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はじめの一歩
命あるもの全てに死がある。
時間が全てに平等なように、寿命もまた全ての命あるものに平等だ。ただ、その死が訪れる時が早いか遅いかは誰にも分からない。
俺の場合はちょっと早すぎたかな…。
覚えてるのは高校の入学式に向かう途中、後ろから聞こえた車のエンジン音。
避けようと思い軽く振り返ったら体に凄まじい衝撃。
訳がわからず気づいたら地面に倒れてた。
誰かの悲鳴と音を上げて去っていく車が見えた…気がする。
なんせ一瞬の出来事だったからなぁ。
まぁ幸いな事に痛みを感じる前にブラックアウトしたらしい。
そして気づいたらふわふわと宙を浮いてた。
んで本題、ここ何処だ?