1話 毎朝の光景
スースー
今現在ベットで寝ている少年
グレイ=ゾルディア
「もう、食べられにゃいよ~・・むにゃむにゃ」
朝はとても弱いようである
しかしそんなグレイでもすぐに起きなければいけないと
いけないことがある何故なら
「早く起きなさい!バカ兄貴!?」
魔法を現在進行形で放とうとしている
妹のミリア=ゾルディアがいるからである
「あと3秒よ、1、2、さ「ちょっとまったぁーーーー!?」
ちっ」
残り1秒のところでグレイはベットから飛び起きた
朝は弱くとも危機察知能力はかなり高いようだ
「ちょっ!待て待て!!毎朝毎朝なぜ必ず魔法を打とうとする
そんなの当たったら愛しのお兄ちゃんが死んじゃうぞ!」
グレイの中ではミリアが舌打ちしたことは
なかったことになったようだ
「誰が愛しのお兄ちゃんよ!学園で落ちこぼれじゃないの
そんな兄貴は愛しくないわよ!!」
グレイは落ちこぼれという言葉には反応せず
そのまま服を着替え始めた
「ちょっと!何脱いでんのよ!!」
「だって学校行かなきゃ」
「だからってまだ私がいるでしょ!」
ミリアは赤面しながら手で顔を隠しているが
よく見ると指と指のあいだが少し空いていた
「なんだ、やっぱりお兄ちゃんが好きなんじゃないか」
「何馬鹿なこと言ってんのよ!」
ドカッ
そんな鈍い音がしグレイの顔面には
ミリアの拳がきれいに突き刺さっていた
「学校では話しかけないでよ。バカ兄貴」
そしてミリアは部屋から出ていった
「あー痛いね、本当に痛いは」
グレイは顔ではなく胸を押さえながらそう呟いた
これがグレイ=ゾルディアの毎朝の光景だった