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26-0 : 次章予告
――次話、26章。
“宵の国”と、“明けの国”。紫色の血を持つ魔族と、赤い血の流れる人間は、相容れることなく生きていた。
ゴーダ。
シェルミア。
エレンローズ。
ローマリア。
交わることのなかった4人が、戦場跡の“不毛の門”に一同に会す。
アランゲイル。
ニールヴェルト。
ボルキノフ。
ユミーリア。
そしてそれとは道を違える者たちも、未だ交わらぬ道をゆく。
それぞれの邂逅に向かい、見えない縁が回りゆく。
……。
……。
……。
「――皆様のご身分に相違なきこと、確かに承りました」
リィーン。と、虚空に鈴の音が鳴る。




