25 変革の時
しばらくカミさまの膝枕で休んでいると日も昇り、いよいよ山登りにチャレンジです。
私は野営の道具を片付けてストレージに収納すると、さっそく出発します。
白真龍の山の山道を登っていくと、すぐに最初のモンスターと出会いました。
相手はエンシェントゴブリンです。
こいつは広範囲かつ高威力の魔法をぶっ放し、回避困難な攻撃をぶちかましてくる相手です。
まずは、自らのステータスをスーパーコードで書き換えて対処します。
必ず攻撃をくらう以上、そのダメージは最小限に抑えたいのです。
確か――昔、カミさまのステータスを見せてもらった時に言っていたことがあります。
このファンタズムでは、防御力が0の時が最もダメージを受けないようになっているとか、なんとか。
その話を思い出したので、私は自分の身体を、存在を構成しているコードをスーパーサーチで見出します。
そのレベルまでスーパーサーチの精度を上げると、以前なら情報量の多さに頭が痛くなっていたのですが、今は全ての情報が難なく処理できます。
そして自分のステータスを構成するコード部分を発見し、すぐにスーパーコードの力で書き換えてしまいます。
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ファーリ・フォン・ダズエル(Fali Fon Dazzuel)
種族:準亜神
ライフ:103285
パワー:156291
攻撃力:3897
防御力:0
魔法力:27928
敏捷性:5971
技能:剣術(S) 弓術(S) 槍術(S) ストレージ(S)
精密ダメージフロー(S) カウンターコード(S)
コード強制(S) 即死強制(S) 即死カウンター(S)
ゴーストピアス(S)マーキング(S) ストールダメージ(S)
スーパーアライブ(S) スーパーフリーズ(S)
レリック(S) スーパーフロー(S) スーパーサーチ(S)
喰らい偽装(S) デリート耐性(S) アーマー(S)
魔法適性:火(S)、水(S)、土(S)、雷(S)
風(S)、光(S)、闇(S)、命(S)、無(S)
魔法耐性:火(S)、水(S)、土(S)、雷(S)
風(S)、光(S)、闇(S)、命(S)、無(S)
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ステータスの書き換えが終わった頃になって、エンシェントゴブリンはようやく魔法を放ってきました。
広範囲を襲う、雷の魔法です。
雷撃が私を襲いますが、すこしピリリとしただけでダメージらしいダメージを受けません。
昨日くらった時はかなり痛くて、衝撃で吹き飛ばされたというのに。
大きな違いです。
私は雷の雨の中を走り、エンシェントゴブリンに近づいて、素手で殴ります。
エンシェントゴブリンは肉体的には貧弱なので、一撃で頭が陥没し、即死しました。
これで、撃破完了です。
エンシェントゴブリンを撃破した後は、少しした頃にラセツと遭遇しました。
こいつは圧倒的な攻撃力と防御力を持ち、しかもコード強制耐性という技能まで持っています。
そのせいで即死強制や即死カウンターが通らず、ゴーストピアスさえ効かなかったので、純粋な殴り合いをするハメになりました。
ラセツの攻撃力は、私の防御力が0になったので問題にはなりませんが、面倒なのはラセツの防御力の方です。
ライフも多く、普通に殴り合っていては倒すのに時間がかかってしまいます。
私は自分のステータスを変更することに決めました。
とりあえず攻撃力を適当な莫大な数値に設定しようと考えたのですが、ふと思いとどまります。
考えてみれば、ラセツには直接攻撃が当たるので、ダメージフローが有効なはずです。
しかし、相手の莫大な防御力は、個体ごとに数値が違います。
いちいち毎回、スーパーサーチで防御力をよく見て威力を調整、というのは面倒です。
というのも、私の攻撃力は3897という半端な数字をしているためです。
どれぐらいの威力の攻撃をすればいいのか、というのが感覚的に分かりづらいのです。
そこで、私は自分の攻撃力と魔法力を、キリの良い莫大な数値にしようと考えました。
しかし、これもすぐに思いとどまります。
莫大な数値にすると、今度は防御力が大きくない、ライフだけが莫大な相手に対してダメージフローを決めづらくなります。
威力を、あまりにも細かく微調整しなければいけなくなる為です。
ならば――いっそ、攻撃力や魔法力は計算しやすいように、1に設定しましょう。
そして、私が放つ攻撃の威力の部分を相手に合わせて変えればいいのです。
今となっては、スーパーコードで自在に攻撃の威力さえ設定してしまえるのですから。
ステータスが低くても、パワー消費無しで莫大な威力の攻撃を放つことさえ出来ます。
いっそ、パワー消費無しでも問題ないのなら――パワーも0に設定してしまいましょう。
そのほうが、すっきりします。
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ファーリ・フォン・ダズエル(Fali Fon Dazzuel)
種族:準亜神
ライフ:103285
パワー:0
攻撃力:1
防御力:0
魔法力:1
敏捷性:5971
技能:剣術(S) 弓術(S) 槍術(S) ストレージ(S)
精密ダメージフロー(S) カウンターコード(S)
コード強制(S) 即死強制(S) 即死カウンター(S)
ゴーストピアス(S)マーキング(S) ストールダメージ(S)
スーパーアライブ(S) スーパーフリーズ(S)
レリック(S) スーパーフロー(S) スーパーサーチ(S)
喰らい偽装(S) デリート耐性(S) アーマー(S)
魔法適性:火(S)、水(S)、土(S)、雷(S)
風(S)、光(S)、闇(S)、命(S)、無(S)
魔法耐性:火(S)、水(S)、土(S)、雷(S)
風(S)、光(S)、闇(S)、命(S)、無(S)
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私はまた自分のステータスを変更し終えると、まだこちらに気づいていない様子のラセツの前に飛び出します。
ラセツは私を見るなり、鼻息荒く拳を振り上げました。
回避してもいいのですが、ここは一度、防御力の調子を見るために当たってみます。
すると、コツン、と触れられたような感覚はありましたが、まるでダメージにもならず、吹き飛ばされることもありませんでした。
巨体のモンスターに全力で殴られて、これですから、ちょっと意味不明なレベルですね。
ラセツが意味不明な光景に驚き、表情を歪めているうちに、私は攻撃を放ちます。
デコピンです。
しかし、このデコピンはラセツの防御力に合わせて、威力が2147483647の倍数になるようスーパーコードで設定してあります。
デコピンが当たった瞬間、ラセツの膨大なライフは一瞬でゼロとなり、倒れます。
これで撃破完了ですね。
……なんともまあ、あっけない終わり方でした。
さらに山を登っていけば、ハイリザードキングと、その配下である上位リザードマンの群れと遭遇しました。
上位リザードマンは、ハイリザードマンやそのさらに一つ上位のエルダーリザードマンで構成されています。
一部はハイリザードマジシャンなど、特殊な個体になっています。
ステータス的に言って、この数の相手を一度に相手しても苦にはなりません。
けれど、いちいち相手するのは面倒です。
かと言って、無視するには数が多すぎて、攻撃をいちいち食らってしまいます。
そこで私は、自分の技能に自分で新たな技能を付け加えることに挑戦してみます。
加えるのは、無敵の技能です。
それも、ランクで言えばSランクの無敵。
無敵のコードは非常にシンプルで、無敵効果のあるコードを常に実行し続ければ良いだけです。
しかし――この無敵には、弱点があることにも気づいています。
スーパーコードを習得した時に流れ込んできた知識の中には、様々なコードの知識がありました。
そこには、なんと無敵を解除するコードも存在しました。
また、例え常に無敵のコードを実行していても、何らかの方法でコード強制を受けて、改めてレベルの低い無敵を実行した場合、後から実行した無敵コードが優先されて、攻撃が当たるようになってしまう、ということも分かりました。
これでは、例えSランクの無敵であっても、完璧な無敵とは言えません。
そこで、私は違うアプローチで自らを無敵にします。
攻撃コードの仕組みを利用するのです。
うわああああっ!
ストックが足りない!
ついに投稿予約が間に合わなかった!
投稿遅刻しました! ごめんなさい!!!!




