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第5話

一日遅れてすいません、正直過去編は思いつきその場で書いてるので進み遅いです。しかも今回で終わらせようとしたら終わんなかった;


 というかソフィア……はまだ何もならんかったw


 あー、速く過去なんて終わらせて学園ラブコメ書きた……ゴホンッゴホンッ

 これでいいのか? と自分の中に問いただす。だがこれは既に決心していること、魁人は意を決して口を開いた。


「それは、俺の血を吸ってくれってことだ」


「……ち?」


 ソフィアは何を言われたのかわからないような顔をして頭を傾げる。


「ああ、血だ」


 確か吸血鬼の吸血行為は、力の回復の役割もあったはず、長年血を吸っていなかったソフィアは、本来の力を発揮できずにいるのだろう。


 だったら俺の血を分け与えてやれば、恐らく力を取り戻すことができるはずだ。


「いや!」


「え?」


「血、いらない」


 突然の拒絶に茫然とする魁人。


 真祖の吸血鬼は、吸血衝動がすごいと書いてあったけど、あれは嘘だったのか? 血をあげるといってここまで拒否されるとは思わなかった。


「なんで」


「……だって、わたしが血を吸うと、いなくなっちゃうもん」


「そんなこと」ない、という前にソフィアは首を横に振った。


「いっしょにいるって、ともだちだっていったもん、だからわたし、血はすわない」


 その表情には決意的なものが浮かんでいる。


 どうやらソフィアも、自分が血を吸うと相手がどうなるかわかるらしい。


 ソフィアが俺のことを考えて言ってくれいるのは素直にうれしい、でもだめだ、これだけは約束して

おかないと、

 

 なんとか説得しようと考えたちょうどその時、近くから複数の足音が聞こえた。


 ってくそ! もう来たか!


 突如聞こえてきた足音に、魁人は舌打ちしながら振り返る。


「見つけたぞ!」


 そこにいたのはさきほどソフィアを追っていた男の一人だった。そのあとを追って、鈴鹿と隼人兄さんもすぐに現れる。


「魁人!」


「魁人お兄ちゃん!」


 まずい、思ったよりも到着が早い。もう少し掛かると思ったんだが、予想は外れたらしい。


 もうフラッシュ・バンは持っていないし、後ろは壁、とても逃げられる状況じゃない。


 まぁ最初から逃げきるつもりなんかさらさらないし、逃げ切れるはずがないから動かなかった点もあるんだけど。


「どうしたんだ魁人、お前がこんなことするなんて」


「もしかして魁人お兄ちゃん、その吸血鬼に血を吸われたの?」


 二人が揃ってソフィアを睨みつけ、それを遮るように魁人は一歩前に出る。


「いいや、俺は至って正常だよ鈴鹿」


「では貴様は、故意にその化け物を庇ったっていうのか?」


 今度は険しい顔をしたおっさんが言った。



「ああ」


「魁人何を言っている! お前自分が何を言ってるのか分かってるのか!?」


「わかってるよ」


「わかってない! 魁人お兄ちゃんの言ってることは厳罰ものだよ!?」


「違うんです、佐々木さん! きっと魁人はあいつに操られてるだけなんです」


 隼人兄さんが慌てた様子でさっきのおっさん、佐々木さんに抗議し始めた。


 きっと二人とも俺のことを思ってくれているのだろう。


 そりゃあそうか、吸血鬼、しかも真祖の吸血鬼を助けたなんてことをしたら、普通に考えたら即死刑。


 少年法が適用されたとしても、かなり長期間の牢獄生活が待っているだろう。


 でも、


「悪い隼人兄さん、俺、操られなんかないよ」


「魁人お前は少し黙っていろ!」


 隼人兄さんにここまで大声で怒鳴られたのは初めてかもしれない。でも今さら俺は、引き下がるつもりはない。


 たぶんこれを言ったら、もう後には戻れない。


 魁人はちらりと後ろをチラッと見る、相変らずソフィアは脅えた様子で俺の服の裾を握っている。そんなソフィアを見て魁人はより決心を固め、正面を向いて言った。


「俺は操られてなんていない。俺はこいつの、ソフィア・ヴァレンタインの友達だ! だから俺は絶対こいつをお前達には渡さない!」


「そうか……」


 魁人の言葉を聞いた佐々木さんが、目を瞑り、


「我々の目的は、未覚醒の真祖吸血鬼の始末、または捕縛だ」


 目をゆっくりと開いた。凄まじい殺意の籠った目でこちらに睨み、手を向けた。するとちょうど佐々木さんの目の前に黒色の召喚陣が浮かび上がる。


「ヘイズキラー召喚」


 佐々木さんの言葉により、召喚陣がより一層黒く輝き、召喚陣から魔獣が召喚された。何かまではわからないが、ヘイズキラーと呼ばれたそれは、カマキリに近い容姿をしている。


 ただ近いだけだ。鎌は四本あるし、外殻は金属のような光沢をもっている、赤い目以外全て黒で埋め尽くされた不気味な容姿をしていた。


 あれはまずい!


 それを見て魁人は一気に死を予感した。


「ソフィア! 俺の血を飲め!」


 魁人は袖をまくって腕をソフィアに差し出す。だがソフィアは腕を見つめるだけで、吸おうとしない。


「早く!」


 もはや怒鳴り声に近い声でいった。だがソフィアは首を横に振って後ずさる。


「いや……飲まない、だって――」


 ! くそ!


 ソフィアが何かを言おうとしていたが、それよりも早く、魁人は動いていた。


「ソフィア!」


 迫りくる死からソフィアを守るために。


 ザシュッ……
















 目の前には、さっき召喚されたヘイズキラーと、真っ赤に染まった地面、そしてうつ伏せに倒れている魁人の姿が目に入った。


 何がおきたいのか、ソフィアは理解できなかった。


 頭の中がぐるぐるこんがらがるようにめちゃくちゃになる。


 ソフィアがかいとの血をのむのをいやがったら、かいとがとびついてきて、それで、それで、ああ、そうだ、かいとはソフィアをかばって、きられて、きられて


「ちっ邪魔が入ったか。まぁいい、殺れ」


 佐々木は舌打ちをしてから、もう一度ヘイズキラー指示を出した。


 指示を受けたヘイズキラーがゆっくり近づいてくるが、ソフィアの目には映らない。ただひたすらに倒れている魁人を見つめている。


 これはもう殺したな、そう確信する佐々木、だが、


「ヘルコンドル!!」


 あと少しのところで、隼人の魔獣であるヘルコンドルが、凄まじい勢いでヘイズキラーに横から体当たりをかました。


 吹き飛んだヘイズキラーが、車にぶつかりながら遠くへ吹っ飛んでいく。


「……どういうつもりだ? 隼人」


「お前こそどういうつもりだ、なぜ魁人を斬った!」


「奴はもう操られていたんだ、どのみち」


「黙れ!」


 隼人は聞く耳もたんといった感じで佐々木を睨みつけた。


 面倒くさい、と佐々木は思った。


 正直魁人とかいう人間が化け物を庇うのは予想をしていたが、特に問題はなかった。


 だがまさかいつも冷静沈着な隼人がここまで取り乱すとは思わなかったな。


 鈴鹿の奴はショックでその場に膝ついていて、吸血鬼の始末はしてくれそうにない、この様子だと隼人の奴もどかなさそうだし


「ちっ!」


 あと少しだっていうのに。


一方そんな二人の様子もソフィアには届かない、ただただ頭の中で自問自答が繰り返されていた。


 かいと、わたしかばってきられ、きられて、


 ――斬られた、じゃあ助けないと。


 たすける、そう……たすける、たすけないと


 ――助けるためには、わかってるな?

 

 たすけるためには、血を吸わないと、吸わないと、

 

 ――そうだ。


 ソフィアはゆっくりとした動作で、しゃがみこみ、倒れている魁人の腕を持ち上げた。

 

 ――急げソフィア、間に合わなくなる。


 ソフィアは一瞬躊躇したが、頭の声に従うように、すっかり血の気の引いた隼人の白い腕に、牙を突き立て、


 わたしはかいとのともだち、だから――絶対に助ける


 血を吸った。


 


……なんか俺、ヤンでれ……みたいな作品書いてるほうが文章力マシな気が……

 

 というか過去編はマジで考えてなかったんで文章表現が辛いw けど作者の妄想小説を投稿してしまうと、ひたすらソフィアとポキ子とその他ヒロインが、主人公取り合ったり嫉妬したりで、ラブコメ要素しかなくなってしまうw


 でもさ、仕方ないよね。だって絵が可愛いんだもん、え?言い訳? すいません……


 とまぁ次回こそ過去終了です。そのあとはしばらく嫉妬やら溺愛やらのラブコメしてしまうかもしれませんが、どうかお許しくださいm


 P・S 絵師さんによるとポキ子は厨二設定だったらしいです、新しい絵もわざわざ上げてもらったので、双子キャラで厨二病な妹役で出そうかなと考えてます、どうしようかな……

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