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掌編小説日常シリーズ

後ろの席の女子の会話「けんもほろほろ」

作者: 屋津摩崎

思いつきで書いた練習用の掌編小説です。

本当にくだらない内容なので最初に謝っておきます。

 教室の窓際の自分の席に座っていると、後ろの席にいる2人の女子の会話が耳に入ってくる。

「ねえトーコ『けんもほろほろ』ってどういう意味なんだろ?誰か言ってたよね?」

「は?突然何を言ってんの?けんもほろほろ?」

 トーコと呼ばれた眼鏡の女の子は不思議そうな顔をする。

「ヒナはまた変な事を言い出して、そんなの別にどうでもいいじゃん」

 トーコの返答にヒナと呼ばれたショートカットの女の子が頬を膨らませる。

「トーコは眼鏡をかけてるから知っているかと思った」

「今日お前は眼鏡をかけている人全てを敵にまわしたぞ?」

 トーコの冗談にヒナは大袈裟に驚く。

「その眼鏡は伊達なのか!?」

「私は純粋に目が悪いだけだ!!」

 会話が噛み合わない。トーコは『伊達眼鏡』と間違え、ヒナはトーコが見事答えたら『伊達に眼鏡をかけてない』と言いたかったのだろうか?


「ねえ、話を戻してさ、『けんもほろほろ』って何?」

「知らん、辞書を引け」

 ヒナが話を戻そうとするがトーコはつっけんどうな返事を返す。今まさにトーコがヒナに対してやっている事が答えだと言いたい。

「私、辞書を開いた事がない」

「そう、実は私も小学校以来開いてない」

 マジか!?

「ググるか」

「ググれ」

 どうしても言いたい、そもそもの間違いを。

「あの、『けんもほろほろ』ではなくて、『けんもほろろ』だと思うんだけど」

 勇気を出して後ろを振り向く。

「は?」

「キモッ!急に話に入ってこないでよ」

 突然2人の会話に入ってしまい、2人の冷たい視線が痛い。

 つっけんどうに拒絶され、とりつくしまがない。

  

 今、まさにこの状態が『けんもほろろ』だと彼女達に教えてあげたい。

1000文字以内の掌編小説を書きたくて書いてみました。

実は世の中に掌編小説というジャンルがあるのを初めて知りました。もう一度学生に戻って国語を勉強し直したい今日この頃です。

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