異世界と初対面と事件と……?
投稿があっちより遅いですけどご了承を…………(苦笑)
翔side
「……き…………!……お…………よ!あんた…………さいよ!あんた起きなさいよぉ!!」
う……うぅ…………俺が目を覚ますと……ってデジャブ??
取り合えず目を覚ますとそこは森のような感じだった…………
「ようやく起きたのね…………あんたが翔でしょう?」
んぁ?このちっこいの何だ?しかも…………
「…………俺は翔だ。後、俺に付きまとうな。」
「何だよ!折角起こしてたのにぃ!」
するとこのちっこいのが怒りだした。
俺……正論しか言ってねぇよな?
あ、言っておくけど…………こっちが素だぞ?元々対人関係を結ぶのが嫌いなんだよ、俺は。
って…………こいつとも対人関係って呼べんのか?
ま、どっちでも良いや。龍斗以外の喋るもの=邪魔
だしな。
取り合えず…………起こしてもらう覚えはねぇし……そもそも、
「あんた…………誰なんだよ?」
そう聞くとちっこいのはむんずと反り返って声をあげた。
「ようやく聞く気になったのね!折角だし教えてあげるわ!!」
「あ、なら別に良いや。んじゃあ…………達者でな。」
「ちょっとぉ!!龍斗君の居場所は目星付いてるのかしらぁ!?」
「っ!?」
その言葉に思わず立ち止まってしまった……
ッチィ…………卑怯な奴だ。
「アタシはティル!妖精なの。宜しくね!!」
と、言うことでなぜかティルが俺に付いてくるそうだ。
それと…………この島は色んなモンスターや妖精、精霊なんかもいるんだそうな…………道理で自然豊かなんだな。
そして……他にも島があるらしい。
一つは戦争が絶えない島……そしてなもなき小さな島。
主にこの3島から成り立っているらしい。
取り合えず俺はティルのアドバイス(お節介)を聞いてこの島にある『カイザスタウン』へ行くことに…………
カイザスタウン~
…………とまぁ、来ては見たんだが……
「人の気配が皆無なんだが…………」
「変ね……いつもは門番もいるはずなのに……今日に関しては誰もいない…………」
おいおい……なんだよそれ…………ま、人がいないのは好都合だけどさ…………
「キャアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」
…………女性の悲鳴が聞こえるのは気のせいだろ。
「ねぇ!さっきのカイザスタウンの町長さんのお嬢さんじゃない!?」
…………そこまでフラグが建っているのか!?
仕方なく、俺は先程叫び声のした方向へと駆け出した。
そして、ふと気付いたことをティルに聞いてみた。
「そう言えば……さっきここの門番は~とか……この町長のお嬢さんだ~って言ってたけど…………詳しいのか?」
すると意外な答えが返ってきた……
「当たり前よ?だって私、町長さんとこに居たんだもの……守護妖精としてね」
「守護妖精……?」
全く聞き慣れない言葉が出てきたぞ!?
守護霊とかなら聞いたことはあるが…………守護妖精は初耳だぞ?
「この島独特の風習でね?この島に住む人々は必ず家一件につき、一人の守護妖精を配置しないといけないの。そして、守護妖精は5年に1度は変えなくちゃいけないのよ。」
「なぜ?」
「それは守護妖精の力が6年目から弱まるからよ。だから守護妖精は島の家の10倍以上は居るのよね。そして、家の守護を任されていない妖精達は基本的に街の中に居て街の人と普通に接したり、街の外に居たり、妖精の街で暮らしたりと様々よ…………って何先先いってんのよ!?」
っち……ばれたか…………アイツが熱弁している間に進もうとしてたのに…………
「だから黙れと言っただろう…………」
「それよりも!お嬢さんを助けないと!!」
「知るか」
大体助けてなんのメリットが…………
「三文字で断るなっ!?……それに、ここで町長に恩を売ってれば後々で役に立つわよ?それにお金も貰えるでしょうしね。」
「良し、行こう!確かあっちの方だったな…………」
「はやっ!?急にやる気を出した!?」
そりゃ、そんな好都合なメリットがあるんなら行くだろ?
特に後者の意味で。
「…………先いくぞ?」
「ちょ!?待ちなさいってぇ!!」