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22 仲直り




「……ごめんなさい、なのです」


 私はまた、正座していました。

 アンネちゃんに向けて、やりすぎてしまったことを謝罪しているのです。


「全く……失神するまでわしわしするなんて、とんでもないヤツだにゃ」

「いえ、本当にそのとおりなのです」


 自覚している分、私は何にも反論できません。


 何しろ、私のこの性癖は筋金入りです。

 ファーリとして生まれて物心ついたころには、絵画に描かれた獣人にたまらなく興奮していました。

 そして――前世でも、私はケモっ娘好きのケモナーだったのです。

 自宅のえっちな本の半分はケモっ娘の本でした。

 もう半分はケモショタでしたが……それはともかく。


 前世の記憶にかかわらず、私はどちらの世界でもケモナーとなったのです。

 これはもう、魂に刻まれた性癖と言っても差し支えないでしょう。


 もはや、私はこの欲望に逆らうつもりは毛頭ありません。

 というか無理です。目の前に実物のケモっ娘がいるのに我慢なんて不可能なのです。


「あの、アンネちゃん」

「なんだにゃ?」

「もうわしわしはさせていただけないのでしょうか?」

「まだ懲りてないのかにゃ!?」


 はぁっ、と大きなため息をアンネちゃんは吐きます。


「……ダメとは言わないにゃ」

「マジなのですか!?」


 思わぬ反応に、私はつい興奮してしまいます。


「ただし! これからはちゃんと自重するにゃ! アタシが気を失うぐらいわしわしするのは禁止にゃ!」

「わ、わかったのです!」

「よろしい。これで許すにゃ」


 そして、アンネちゃんは私に手を差し出してくれます。


「改めて、よろしくだにゃ。アタシはアンネ・カウルマン。ネコ科の獣人族と人のハーフだにゃ」

「よろしくお願いします。私はファーリと言います」


 私とアンネちゃんは手を握り、握手を交わします。


「で、そっちのお姉さんは誰だにゃ?」

「リグレットと申しますわ」


 リグの方に興味を向けたアンネちゃん。

 私としては、お二人にも仲良くなってもらいたいのです。


「仲良しの私は、愛称でリグ、と呼んでいるのですよ~」

「そうなのかにゃ?」

「ええ……一応、ファーリは特別ですから」

「じゃあ、アタシもリグちゃんって呼んでいいかにゃ?」

「はぁ!?」

「だって、リグレットちゃんだと長いのにゃ」

「嫌ですわ」

「よろしくにゃ、リグちゃん!」

「ちょっと!?」


 半ば強制的に、アンネちゃんはリグのことを愛称で呼ぶようになりました。

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