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ぼくの詩集

ゼロ

作者: 桜井あんじ

むかし インドのひとが

発見しました

ゼロ


ゼロの発見

かけると どんな数字もゼロになるよ

ゼロ

なんにもない ことだよ


ゼロ それは

なんにもないこと

おっと まちがえちゃあ いけません

ゼロ それは

プラスじゃないけど

マイナスでもないこと


なんにもない ゼロ

いっそ清々しいね

ぼくも ゼロを 発見するよ

ぼくも いま 何者でもない

ゼロ


ぼくはいま ゼロにいるんだ

気楽なものだよ

なにしろ いまからすべてが はじまるのだから

なにしろ ここからすべてが はじまるのだから

なにもない ゼロは 究極の自由

ゼロ

ここにあるのは ただ 可能性ばかり


太陽はいま

ぼくの真上

ぼくの影は

ゼロ

世界はただ真っ白で

ゼロ


すべて失い ゼロになったひとよ

顔を上げ 目を見開いて そして よおく見るのです

この真っ白な世界を

ゼロを

そうして インドのひとに

思いを馳せるのです

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