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0話 幸せな王女は夢を見る・6

第6章開幕です!

今日は21:22頃にもう一話投稿予定です!

 決して広くはない勉強部屋の中に、私がペンを走らせる音が小さく響きます。

 それが落ち着いたのを見計らって、私の教育係の給仕の方が口頭で今日のまとめをしてくださいます。


「――以上が、グランディア王国を守護する○○○○様の御業になります。シルヴィ様が毎日祈りを捧げてくださるおかげで○○○○様のお力をお借りでき、国を守るための結界を更新してくださっている訳です」


「この結界が無くなると、国外の魔族や魔獣が押し寄せてきて滅ぼされてしまうのですね」


「はい。魔王軍による侵攻は未だ続いておりますので、更新が出来なかった際には窮地に陥ることとなるでしょう」


 守護神様への祈りを毎日捧げてきましたが、実際にどのような影響が出ているのかまでは分からなかったので、とても勉強になる講義でした。

 これからも私達の国を守護していただけるように祈りを続けましょう。と改めて意識し直していると、ふと夢の中でも似たような話があったことを思い出しました。


 あれは確か、夢の中の私が住む森で魔獣が暴れていた時だった気がします。

 魔獣からの被害に備えるためにと、ご先祖様達と一緒に森の各地で結界を施していました。


 もしかしたらそれと同じかもしれません。せっかくなので、結界の仕組みについて質問してみることにしましょう。


「あの、質問があります」


「何でしょうか?」


「守護神様が貼ってくださっている結界は、大きなひとつの結界なのでしょうか? それとも、各地に何か力を分散させて展開されておられるのでしょうか」


「いい質問ですね、流石シルヴィ様です」


 教育係の方はそう褒めてくださると、眼鏡の位置を正しながら教えてくださいました。


「シルヴィ様が気になっておられる通り、結界はひとつではありません。グランディア王国の各地に置かれている○○○○様の像を対象として、王国全土に結界が貼られているというものになります。そして結界発動の要となるのは、このグランディア王城の最上階にある大聖堂で王家の方が祈りを捧げることとなっています」


「なるほど」


 その説明を聞いた私は、なんだか夢の中での出来事に親近感を感じてしまいました。

 確か、森の住人の方々を護るためにと結界を展開した後は、診療所の庭先に作られた要石(かなめいし)に魔力を注ぐことで定期的に維持する仕組みだったような気がします。


 夢のおかげでスムーズに理解することが出来た私に、教育係の方が小さく笑いかけてきました。


「今の説明でご理解されるとは、シルヴィ様は聡明であられますね」


「えっ、えーっと……ありがとうございます」


 夢で見たのでとは言えないので、誤魔化すように笑います。

 給仕の方が一瞬だけ首を傾げられましたが、特に言及もなく今日の講義は終了となりました。


 彼女へ一礼し、勉強部屋を後にします。

 私は早速、今日教わった内容と夢の内容を照らし合わせながら自室へと戻ることにしました。

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