友と行く帰り道……そして異変
初めての合同執筆小説です!
もうひとつの物語を見たい人は龍斗サイドストーリーをご覧ください。
では…………どうぞ!!
side主人公
初めまして!俺は風間翔!!
皆からは…………いや、親友からは翔って呼ばれてるんだ!
この性格からは想像できないって言われるけど……これでもガンシューティングゲーム世界大会とかテレビ局主催のクイズ大会で優勝してるし……ついでにアマチュア将棋大会ではベスト4だったんだぜ!
ま、この顔のせいで皆避けていくんだけどね…………
そして、俺の隣で一緒に帰ってるのは龍斗。唯一無二の親友だ!
龍斗は俺の顔を見ても……俺の過去を知ってもなお、親友で居てくれている…………とても有難い仲間だ。
今はまだ明るめの夕方…………学校が終わって共に帰ってる所。
家が近いって事もあって……一緒に下校することが多い。
「はぁ…………結構遅くなったな。今日はどっかで飯を食ってくか?」
「そうしたいのは……山々なんだが…………親が心配性でな。今日は遠慮しとく。」
どこにでもある普通の会話……とても平凡な毎日……そして夕日が今にも沈みそうな時…………
「本当に俺の親の心配性が治ら……ん??」
突然、話が途切れた龍斗に不信感を抱いた俺はどうしたのか聞くと、「あれ……なんだ?」と街灯が点り始めた道の真ん中に落ちているものを指差した…………え!?まさか…………
「あ……あれは!もしかして!!」
俺は走らずにはいられなかった。
その落ちている物の傍に駆け寄り、鞄を下ろしてしゃがみこみ、確認した……
「間違いない……間違いないぞ!!」
「翔…………?」
「凄い……まさかこれがこんなとこに落ちているだなんて……!しかもこれ……傷が全く付いてない!?」
「翔、それって……そんなに凄いのか?」
龍斗が近付いて聞いてきた。
って…………これの価値を知らないのか!?
「勿論!!このフィギュアは世界に数えるほどしか存在しない超限定品なんだよ!!それがこの道端に……しかも傷が全く付いてない状況で見付かるなんて…………奇跡だよ!!」
俺……このシリーズを集めてて、これだけがどうしても手に入らなかったんだ!!
ネットオークションも片っ端から探したけど……見付からなかったのに…………なんて俺はラッキーなんだ!!
俺がもっとよく見ようと持ち上げると…………突然、俺の体が光り始めて俺の真下に魔法陣らしきものが現れたのだ!!
「うお!?なんなんだこれは!?」
フィギュアを両手に持ったまま立ち上がり、戸惑う俺…………そして龍斗が「これ(魔法陣)から離れろ!」と叫びつつ俺を突き飛ばそうとするが…………俺に触れた途端に足元にあった魔法陣が分裂して龍斗の足元にも出現した!!
「な……なんだこ…………」
そして、「なんだこれ」と言い掛けた龍斗の体が光って…………一瞬にして魔法陣の中へと吸い込まれてしまった!?
「龍斗ぉーーー…………」
龍斗の名前を叫んだ俺も発光が強くなったと思うと同じく魔法陣の中へと吸い込まれてしまった…………