14、アイテムボックス、万歳!
なんとか間に合ったという喜びと明日も頑張らねばならないという使命感に挟まれるワシである
『一日目』
本日は素晴らしく晴れていた。
しかし俺はそんなことを気にせずに剣を振り続けた。
ポイントはがむしゃらに振るのではなくて要点を一点一点集中して確認していくことだ。
ステゴロを強化する【闘技】に関しても同様。
俺は虚空を殴っては蹴って、と繰り返していく。
ちなみに本日のご飯はパンと野菜。
肉は食いたかったがナマモノなので焼く手段ができてからとする。
…それでも日本男児は血に飢えているのだがな。
ただし木で擦りまくっても火がつかないので無理。
別に木が湿っても無かったのにな…
ゆくゆくは火を点けたいです。
本日以上。
引き続き訓練は続きます。
寝る?
こんな森でそんな油断許されるわけがなかろうなのだ!!
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『三日目』
本日は【アイテムボックス】の訓練です。
物を出し入れする。
その反復練習だけです。
…地味だなぁと思った奴、前に出ろ。
それなりに鍛えた【剣技】で葬ってくれるわ。
…うん?
【アイテムボックス】練習の意味?
スキルレベルMAXなのに?
単純だ。
たとえレベルが高かろうとスキルの扱いに慣れてないからだ。
【アイテムボックス】は聞いた感じの割には強いスキルだ。
故に扱い方を覚えて行かねばならない。
だが練習の甲斐はあったりもする。
「ヘイッ! 岩カモン!」
次の瞬間ズガーンッ!と空から大岩が落ちる。
そのサイズは北村の時と同レベル以上。
軽く森の木をペッチャンコ♬
ここまでくるとチートに見えてくるがそうでもない。
それは昨日のこと。
もしかしたらこれで魔獣大殺害可能じゃね?と思った俺は鹿の魔獣目掛けて突き落とした。
すると何ということでしょう。
スッパーンと軽快な音を立てて真っ二つ。
よく見れば鹿の角は刃みたいな感じだった。
もちろん鹿は無事。
他の魔獣も普通に無事。
不意にこの森のレベルが気になった。
もちろんその後は大逃走。
枝と枝を飛んで【隠密】大全開!
さらに【持久】、【逃走】も使用!
気持ちは以前の二つの逃走劇と同等に全力。
そして洞窟に辿り着き、岩で入り口を塞ぐという大暴挙を犯し、なんとか生き延びた。
アレを思うとこのスキル、ガチでチートなんかじゃないなーと二、三度思う。
この森の連中が異常なのか俺が弱いのか…
ちなみに今日のご飯はリンゴとバナナもどき。
…なんかファンシーになってしまったが仕方がない。
むしろワイルドに肉を齧り付きたいのだが、これもまた仕方がない。
以上!
本日はこの後、【剣術】と【闘術】の練習です!
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『十五日目】
中間報告とでも行こうか…。
現在のスキルレベル上昇度は以下の通りです!
【剣術】…4→5
【闘術】…4→5
【天眼】…1→4
【隠密】…2→7
【料理】…8→9
【万能味覚】…3→6
【並列思考】…4→7
【直感】…2→3
【持久】…1→8
【逃走】…1→4
こういった所だ。
また同時展開数も五つまで増えた!
なかなかに成長が早いぞ!
俺!
特に大幅に上がったのが【隠密】と【持久】だろう。
この二つは何気に活動範囲を増やす中でよく使用した。
サバイバル生活において割と使う、という面もあるだろう。
ただ【並列思考】は使ったわりには上昇値は3。
スキルレベルの上昇に必要なスキルの使用回数は割とスキルによって違うようだ。
だが個人的に嬉しいニュースはそれだけに留まらない。
「鹿、とったどー!!!」
と、言うことだ。
というのもこれまた【アイテムボックス】のおかげなのだが。
今回、鹿を倒した方法は投石機のような感じだ。
【アイテムボックス】を練習していると、ふと【アイテムボックス】でどこまで飛ばせるのか気になったのだ。
それからしばらく遠くまで物を飛ばす練習をしていると飛ぶわ飛ぶわ。
剣を飛ばせば弓矢みたいな感じになるわ、といい感じに。
ただし方法的には弓道よりも大変で敵の動きを予想するための【天眼】に、【アイテムボックス】による射出を調整するための【並列思考】、さらには気配を隠すための【隠密】の合計四つを同時展開する必要がある。
そのため敵と合間見えた状態で使うと死ぬ。
確実に死ぬ。
だがそれでも肉を狩れたのは僥倖と言わざるを得ない。
まだ食えはしないが楽しみだ。
本日はここまでとしよう。




