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たとえ異世界であろうとコンプレックスは直らない件  作者: 製造物
一章、二度目のダンジョン編
19/22

17、呪うぞ、邪神!

平日は二日に一つの可能性があります。

そのあたりご注意願いたいです。


「…はっ!? ここはどこ!? 私は誰!?」


 こんな単純なボケをかました理由。

 それは前回の最後に発見したものに通ずる。

 というのも魚発見後の俺は理性というものが飛んでいた。


 魚、焼かずとも食べれるものが多いタンパク質。

 この時点で俺的には奇跡としか言えない。

 しかも一口かじった瞬間の脂。

 これで俺の理性は「アイルビーバァーック!!」と別れを告げていった。


 それからというものの俺は【アイテムボックス】弓矢で魚をバチコーンバチコーン!

 片っ端から乱獲、ついでにスキルレベルのエグい強化。

 結果、相当の魚を溜め込めた。

 食事での満足度もそれなりに高い。

 イタチ、処刑法は緩めてやる。

 だが殺す。


 そして今、ようやく俺は理性を取り戻したわけだが…

 その頃には見える限りの範囲で魚は消え失せていた。

 それだったら狭くね?と思うそこのあなた!

【千里眼】を使った上での話です。

 DO YOU UNDERSTAND?


 さて、これで貯蓄は中々に出来た。

 しかも【並列思考】はLv.9、【天眼】はLv.7、【千里眼】もLv.5まで強化。

 ちなみに他のスキルに関しては鍛えるの忘れてました。

 せいぜい【水の心得】が2になったのと【持久】も7に上がったぐらい。

 水の中を移動してたら自然と上がった。

 ま、水の中は体力使うしね!


 だが一応忘れてはならない!

 俺のメイン武器は剣と体!

 最近【アイテムボックス】ばっかだけどそろそろマジで【剣術】と【闘術】を上げていかねばならん。

 ファイトだ! 俺!


 そうやって腕をオー!と上げたところ…


 ザッバァアアアアン!!!


 ド派手な着水音、というか落下音が響き渡る。

 飛沫が舞い上がり、壁や陸地まで津波が及ぶ。

 俺はワッと声を上げてジャンプ。

 波は俺の足元を擦り、そのまま陸地を派手に濡らした。


 着地した後一体何が落ちてきたのか、と剣を構えながら訝しむ。

 黒の剣は頼もしい重量感がある。

 俺は五指に力を込めた。

【千里眼】と【天眼】はすでに発動済み。

 他にも【並列思考】、【剣術】、【闘術】、【アイテムボックス】を同時に発動している。

 水飛沫上がる中、何が出てきても対応できる準備はしている。


 している、つもりだった。


 雷☆撃


 黄色い閃光が迸る!!

 条件反射! 俺の体は横に倒れる。

 ロングコートの端の方、ジッ!と音を鳴らして焦げました。

 続くように後ろで派手に轟く衝突音。

 コメディー補正はあるのだろうが俺は目で追うことすらもできなかった。


『条件を満たしました。スキル【直感】のスキルレベルが4に上がりました。続いて条件を満たしました。スキル【雷撃抵抗】のスキルレベルが5に上がりました。』


 天の声様、毎度毎度コイツが出てくるときは大変で。

 つーかアイルビーバーック!!ってか?

 帰ってくんの早過ぎるわ。


 心の中で俺はボヤく。

 ボヤかずにはいられない。

 まさかの復讐を誓った相手がもう帰ってくるなどどうしようものか。


 壁の方から十字の傷が覗く。

 うん、間違いない。

 アレダ。


『条件を満たしました。スキル【直感】のスキルレベルが5に上がりました。続いて条件を満たしました。スキル【逃走】のスキルレベルが6に上がりました。』


 ほうほう。

 天の声様、マジでお疲です。

 心の中で屈伸しながら俺は愉快に笑う。


 あっはははははははははははははははははははははは


 逃っっ!!

 走っっ!!


 逃げ場はある。

 洞窟にバッと俺は入り込む。

 暗いこの空間ならば俺の【天眼】がアイツに勝る!

 テメェはせいぜい壁にぶつかってなぁ!!


 SP全振りで全力逃走。

 マジで逃げるしかないので逃げる逃げる。


「あんの邪神か!!? こんな奇跡ってあんのか!!? 恨むぞあんの邪神!!!」


 洞窟の中を全力疾走。

 だがその瞬間、更に嫌な予感が肩を揺らした。

 そういえば考えてはいなかった。

 なぜあの狼がこの谷に落ちてきたのかを。

 アレが何かに追い詰められて落ちてきたというのは考えられない。

 さらに言えばうっかりで落ちるほどアイツのSPは低くないはずだ。


 ならば何故アレは落ちてきた?


 その疑問に答えるように【天眼】は捉えた。


 幾重にも飛び交う雷撃の閃光を。

 前方から上から右から背後から左から物陰から。

 暗闇を裂く黄色い牙が俺の身体に緊迫した。


 だがかの閃光よりは遅い。

 かの閃光の鮮烈さはない。


【天眼】は進むべき道を示す。

 俺はそれに沿って飛び跳ねる。

 洞窟の柱を蹴り、その場を離脱する。


 離脱して見た彼らはかの狼とは違い灰色だった。

 眼光に宿る鋭い眼光にも身震いはしない。


 恐らくはあの狼達はアレの子供だろうか。

 アレが雄か雌かは知らんが恐らくはそんな感じだろう。

 コイツらだけならば逃げられる可能性はある。

【逃走】はお手の物、ここに来てから何度も繰り返している。


 しかし奴らの後ろにいる宿敵の一匹がそれを許さない。

 洞窟の入り口まで着くまでにズパンだろう。

 逃げるのに全集中していては負ける。


 しかも外に出たところで奴らにとって有利になるだけ。

 障害物がない川は全力突進の障壁がないのと同意義。

 壁しかないそこは逃げるにしても不適切。

 川の水で体力を持っていかれて風穴を開けられるのが関の山。

 しかも奴らの主力攻撃は絶対に電気。

 あの水、純粋では無いだろうし電気を通すだろう。


 それに対してこの洞窟は奴らのホームグラウンド。

 どちらにせよ不利なフィールドであることは間違いようが無いが、それでも柱など障害物があるだけ幾らかマシだ。


 つまり何が言いたいかというと。


「逃げずに戦えってか。…邪神にでも祝福されてんのか、俺?」


 まさか生き返ってから最初のまともな戦闘が殺されたチート魔獣だとは誰も思うまい。


 RE.異世界生活を始めて17日目。

 逃げ込んだ先はヤベー魔獣の巣でした。

 そんなわけで俺は大きな土壇場に立たされるようです。

VS狼(+その連れ)!

ファイッ!!

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