26 アンネへの想い
アンネちゃんに問われ、私は間髪おかずに頷いて答えます。
「大切なのです。アンネちゃんがいるだけで、私は幸せな気持ちになります。アンネちゃんをもふもふしていると、天国にいるような気持ちになります。アンネちゃんが笑ってくれるだけで、ドキドキして、絶対に失いたくないって思います」
私は、気持ちをそのまま言葉にします。
「だから、私はアンネちゃんを守りたいです。側にいてほしいです。ずっとずっと、一生私の側に……」
「うにゃ~~♪ いてあげるにゃ♪ ファーリちゃんが嫌って言ったって、アタシの方からくっついちゃうにゃ♪」
アンネちゃんの、私を抱きしめる腕の力が強まります。
「私がアンネちゃんのこと、嫌がるわけないのです!」
「分かってるにゃ、言葉のあやってやつにゃ♪ もう、やっぱりファーリちゃんは素敵だにゃあ♪」
なんだか、普段と立場が逆転しているような気がします。
いつもは私がアンネちゃんをもふもふして愛でているのですが……今は逆に、私がアンネちゃんに愛でられているような感じです。
でもまあ、こういうのも悪くありません。
私はアンネちゃんに抱きしめられたまま、しばらくイチャイチャしていました。
そしてイチャイチャに疲れて少し落ち着こうと……2人でベッドに寝転がっている時でした。
「――実は、今朝の話は半分だけ冗談だったにゃ」
「今朝の……って、ああ。子作りうんぬんの話ですか?」
イチャイチャしていたのもあって、私はすっかり変な緊張もほぐれて、子作りの話題も気負いなく口にできます。
「そのとおりにゃ。あの時は、ファーリちゃんと子供を作って、その子供をカウルマン商会の跡継ぎにしたいって言ったにゃ。でも、半分だけ冗談だったのにゃ」
「あはは、そこまで本気の話じゃなかったってことですね。……ちょっとだけ、覚悟してました」
私が言うと、アンネちゃんは首を横に振って否定します。
「本気の話だにゃ。冗談だったのは……跡継ぎにしたいって部分にゃ。もう半分の……ファーリちゃんの子供が欲しいのは本当のことにゃ」
「そ、そういう意味での半分ですか……」
予想はしていませんでしたが……けれど、覚悟はしています。
すでにリグとお姉さまの時に済ませた覚悟です。
それほど受け入れるのが難しいことでもありません。
「ファーリちゃん。アタシは、本気でファーリちゃんの子供が欲しいにゃ。子作りしたいにゃ。いっぱいえっちなことをして……お臍の下の辺りのきゅうきゅうする感じを鎮めたいにゃ。それでファーリちゃんと毎日毎日えっちなことをして、孕みたいにゃ! ファーリちゃんと子供を作って、ママになりたいにゃ!」
言いながら、アンネちゃんは興奮した様子で私の上に覆いかぶさってきます。
「ファーリちゃんの子供を生んで、ママになるのにゃ。それでママになったアタシは、ファーリちゃんに似た可愛い子供を、ファーリちゃんと一緒にいっぱい可愛がって、幸せにするのにゃ。いつかは分からにゃいけど、でもそんな未来が来てほしいって思ってるにゃ」
そして、アンネちゃんの顔が私の顔に近づいてきます。
今にもキスしてしまいそうな距離で、アンネちゃんはさらに言います。
「だから……いっぱい、えっちしようにゃ♪ 子作りえっちで、頭がバカになるぐらい気持ちよくなろうにゃ♪ 幸せ中毒になるぐらい毎日2人で触り合って、取り返しがつかないぐらい深く繋がりあうのにゃ♪」
アンネちゃんの煽るような言葉に、私も興奮して、ドキドキと心臓の鼓動が大きくなります。
「――大好きにゃ♪ ファーリちゃん、えっちしようにゃ♪」
そして、その言葉がトドメでした。
アンネちゃんの唇が、私の唇に重なります。
こんなにアンネちゃんに煽られて……好きだと言われて、我慢ができるはずがありません。
そのまま私は、アンネちゃんの身体を求めて本能のままにふるまうこととなりました。
あら~^ ついにアンネちゃんとファーリちゃんが仲良し(意味深)するみたいですね~^
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