告白
きみの声をそばで聞いていたって
いつもぼくは寝てるフリをして
勇気が出ない 踏み出せない
時計の針はもう天辺を回ってる
デジタル表記も00:30
表情が分からないようにマスクを掛けた
教室の隅にいれば 話さなくていい
誰もいない屋上にやってきたきみは
ぼくの隣に座って 空を見上げた
きみが好きだ
そう言えたらどんなに楽だろう
もどかしい気持ちがぼくの中で回ってる
きみが好きだ
好きなものを好きと言える
きみが好きだ
シナプスが情報伝達したって
いつもぼくは知らんぷりをして
何も知らない 分からない
分刻みの針は秒針に追い付けない
一瞬だけすれ違い離れてく
心情が分からないようにロックを掛けた
全てを拒んでいれば 傷つかなくていい
閉ざしたはずのドア開いたきみを
何も言わずに 突き飛ばした
きみが好きだ
そう言えたらどんなに楽だろう
ぼくはきみに相応しくないんだって
分かっている
ぼくは嫌いだ
好きなものを遠ざける
ぼくは嫌いだ
ぼくは格好よくないし 臆病で卑怯だ
きみがぼくを好きになるのを じっと待ってる
傷つきたくない 話したくない
好きという気持ちが溢れてしまうから
きみが好きだ
そう言えたらどんなに楽だろう
誰も背中を押してくれないことも
分かっている
分かっているんだ
きみが好きだ
そう言えないぼくとはもうサヨナラ
痛みを嫌う心がまだここに残ってるけど
「きみが好きだ!」
他に好きな人がいるって知っているけど
この気持ちは 抑えられない
どうか 気持ちだけでも
受け取ってくれませんか