表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

なぜ〈文章〉なのか?

まさかの連日投稿!

今日も私はおしゃべりです


 朝型と夜型の人がいます。私はもっぱら夜に活動します。あるいは夜を越えて早朝ということも。


 活動内容はコラージュ作品を作るか、小説の執筆です。


 さて、今回はリクエストをいただきました。


〈書きはじめたきっかけはなんですか〉というものです。


 どこからさかのぼって書こうかと思いましたが、とりあえず幼い時分からが良いかなと思い、つらつらと今日もお話していきます。


 まず、小学生のころ。


 周りはお絵かきの上手な友だちが多かったです。私も絵を描きたかったのですが、明らかに下手でした。人を描いても人の形をしていませんでした。丸と棒の組み合わせの記号でしかなく、幼稚園や小学生のころの自分の絵を見返すと、そのナゾな存在を前に「これが私の作品かぁ」とこっぱずかしくなります。


 そして文章や作文ですが、当時はとっても苦手でした。


 そもそも小学一年生になって、はじめてひらがなを書けるようになった子どもでしたから、〈てにをは〉がちゃんと書けませんでしたね。〈てにおわ〉でした。


 そんな私が「小説家になりたい」と言いだしたのは小学三年生ぐらいでしょうか。児童文庫の〈妖怪ナビルナ〉シリーズに魅了されたり、〈里見八犬伝〉という(漢字はちがえど)自分と同じ名前の本の存在を知るうちに、〈物書き・小説家・作家〉という職業の存在を意識し始めました。


 また、同じクラスの読書好きの子も「将来の夢は小説家」と言っていたのが、私の中では「かっこいい」と思ったのもきっかけにあると思います。


「お母さん、わたし、小説家になりたーい」


 影響を受けやすく素直なさとみちゃん(九歳)は、ある日母親にそう言いました。すると困ったように母は言いました。


「でも、有名な小説家って、自殺してる人が多いのよねえ」


 この言葉でやんわりと否定されたと勘付いたさとみちゃんは、それから小説家になりたいと言わなくなりました。代わりに「お医者さんか薬剤師さんになるー!」と言うようになります。良い子ですね。


 中学生になると、自然と作文が得意になりました。


 このころから父の影響で、藤沢周平の短編の時代小説を読むようになったからです。他にも石原さとみが主演した〈氷点〉のドラマにハマって原作上下巻を読んだりしていましたね。


 また、当時携帯小説のブームもありました。恋空なんて何回読んだことか。


 他にもスタジオジブリ作品が好きだった影響で、映画の原作本にも手を出していました。ハウルの動く城、魔女の宅急便、ゲド戦記など。小学生のころはそれほど読書した記憶もありませんが、中学生になると読書量が増えました。


 私は幅広く読むと言うより、気に入った本を何度も読むタイプです。それは今も変わりません。


 特に藤沢周平の短編集や氷点、そしてミュージカルから入ってハマったオペラ座の怪人の原作本をくり返して読みました。


 ほかに、映画の影響で読みだしたハリーポッターシリーズも何度読み返したことか。重い思いをして学校に持ち込んで読んでいたのが懐かしいです。


 そんな私が、中学二年生と三年生で、夏休みの宿題にあった自由課題の読書感想文を書いてみることにしました。


 中学二年生のときは、母から半強制的に書かされました。本のタイトルは忘れましたが〈戦争に行ったおじいちゃんの話を聞いた孫による本〉という形式のものでした。これは自分でも分かるぐらい、デキが微妙でした。


 中学三年生では課題図書の一覧の中に〈塩狩峠〉がありました。私は自分でこの本を選びました。その理由はくり返し読んだ〈氷点〉と同じ著者・三浦綾子さんが書いたものだったからです。


 塩狩峠をもとに書いた読書感想文は当時の国語の先生に気に入ってもらえ、紆余曲折を経て(つまり私の知らないうちに)市の表彰も受けました。


 このとき、はじめて自分の文章を〈選んでもらえた〉ことに感動したのです。


 振り返ってみれば、この中学三年生でのできごとが私の〈物を書く〉という行動の根源になり、このときに私の中の執筆欲に火が付いたのです。


 受験が終わって無事に高校生になると、余っている大学ノートにオリジナルの小説を書きはじめました。どんな話か、気になりますか? 残念ですが、これを書いている時点ではそのノートが見つかりませんでした。


(家のどこかにはあるはずですが……笑)


(ちなみに今ではゼッタイに書かないような、溺愛ラブラブなお話です)


 けれど、これは長編の恋愛小説の構想ばかりで、まったく書き進まないまま書かなくなりました。


 私がちゃんとした小説を書いたのは、高校一年生の夏休みでした。


 夏休みの宿題で〈詩・短歌・小説〉の三つから、どれかを選んで作ったものを提出する、というものがあったのです。ここに提出するため、私は小説を選んで書いたのです。


 内容は〈夢をみている。目が覚めても、まだ夢をみている――〉という、「悪夢に限ってなかなか目が覚められず、くり返す……」というあるある(?)を書いたものです。高校生のころの私は中々に病んでいるので、こんな作品を書いたのでした。


 結果は箸にも棒にも掛からぬものでした。

 残念ですね。

 それからしばらくは小説を書きませんでした。


 さて、そこから数年経ち、気まぐれに短編小説などを書きはじめます。気まぐれだけど、できたらこのまま作家になりたいな……と思うようになりました。このときが私の真剣な執筆活動の第一期間です。


 手当たり次第に応募していると、ビギナーズラックでしょうか、佳作を取ることもあり、わずかながら賞品をもらうこともできました。


 この執筆第一期間のころの文章は、今読めばひどいものです。初心者の文章ばかりです。文章もなってなければ、内容もハチャメチャで……。はずかしくて二度と読めないものばかりです。


(ですが、一部は残っているんですよ……黒歴史です)


 でも、この期間に〈小説を書き終える〉ということ、つまり「達成」するという意味での〈成功体験〉を積みました。それが今の私の執筆第二期間に影響しています。


 いつかちゃんと書きますが、小説を書く上で上達するために必要なことは、とにかく書き終える回数を増やすことだと思っています。物語は完結させる必要があります。


 好きな場面だけ書くこと、あるいは書き出しだけ書くことは、楽しいですが、楽しいだけでは物語が完結させられません。


 なので、この執筆第一期間のうちに何本も小説を書いて、何本も書き終えたことが私の物書きレベルを向上させてくれました。


 それではなぜ、執筆第一期間と第二期間があるのか、と言えば、小説を書かなかった時期が三年近くあったのです。


 書かなくなったきっかけはリア友らによる盗作でした。私の小説のプロットを持って行かれたのです。


 私の小説を読んだことある方だと分かってもらえるでしょうが、私の小説は中身の深さよりネタのおもしろさに天秤が偏っているところがあります。「ネタありき!」な小説が多いこと多いこと。


 そのときも渾身のネタがありつつ、しかし小説という形にするのがむずかしかったので、私の小説家になりたいという夢を(少なくとも表面上は)応援してくれていたそのリア友らに、プロットを見せてみたのです。


 すると後日、リア友の一人が「そのプロットで小説を書いたよ!」と見せてきたのです。他のリア友らは「良いじゃん」と言いますが、いやいや、私のネタを奪って書いてんじゃないよ、と。


 けれど気の弱いさとみさんは、笑ってその場を過ごすしかできませんでした。


 この件を期に、そのリア友らとは縁を切りました。

 そしてトラウマになった私は、唯一の楽しみであり〈できること〉だった執筆ができなくなるのです。


 三年ほど経って、私はふと〈ファンタジーを書きたい〉と思い立ちました。時間が経つことで執筆したい欲が満ちてきていたのです。


 そのときに書いた長編が、児童向けのファンタジー小説でした。ひさしぶりの文章で、しかも長編。けれどとても楽しくしっくりくるものでした。ここから私の執筆第二期間がスタートします。


 この長編を唯一の友人Y氏に読んでもらうと、今までの小説よりずっと良いと褒めてくれました。


 ちなみに図に乗ってとある公募に出しましたが、結果は落選。まあ、そう上手くはいかないよね。


(もし読みたい方は、ペンネームと投稿したサイトをお伝えしますので、私〈さとみ@文具Girl〉のツイッターへひと言お寄せください)


 そこから私は児童文学方面にシフトすることで、いろんな作品を書けるようになりました。


 ジャンルの変遷で言うと、高校生のころから執筆第一期間では、ずっとライトノベルや一般文芸向けに書いていました。けれど今思えば私の性に合っていなかったように思います。ムリして書いている感覚がずっとあったのです。


 今では、ペンネームを使いながらあちこちの児童文学や児童文庫の賞へと飽きずに応募しまくる日々です。


 ほとんど一次審査通過しても二次審査で落ちてしまい、なかなかうまくいきませんが、落ち込むのは結果を知ったその日一日だけにして、翌日からまた別の物語を書いています。


 結局、私は書かずにいられないのですから。


 現在進行形で執筆第二期間中ですが、もしかしたらまた何かのきっかけがあって、筆を折ってしまうこともあるかもしれません。


 でも、私は自分のことなので分かっています。


 またいずれ、執筆第三期間がスタートします。あたらしい筆を持ち、たくさんの文字を紡いでいくことでしょう。


 私は子どものころ、絵が下手だった。けれど、文章を書けば、少なからず「おもしろい」「上手」とほめてくれる人がいた。その人たちに向け、恩返しのつもりで書いていく。


 そう言えば、私の書く文章が「おもしろい」と言われることが多いのですが、きっと私の根底にある「読んでもらった方々に笑ってほしい・楽しんでほしい」という気持ちのあらわれなんですね。


 このエッセイも、短いおしゃべりの時間で、私の文章や言葉で笑ってほしいな、と思いながら書いていますし。


 ゆくゆくは私の書いた本がみなさんの地元の本屋に並んでほしい、そう思いながら今日も今夜も明日も明後日も文章を……そして物語を書き続けます。


 今日も私のおしゃべりに付き合ってくださり、ありがとうございました!


リクエスト募集しています!

ここの感想ページなどに書いていただいても構いませんし、X(旧ツイッター)の私のアカウントへひと言お寄せいただいても構いません!

「こんな内容のお話を聞かせて」とリクエストいただけますと、うれしさのあまりディスコダンスでフィーバーしながらしゃべりだします(※あくまでイメージです)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] さとみさんのエッセイ、読みたかったのでとても嬉しいです(^-^) いまこうして時間ができたのでまとめて拝見させていただいておりますが、そんな過去があったのですね。 ご友人からの盗作は、本人に…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ