表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

意味不明な番外編、もしもポキ子が彼女だったらきっとこうなる

友達に言われポキ子が彼女だったらを書きました。

ついカッとなってやった、後悔しまくり

 もしもポキ子が恋人だったらこうなる。


※この作品には、ソフィア、兄妹は出てきませんのであしからず。

※この子がポキ子こと黒峯 佐奈です


 挿絵(By みてみん)




 昨日俺はポキ子、いや、佐奈についに告白し、無事人生=彼女いない歴を卒業することができた。


 ―翌日―金曜日


「んっ……」


 カーテンからさし込んできた太陽の光で目が覚める。


 朝か……


 ぼけーっとした頭で天井をじっと見ながら、魁人は昨日の出来事を思い返してみる。


 俺……ポキ子と恋人同士になれたんだよな……


 昨日のことを思い出してついつい口が緩んでしまうのは仕方がないだろう。


「………」


 それにしても恋人同士になったのはいいとして、恋人同士って何すればいいんだろ。


「………」


 今まで彼女いない歴=人生だったため、魁人は恋人という関係をイマイチ理解していないでいた。


 というわけで恋人同士になったので、恋人同士になったらなにをするのか想像してみよう。


 恋人同士っていったら……


 その① 手をつなぐ。


 いや、手をつなぐなんて友達でもあるよな……じゃあ腕を組む? おお、なんか恋人っぽいぞ!


 ……でも佐奈が腕なんて組んでくれるかな。


 その② 耳かき


 やっぱこれは外せないな、男のロマンといってもいい! あの膝に頭乗せたら絶対気持ちいよな~……ってあれ? だったら膝枕でいいか?


 その③ コスプレ


 確かこないだテレビで恋人にコスプレさせてたドラマあったな。でもコスプレなんて考えたこともないな。テレビでは確かメイドだのスク水だの色々特集やってたけど……試しに想像してみるか。


 魁人は自分がいかに馬鹿で変態なことをしているか気付かず、とりあえず頭の中で佐奈を想像し始める。


 ……白スク水を着た佐奈か


 ……いいな。


 ……メイド服を着た佐奈


 ……すごくいいな。


 ……いや待て、メイド服に猫耳としっぽをつけてこうにゃーんみたいな……


「……最高すぎる」


「……何が?」


「いやだから、ネコ――」


 と、そこまで言って魁人の言葉が途切れた。


 あれ? と聞き覚えのある声が聞こえてきて、魁人は首をギギギっと横に向けた。


「……ネコ?」


 佐奈がこちらを見て座っていた。


 やばい! 魁人はぶわっと体全身から汗を噴き出るのを感じた。


「えっと、ネコって可愛いくて最高だなってこと!」


「……確かに可愛い」


「だよな、うん、やっぱネコはいいよ」


 な、なんとか誤魔化せた。もしネコ耳メイドとか口走ってたら、夢の恋人生活が一日にして破局を迎えるところだったぞ。


「と、ところで、なんで佐奈が俺の部屋にいるんだ?」


「……恋人だから」


 うわ、なんかこれもすごく恋人っぽい! そこで照れながら言ってくれれば尚いいんだけど、残念ながら無表情です。


「まぁそうなんだけどさ」


「……おばさんに入れてもらった」


「あ、そうか」


 まぁ普通に考えればそうだよな、まさか勝手に上がりこんでくることはないと思うし。


「……」


 と、そこで魁人は、佐奈がじっとどこかを見ているのがわかった。


「どこ見てんだ? 佐奈」


 言いながら佐奈の視線を目で辿って行く。


 すると視線の先は魁人の下半身部分をロックオンしていた。そして突然こちらに視線を向け、真剣なまなざしで言った。


「……勃ってない」


「どうした突然!?」


「どうもしてない……」


「いやいや絶対どうかしてるでしょ!」


 普段の佐奈から考えて、こんな展開絶対にありえない。いや、でももしかして恋人になってタガが外れたとか? ってちょっと待てよ。


 浮かれ気味だった魁人の頭の中に、嫌な予想がもぞっと顔を出した。


「……なぁ、それ誰に教えてもらった?」


「………本で読んだ」


 ビンゴ。


 佐奈は嘘をつくと、いつもより言葉の感覚が少し長いのだ。まぁ多分こんなこと知ってるのは俺くらいだろうけど。


 でも嘘をついているというのなら簡単だ。


 魁人はベッドから起き、机の引き出しの一番下を開ける。部屋の中だというのに鍵を閉めてあるほど重要な引き出しだ。


 その引き出しからある物を取り出すと、魁人はそれを佐奈に見せびらかせた。


「……それは!?」


 するといつもの佐奈からは想像できないほどの反応を見せる。


 そりゃあそうだろう。だって俺が見せたのは、


「……冬限定ポッキー!」


「そう、しかも今は夏! 普通では手に入らない品物だ」


 佐奈は感動した様子でポッキーを見つめ、あわあわと手を伸ばしている。


 ……ちょっと苛めたくなってきた。


 魁人は試しにポッキーを左へと持っていく。


 スススッ


 するとそれを追いかけるように佐奈もスススッと体を動かす。


 今度は右へ


 スススッ


 もっかい左に


 スススッ


 やばい鼻血出そう。


 まるで猫じゃらしに釣られるネコみたいな感じで、ものすごく可愛い……っと危ない危ない、本来の目的を見失うところだった。


 魁人は今度もっかいやろうと固く心に誓い、本来の行動に戻す。


「これが欲しかったら、わかるな?」


 魁人の言葉を聞いて、佐奈はゆっくりと自分の制服に手をかけた。


「……脱ぐ?」


「そう……って違う違う! 今の流れからどうしたらそうなるの!?」


「……にゃんにゃん?」


「ちげぇって!! なんで全部そっちなの!? そうじゃなくて、さっきのこと! 誰に教えてもらったのかってこと!」



「……お母さん」


 やっと聞き出せた。っていうか


「やっぱりあの人か……はい」


 魁人は頭に手を当てながらもちゃんとポッキーを佐奈に渡す。


 っというか相変らずだな~佐奈の母さん。


 佐奈の家族は言っちゃあ悪いが、いわゆる変人一家だ。唯一まともなのは父である広信さんこと広さんのみ。


 簡単に佐奈の家族を説明すると、


 父 広信 まとも

 母 咲子 変態

 双子 姉 佐奈 無口無表情

 双子 妹 千代 厨二病


 いや家族構成改めるとマジでやばい一家だな、色々な意味で。


 まぁでもこれで、なんで突然佐奈がこんなことを言い出したのかがわかった。


 間違いなく咲子さんの仕業だな。


 さっき書いた通り、咲子さんは変態だ、しかもド変態だ。


 これまたわかりやすく説明すると、


 魁人が初めて黒峯家へ訪れた日。


『あら、初めて見る子ね? もしかして佐奈の愛人か何か?』


 魁人が熱で休んだ佐奈にプリントを届けた日。


『わざわざプリント届けに来てくれたの? じゃあせっかく来たんだしあの子一発犯っていたらどう? 今寝てるし』


 おわかりいただけただろうか? ご覧の通り佐奈の母親は手の施しようのないほどの変態なのだ。


 たぶん俺と付き合うことを知って、咲子さんが色々佐奈に吹きこんだに違いない。というかポッキーあげたら脱ぐって、彼氏としては非常に心配だぞ。


 こればっかりは言っておかないと、


 魁人はパキパキとポッキーを捕食している佐奈に、なるべく厳しい表情で注意する。


「佐奈、咲子さんの言うことを聞いちゃだめだぞ、あの人は色々とおかしいから」


「……そうなの?」


「そうだよ、大体ダメだぞ、ポッキーなんかで脱ぐなんて言っちゃ!」


「……わかった」


 よし、佐奈は基本的にはすごい良い子だから、約束は守ってくれるし、とりあえず一安心だ。


 ふう、と安堵をつく魁人、そんな姿を見て、佐奈はポッキーを食べるのを中断して上目使いで言った。


「……でも魁人」


「ん?」


「……こんなことするのは魁人だけだから、安心していいよ?」


「……」


「……?」


「……お、おう」


 言って魁人は背中を向ける。


 反則すぎるだろ!


 この時魁人は、自分が信じられないくらい佐奈のことが好きなんだと、再確認したのだった。

 

 


 友達がポキ子が可愛いといったので、一時間で書きました、この後デートしたり、学園祭したり……考えてますが、たぶん投稿はしないと思われます。いやでもやっぱ絵があると全然書きやすさ違うw


 まぁ読みたいっていう人いるならさりげなく投稿します。たぶん。


 ソフィアの容姿はメッセージで何件かきました、ありがとうございます、もしかしたらもうちょっとかかるかもしれないから、みんなまっててね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ