表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
すばらしい世界を楽しむ  作者: ゆきつき
49/425

46話 着替える

服ができたので、試着することになった。それも、結構な人数分ができたとか。俺もついに着ることができる。着心地が良いらしいし、着てみたかったのだ。普段の服が、恐ろしくボロイ服だし。


「タイシよ、ついに着れるんだな」

「俺も楽しみだ。けど、俺はどうせネタになるんだよ」


 最初に着た人が、イケメン過ぎた。身長もあるし、顔もいい。絶対比較される。しかも、ファオスと一緒なのも困る。なんだかんだで、こいつも結構素材は良い。性格は残念だが。そっちと比較されるのも辛い。

 俺はイケメンでもないし、かといって、可愛いわけでもない。どちらかと言えば、可愛いの方に入るだろう。しかも、身長も低い。女子と一緒ぐらいしかない。残念過ぎる。タキシードとか似合わないだろうな。


「そうそう、タイシ君はこっち」

「はい?」


 なんで呼ばれるの?今から着替えるんだよね。女子側行くのはおかしいだろ。


「いいから、いいから」

「何がいいんだよ!」


 ほんと何されるの。なんで俺は引っ張られてるの。しかも、女子にすら力が負けてる現実を俺は受け入れたくない。


「またやってるよ」

「いつもあいつだけ、なんで俺達には…」


 いや、その反応は違うだろ。止めろよ。止めてください。お願いですから、嫌な予感しかしないから。



 なすすべなく、女子に引っ張られた。なんで誰も止めてくれないの。そんな面白いことでもないだろ。なんで笑いながら、いや、目が笑ってなかった気がするけど、送り出すの。それなら、止めてくれよ。


「ちょっと待つの」

「なんでここで待つの!?」


 用事なら、すぐに終わらしてくれよ。何されるんだよ。もう怖いよ。


「よし、目隠しをさせて」

「わかった」


 何が分かったの?なんで目隠しとか必要になるんだよ。なんで押さえつけられてるの。こんなに力強いの!?ってか、俺ってこんな力なかったのか。女子に負けるぐらい。






「ハハハ。なんだよ、その格好」

「もうヤダ。何もしたくない」

「どうしたんだよ。そんな面白い格好して、俺達をどうしたいんだ。笑い殺したいのかよ」


 それだけのために、こんな格好になるわけがない。

 目隠しをされてからは、考えたくない。なんで着替えさせられてるのか。怖い。今の服は、龍学祭の服になってる。俺は男なのだ。タキシードなはずなんだよ。なんで、メイド服になってるの?しかも、リナやセレメから似合ってるとか言われても、全く嬉しくない。なんで似合うんだよ。おかしいだろ。


「それとね、タイシ君。お願いが決まったんだけど」

「いやな予感しかしないけど、一応聞くよ」


 このタイミングで言われるとか、嫌な予感しかしない。


「龍学祭は、その服でやってね。もちろん、着替えたらダメだよ」

「………は?」


 ちょっと意味が分からない。わかりたくない。わかったらダメな気がする。


「これなら、できないことでもないしね。ちゃんとやってよ」

「え?本気で言ってるんですか?」

「もちろん、本気だよ。ちゃんとやってね」


 断れない。この前、何でもするって言ったからな。しかも、できない事でもない。そのせいで、断ることもできない。何言ってんだよ。過去の俺。


「ハハ、面白いことになったな、タイシ。絶妙に似合ってるしな」

「そうだな、これは面白そうだな。今年の龍学祭は絶対面白い」

「お前ら全員、飯抜きにするぞ」

「は、ふざけんな。関係ないだろ」

「はは、冗談に決まってるだろ」

「なんでそんな棒読みなの。嘘だよな?」






 今日は何を作ろうか。いつもより作る分は少なくていいし、凝った物でも作るか?


「今日は何作ってくれるんだ」

「何言ってんだ。お前達の分はないけど」

「おい、本気だったのか」


 どうしようか。サンドイッチでいいかな。女子がメインだし。あとはヘルト。ま、なんでもいいか。


「おい、ちゃんと俺達の分はあるんだよな?」



 今日は短い時間で作り終わった。サンドイッチを作った。野菜を多く使った、女性でも食べやすい物をイメージして作ってみた。実際はどうかわからない。俺は女子でもないし。


「ヘルト、これはどうだ」

「いいんじゃないか。私より、セレメ達に聞いた方がいいんじゃないか」


 それもそうか。


「どうだ、これ」

「いいと思う」

「私もそう思うの」


 これなら大丈夫そうだな。他の人も同じような反応だし。結構作るのも簡単で、味もうまい。これなら誰でも作れるだろ。


「なあ、ホントに俺達の分は無いのかよ!」

面白いと思ったら、ブックマーク、評価、感想をしてくれると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ