始まりの始まり…
初めての投稿です。いろいろと文がおかしかったりしているかもしれないので暖かい目で見てくれればと…思っています。
今から12年前、この国では大きな内戦があった。旧帝国の王、バルトニア王の政治に不満を持った国民がクーデターを起こし、「革命軍」として「旧帝国軍」と戦った。
そして、そのクーデターは見事成功。バルトニア王は追放され、新たな王が即位することになった。そして…
キーンコーンカーンコーン…
先生の言葉を打ち消すように学校のチャイムが鳴った。
「よし、今日はここまでにしておこうか。明日はここのテストをするからな。復習しとけよ!」
教室から出ていく先生を目で追いながら、俺は机からスマホを取り出した。
電源を入れると、母からメールが来ていた。
“ごめんリュート!弁当入れるの忘れてたm(。≧Д≦。)m“
ため息をつきつつカバンの中を見る。だが、弁当の姿はない。
「あのクソババァ…」
そう呟きつつ、大きなため息をはいた。
「どうしたの?」
振り向くと、同級生のユイカが心配そうに見ていた。
「あ!わかった!またお母さんが弁当忘れたんでしょ?」
「よくわかったな…」
「幼馴染だからね!」
「まぁな…」
そう、ユイカとは幼い頃からいつも遊んでいた幼馴染だ。
幼い頃からといっても、いつから一緒に遊ぶようになったかは俺もユイカも覚えていない。
まるで、そこの記憶だけポッカリ穴が開いているような…そんな感じだ。
「なぁユイカ」
「ん?どうしたの?」
「学校が終わったらさ、久しぶりにあの場所に行かねぇか?」
「…あの場所って…あそこのことだよね?」
「あぁ」
ユイカは手帳を取り出し、スケジュールのページを開いていた。
高等部になってから忙しくなったんだろう。
スケジュールを確認し終わったのか、手帳をしまうと、親指をたてにっこりとしていた。
「決まりだな」
「だね」
「よし!じゃあ俺は食堂に行ってくるとするか」
「あ!私の弁当半分いる?私そんな食べれないから…」
「え…まさか…」
差し出されたのは、おせち料理の重箱のような容器ぎゅうぎゅうに入っている、見ているだけでよだれが出てきそうな弁当だった。
「やっぱりこの弁当か…」
「そんな事言うならあげないよ?」
「ごめんなさい。くださいユイカ様…」
「…よろしい!」
すると、どこかから笑い声が聞こえてきた。
クラスメートの一人が笑っていたのだ。
気づくと、回りにいたクラスメートがみんな笑っていた。
“さすがお似合いカップル““おしどり夫婦だねー“と言ったクラスメートに「誰がカップルだ!!」と答えつつ、ユイカも俺も笑っていた。
廊下からその様子をうかがっている人物がいるとも知らずに。
ダメな部分やいい部分などのコメントをよろしくお願いします。次回は少し遅れます。