登場人物・設定紹介―――その1
第一章完結しましたので、登場人物紹介を書きました。
こういう番外編的なところに伏線をこっそり仕込んでる系の小説家に憧れている作者なので、伏線などしっかり探したい方は是非読んで見てはいかがでしょうか?
ネタバレ防止のため、行を空けています。ここまでの話は最低限読んだうえで読むことをお勧めします。
―――本章の概要―――
主人公、チトリス・クラディエルはある日、父親に対する劣等感を主とする激情をトリガーとし、自らの奥底に眠っていた〝絶死の聖女〟を呼び起こしてしまう。
〝絶死〟の権能を揮うことを許された彼女だが、その権能は器に入りきらぬまま、暴走し、彼女の父へとその狂った矛先を向ける。
―――九死に一生を得た彼女の父親、スーディア・クラディエルは何やらクラディエル公爵家の当主として〝何か〟を受け継ぎ知っているようだが、そのすべては明かさず、一部がチトリスへと受け継がれる。
父親を失わず済んだ、チトリスはもう一度安寧を取り戻したのだと感じていたが、そうではなく、新たな脅威が迫る。
現れたのは〝切裂〟の権能の覚醒者らしきローブを纏った男。
しかし、スーディアは王国最強の魔術師の名を証明するが如く、彼を蹂躙し、圧倒的な力量のもとに屈服させる。
その後、怪しげな行動をとったスーディアだが、無事、何らかの契約を〝切裂〟の権能覚醒者と結ぶことに成功。
物語は次の頁へと進みだす―――――――。
―――登場人物紹介―――
◇チトリス・クラディエル―――Chitriss-Cladiael
役目:本作の主人公
年齢:14歳
性別:女性
王国内で上位を争う権力を有するクラディエル公爵家当主の愛娘であり、公爵令嬢。
14歳という若さだが、既に王国内で名の知れ渡っている魔術師の3割には実力で追いついているという魔術師界の逸材であり、天才。
しかし、父親が更に上を行く魔術師であることも有り、幼いころから劣等感を抱き続けてきた。
その感情が思春期を迎えるこの時期になって一気に爆発、〝絶死〟の権能を覚醒させるに至った。
公爵令嬢として数々の英才教育を受け、基本的にどんなことにおいても天才であり、社交でも打算的な愛らしさや親しみやすさを魅せ、上手く立ち回っている。
〝絶死の聖女〟の声を聞くことが可能。
◇スーディア・クラディエル―――Surdia-Cladiael
役目:有識者
年齢:38歳
性別:男性
クラディエル公爵家当主であり、王国最強の魔術師。
王国内で唯一、純粋な〝炎神揮斧〟を操ることが出来、最も多くの魔力量を持つ。魔術師界では天才や秀才という言葉では推し量れない伝説だと称され、一部からは崇められてさえいる。
見目も美しく、中性的な顔立ちと公爵家の当主であることを要因として妻子持ちでありながら女性からのアプローチは絶えたことがない。そして、その全てを当然、完膚なきまでに叩き切っている。
そのような点で、恋多き乙女の天敵かつ、全ての男性の鑑とさえ呼ばれていた時期があった。
彼の扱う〝炎神揮斧〟はその詠唱も有名で、一部の人間は詠唱の全てを聞かずともそれが彼の魔術であると察することが出来る。
その詠唱は、ある少女の視線をノートから引き剝がすことが出来る。
◇メアリ・メニファスト―――Marryi-Menifast
役目:傍観者
年齢:24歳
性別:女性
メニファスト男爵家の二女であり、クラディエル公爵家のチトリスに専属侍女として仕えている。
基本的には優しい性格だが、計画や予定、ということに関しては厳しく、チトリスが好奇心で予定を崩そうとすると威圧感をもって元の路線へと戻す。
しかし、臨機応変に対応する柔軟性も持ち合わせており、緊急事態には予定や計画に捕らわれず、柔軟な対応をすることが出来る。
そのような能力を買われ、24歳という若さだが、公爵令嬢の専属侍女という立場に就いている。
◇ダモニア・マルティアル―――Damonia-Maltiarl
役目:隣走者
年齢:14歳
性別:男性
マルティアル王国の第二王子であり、〝切裂〟の権能の覚醒者。
弟が自身より優れていることに対する劣等感から奥底に眠る〝切裂の王子〟を呼び起こしてしまい、魔属性の権能を覚醒させた。
チトリスが父を倒したい、という打倒を目的とした覚醒であるのに対し、ダモニアの場合は打倒ではなく、圧倒を目的とした覚醒であった。そのためか、彼の権能はただ単なる虐殺の為のものではなく、美しい剣戟の伴うものであった。
スーディアと何らかの契約を結んだが、それによってどのようにこれからの立場が変化するかは未だ不明。
◇ヴェニータ・フェニラルト―――Venieta-Fenyralt
役目:???
年齢:???
性別:女性
まだ一つしかない番外で唯一、名前が登場した少女。魔術学園の生徒会長であり、成績優秀、眉目秀麗。
講義を聞き流しながらノートとにらめっこをしているが、スーディアの魔術の詠唱を聞いて一瞬だけ視線を浮かせた。
謎に包まれ、伏線の香りを漂わせている。
◇?????(偉丈夫)
役目:???
年齢:???
性別:男性
現時点で分かっていることの少ない人物。
〝切裂〟の権能のことを「こちらの領分」という。
もう一人の老爺とは何やら親しげな様子だが、性格は真反対に近く、偉丈夫は自分の意見を隠さずに喋るような馬鹿正直なタイプである。
◇?????(老爺)
役目:???
年齢:???
性別:男性
現時点で分かっていることの少ない人物。
スーディアから「陛下」と呼ばれ、スーディアより立場が高い、と偉丈夫から言われている。
偉丈夫とは仲が良いが、馬鹿正直な偉丈夫と違い、老爺は自分の意見を押し殺して相手に合わせつつ上手く会話を取りまとめることが得意な、社交上手タイプである。
―――設定・用語解説―――
「魔力量・錬金魔方陣etc」
他解説話にて解説済みの為、割愛。
未読の方は是非、「番外 魔術学園講義――魔力と錬金魔方陣――」をお読みください。
「マルティアル王国」
初代国王であるマルティアルが建国した王国であり、世界でも有数の大国。
スーディアを筆頭とする圧倒的な魔術師の戦力があるため、周辺諸国も簡単にこの王国に手を出すことは出来ない。
マルティアル王家による君主主義だったが、クラディエル公爵家が力をつけてきたことにより、揺らぎつつある。
「クラディエル公爵家」
昔から力を持っている貴族であり、最近は特に力を強めている。現当主はスーディア・クラディエル。
魔属性の権能とは何らかの関わりがあるようで、代々の当主には魔属性の権能に関する書物が継承されている。
「怪蜜の森」
クラディエル公爵家の敷地内にある広大な森。
代々の当主のみが介入を許されており、現在はスーディアのみが内情を知っている。
実際には森の奥に小屋が一つだけあり、そこには偉丈夫と老爺が住んでいる。
未だ謎に包まれている領域。
第一章完結しましたので、一旦サンチェスシリーズに戻ります。
こちらの小説の投稿はお休みすることになりますが、ご勘弁ください。




