021_そこは
そこは同じではないのですよ。
「何がです?」
種族的に違うけれども似たようなフォルムである生き物の、祖先が違うという話ですね。
「人型は人型で原型がありそうではあるのですが?」
実のところ各種パーツやら内蔵やら視覚聴覚味覚触覚系列に加えて第六感あたりまで、似通っているかほぼ同じなのですが、肝心なそれを下支えしている、大元の細胞が違っているのですよ、そこは混ざらない、というか独立して出現させたわけです。
「不自然ですよねやはり」
ところがどっこい、マナとかいう因果律影響因子とか誘因因子とか概念操作粒子とかまあそんなものが、悪さというか正常な働きをしているわけですね。
「正常とは?」
あり得た可能性をそうであったならばそうであると良いであろうと、どこかにあるならばここにあっても良いであろうという理屈で持ってして引き寄せたわけでありまして。
「出鱈目ですね、と言いますか、それどうやって混ざらずに、しかも別環境で誕生できたのですか?」
惑星上の環境をひつようなだけ広げて用意しました、具体的には、あちらこちらに異世界を作った?異世界というよりは、拡張現実世界?
「つまりどういうことだってばよ?」
いわゆるファンタジックな、種族が違うものが住まう世界?っぽいものを構築したのですよ、惑星規模の珪素および魔素系とんでも生命体が、こう、なんとか界とか呼ばれるようなものですよ。
「あー、妖精界とか精霊界とか、」
あと魔界とか天界とか、まあ、正邪はこの時点では決定させていないというか単純な善悪二元論的な異界にはしていないわけではありますが、
「一神教の匂いを消すためですね」
その通りですね、あれは結構あると面倒くさいので、いやまあそういうストレスがあるからこその環境というものも確かにあるわけではありますが、ここは、サクッと簡単、簡便、うまいやすいはやいの精神を掲げる、なーロッパ世界を作る前提ではあるので、ストレスが少ない設定を載せていくわけです。
「なるほど、では進化の過程ではそれぞれは混ざらないのですね」
界を分けましたからね、ある程度安定するまでは、混合しないように気を付けるわけですが、まあ、ある程度は混ぜる必要があるのかなとも思っていますね、そうしないと、上下関係がややこしくなるようなものが発生しそうではありますので。
あとは寿命の関係もあるので、安易に環境を接近させると、トラブルが増えそうではありますね、逆に早めに混ぜて鳴らしておくてもあるわけではありますが。
「今回はどうするんです?」
中庸案ですね、最初期からは混ぜませんが、ごく稀に混ぜ合わせて行って、反応を確認しつつ、開放していくみたいな形になるはずです。
悲劇はまあ、少ない方が良いですからねぇ。
「意外に優しい」
喜劇になるなら推奨ではありますか?
「やっぱりろくでもない」
褒めないでください。




