表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

闇の中に差す光は見えるけど掴めない

こんばんは、今回は「闇の中に差す光は見えるけど掴めない」です。

これは一年ぐらい前に書いた話なのですが、今読んでも共感できたので書き直したものです。

ただ6.6万字から8.5万字ぐらいになったのでだいぶ変わってますが。


あらすじ

”武門の名家”と呼ばれる下級貴族のオーガスタ家に生まれたアイルは武術よりも魔術の勉強が好きだった。

しかし騎士団長の父からは騎士を継ぐことを強要され、市民には武術が下手なことを嘲笑われる。


そんなアイルの元に圧倒的自由さを持った女剣士ナユタが現れる。

彼女は生まれに囚われたアイルの価値観を破壊し、人生に救いをもたらすが……


他人に救いを与えることが出来ても、自分に救いをもたらすことが出来るとは限らない。



 テーマは一言でいうと、「求めているものは与えられない」です。主人公もナユタも不幸そうな雰囲気(?)ですが、二人とも求めるものを持っていないだけで実はそこまで悪くない境遇だったりします。

 主人公は独学で勉強した魔法の能力がまあまあ開花してます。騎士の家という生まれも多分同じ世界の人から見たら羨ましいものだとは思います。基本貴族は世襲なので普通の人はどんなに頑張っても貴族にはなれませんし。ただ、それでも本人は別に騎士にはなりたくないし、剣術よりは魔法を勉強したいという気持ちが強いです。

 一方のナユタも圧倒的実力を持ちながらも一緒にいられる人が著しく限られています。しかもナユタの希望に沿う人はアルナのようにおそらく全員に対して優しい人になってしまうので、気持ちが満たされない確率が高いです。そして主人公はナユタに尊敬の念を抱いていますが、ナユタは尊敬されることは特に嬉しくないといういびつな関係になっています。

 そして主人公はナユタに幸せになって欲しいのでナユタとアルナがうまくいって欲しいと思いつつ、特に自分のことは意識してくれないナユタの近くにいるという状況です。


 それでもナユタとの関係を縮めようとする主人公の努力はどこに行きつくのか。


 また、最初の方でナユタが主人公を助ける(?)シーンがありますが、あれは主人公にとっては人生を変える出来事でも、ナユタにとってはよくある日常の一幕だったりします。そんな、「自分にとっては大事だけど他人から見てもとるに足らない」(逆もまたしかり)というのも一つのテーマだったりします。


 そう思って見るとセレナの真相も少しだけイメージが変わるかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ