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夜宴

作者: oxy

夜は紗が擦れ鳴るようで

黄色い眼をした猫がいます

夜は吐息が風呼ぶようで

青い羽根した鷺眠ります

私はかなしいいきもので

ただ道の端で立ち尽くします


夜は積み木が崩れるようで

黒い足した狗がいます

夜はまばたき響けるようで

紅い尾をした馬踊ります

私はかなしいいきもので

ただ道の果て蹲ります


夜は簪抜け落つようで

銀の爪した君がいます

夜は踵が跳ね揺るようで

金の髪した処女歌います

私はかなしいいきもので

ただ水底で息絶えています

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