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006_どこから、

 どこから、そうどこから語り始めれば良いのか、


「いきなり遠い目をし始めましたね、ボケましたか?」


 種族特性上肉体的な老いはないのでそれはないよ、というか脳みそとかを含めて肉体はそれっぽく認識できているから存在しているように見せているだけで、実際にはそこに本質はないからね!


「超生物というか超越者ムーブがすぎるような気もしますが」


 ともあれ、歴史だよ、歴史、神話とはちょっと違うというか、まるまる違うというか、真実はいつも一つか二つのアレだよ。


「真実って一つじゃないんですか?」


 複数個の真がある問いも珍しくないというか、むしろ、真実が常に一つであると都合が悪いんだよ、こう、創造神的に?


「よくわかりませんがなぜかわかりました」


 よろしい、では宇宙の始まりを設定しよう、ここはあえてひねらずビックバン形式でいこう。


「宇宙開闢の定番ですね、まあ正直それ以外あまりイメージが浮かばないくらいにメジャではありますが、世界創生?宇宙誕生?のシーンは」


 実際のところ爆発と言って良いのかどうかという気はするけれども、限りなく少ない時間、というか、時間の存在が確定していない状態で質量だけが存在し始めてしまったので、速さが認識できなくて、過去に遡って確認してみると、停止した時間の中で大幅に質量が拡散されて薄まった?


 そんな感じなんだよね。


「ちょっと何言っているのかわからないですね」


 まあ難しいことはおいておいて、ただ単にすごい爆発が宇宙の誕生時に発生して、その勢いで今もなを宇宙は広がり続けているというイメージができればいいんじゃないかな?


「はい、膨張宇宙論、その路線でいくのですね」


 そこはまあそれほど気にかけなくていいかなと、事実がどうあれ、宇宙が停滞していようが膨張していようが、収縮していこうが、観測ができない状態でい続けていようが、炭素系生命体の生存可能惑星上のナーロッパ世界にはそれほど影響は、影響は……


「なぜ言い淀むのです?」


 重力とかニュートリノとか、ヒッグス粒子とかが関わってきそうであるので、


「はあ」


 その辺りを感覚的に操作できる、魔法とか奇跡とかの動きに影響を与えそうであるかなと、いやしかし、舞台上の人格にそれを知覚して理解する知能や技術があるか、もしくは与えるかどうかという問題と、そこまで設定しておいても差異が些細なものになりすぎて、読者には影響を与えない場合があるか、いやしかし、その辺りの設定を蔑ろにしておくことで、矛盾が生じた場合、その修正にかけるコストが洒落にならない場合もありそうではあり……


「おーいサクッと軽いナーロッパを作ろう、っていうコンセプトがどっか行ってるよー」


 はっ!


 いけないいけない、また思考がずれてしまっている、本筋に戻さねば。




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