴重だが調合師という職業が存在していて、それら調合師は素材から【ポーション】という物を作れる。


 ポーションは瓶に薬草やそれに適する素材をまとめて作ったものであり、長い日数保管できる代物である。ヒールはその人の魔力で回復する為、教会等に行かなければならないが、ポーションは冒険者ギルドや薬屋で買える為需要が非常に高い。 


 そんな中1人の薬師が王都で薬屋を開いていた。名前はミヤ、5年前に王都に来て薬屋ムーフルを開業している。


 

 僕はミヤ。そこら辺にいるであろう薬師です。薬師は需要が高い為色んな場所で重宝される職業な為か、薬師自体の人数は多いです。ですが均一に能力値が高い人材が揃っているかというと、そうでもないです。


 ポーションにも種類がありまして、以下のようになっています。


 下位ポーション(軽い傷程度)  銀貨10枚


 中位ポーション(解毒程度)   金貨1枚


 上位ポーション(大量出血程度) 金貨10枚


 回復量が違うのでこういう風に分けられています。勿論これ以上のポーションは存在していますが、基本出回っているのはこの三種類のみです。


 この大陸のお金は以下の通りです。

 ※硬貨1枚につき


 銅貨100円 銀貨1000円 金貨10万円


 白金貨1000万円 大白金貨1億円


 聖貨100億円


 といった感じです。ここも基本は銅貨から金貨が出回っています。白金貨等は滅多に見ることはありません。



 ポーションの値段は年々高騰していて民間の人間が買えるような代物ではなくなってしまいました。村で住む人は年に金貨1枚あれば1年過ごせると言われていて、王都に住むならば最低でも金貨3枚は必要であり、そこからポーション分のお金を出さないといけない為病気で亡くなる人も少なくない。



 僕は安く提供したいが為にお店を開業している。下位銀貨2枚・中位銀貨50枚・上位金貨3枚で提供している。たまに値段の値切りをしてくる人もいるがお断りしている。ただでさえ善意で値段下げているのにも関わらずそこからもっと値下げしろだなんて、こちらにも生活がかかっているのでそういう客が来たら基本無視している。


 5年もやっていれば色んなお客さんと出会うので、冒険者ギルドからたまにポーションの依頼が来たり、王都に拠点を持つ【銀の騎士】というクランの代表ラッタクさんに定期的にポーションを送っているので、生活は困らないが…


 ここで一つ問題ができた。この5年間1人で営んで来たのでそろそろ限界が出てきた。対策として月曜・水曜・金曜の3日働き他の曜日は休みやら素材の収集をしている。


 そろそろ従業員がほしいので冒険者ギルドに行こうと思う。冒険者ギルドは昔で言うハローワークみたいな場所で、冒険者以外にも職安をしている組合です。なのでそこで募集をかけようかなと思います。


 王都の基本月給が銀貨25枚年に表すと金貨3枚。つまり、ギリギリの生活である事が分かる。だが僕が雇おうと思っている月給は銀貨40枚+αである。お金に関しては問題ない為従業員は5人は欲しい所である。


 待合室に案内され冒険者ギルドマスターのレスダーさんと職安について話した。この大男は現役ではないものの冒険者ランクAランクであり、並の冒険者よりは強い。僕もこの王都に来た時は熊の魔物だと勘違いしたほどだ。それを本人に言ったら凄い怒られた。


 明後日の日曜日に職安の説明会があるそうなので説明会の最後の方に組み込んでくれた。レスダー様ありがたや。


 僕は冒険者ギルドを離れお店に戻った。この家は一階にお店があり、二階に住む部屋がある。主に一階の調合室兼キッチンでポーションを作って出来立てを提供している。


 あぁ…不安だ。僕が何故5年間で誰も雇わなかったかというと、人見知りが原因である。僕事態がコミュ障であるためか、人から避けられていた。先程のギルマスと話す時も足がガクブルで汗が止まらなかった。


 プレゼンを今から準備しないといけない。昔と違って印刷機等は存在しない為説明会に参加する大体40人分の説明書を作らなければならない。僕の精神が崩壊しそうだ。

薬屋ムーフル

店長 ミヤ 聖属性の薬師

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