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恐怖!学校が植物に支配された

前話で草司郎が草次郎になっていました。アハハハー…。


見捨てないで読んで下さい!



メアンリややっちまったも書いてるんです!!近々こちらも投入します。

さて、あの後求婚王子…いや、オルバさんは正気に戻り、ヤンデレが嘘のように、まさに憑き物が落ちた感じだった。けど、慶喜先生を諦めない辺りまたヤンデレ再発の可能性を秘めてると理恵が言っていた。

んで、今帰りのホームルームです。


「はいはーい、重大報告がありまーす!」


慶喜先生の言葉に反応した生徒数、クラスの4分の1。


草司郎、姉と彼氏が来るそうなので、何故か特別早退。

従慈、新作ケーキのレシピを書き出しているが聞いている。

理恵、北原白秋を読んでいて聞いてない。

真白、デレデレとしまりのない顔でラブレターを書いていて気づいてない。古式ゆかしい文通。もちろん相手は恋人の赤羽あかばね 智也ともや君だ。

皆さん帰る気だからほとんど聞いてない、だが次の慶喜先生の言葉で静まる。


「私、婚約しました~!」

手の甲を向けて言う。その薬指にはきらりと光る指輪が……………


「…………………」




「…………………」



「…………………」


カチャ


「ふう、かけた~!ダーリンへの手紙♪って、あれ、みんなどしたの?」


「慶喜先生が婚約したんだって……」


聞いてたのか、理恵。


そして空気読んで真白。


「あれ?みんな反応薄いな?」



ジー……、ごそごそ…、ペラッ


理恵がかばん開けて読み終わった本を戻して文庫本の金瓶梅を取り出し読む。

「みんな驚いてるだけですよ…」



「そう言う黒川はなんで本読んでるんだ?」


「一応聞いてますけど、たいして興味ありませんし…」


なにげに酷いな、理恵……。


そういや従慈はさっきから反応無いけど…。


あんぐり口開けて驚いていますね。


それが普通の反応だ。

「と言うわけで、籍はこれから入れに行きます♪」


「教師辞めるんですか?」


「いやいや、説得してこっちで教師は続けるわ」



「あ、やっぱりですか」


「んじゃ、役所に行ってくるわ!アディオス!あ、帰っていいよ」


クラスメート一同唖然。


ついてけない人が多いですよ、慶喜先生。

さて、帰りますか。 あ、今日の日直、私だ。


「きりーーつ!!れい!!」


「これで帰りのホームルームを終了します」

ガヤガヤと教室から出て行くクラスメート達、私も帰るか。 従慈はアルバイトでもう行っちゃったし、真白は手紙をトップスピードで渡しに行ったけど。


「理恵は帰らないの?」


「私、ちょっと理科室に用があって…」


「そう、また明日ね」


「うん…」



この後の理恵の行動が明日、校舎がほぼ全壊にするなんて普通は考えないはずだ。







校門前に来たところで見覚えある少年が立っていた。


「あれ、理恵ん家に住んでる……ええと名前何だっけ?」


「ん?誰だ?」


「ああ、あん時は気絶してたから覚えて無いかもしれないけど理恵の友達の夜月よ」


「そうか。俺の名はレオニスだ!」


元気な子だな。


「理恵は一緒じゃねえのか?」

「ごめんね、理恵はまだ校内にいるの。理恵に何の用?」


「迎えに来たんだ。案内してくれ!」


「いいよ。ついておいで」

レオニス君を引き連れて校内を歩いているとレオニス君の顔が整っているため結構人が見てる。

そういや容姿についてはまだ話してなかったですね。


銀色の髪で髪型はサラサラな髪で耳元にかかる程度の長さ、少し浅黒い肌、金色の瞳、ぷくぷくほっぺにもみじみたいな手、8歳位かな?道中、たわいない話をしているうちに理科室についた。


「理恵ー!レオニス君が迎えに来たわよー!」


「理恵!帰るぞ!」


理恵は食虫植物に栄養剤を与えていた。

「何、これ」


「ハエ取り草…」


「何してたかは聞かないでおくわ…」


レオニス君がぐいぐいと理恵の服を引っ張る。


「理恵、早く帰ろう!」


「はあ、これから経過を見ようと思ってたんだけどなあ…」


「ビデオカメラに撮っときゃいいでしょうに」


「ん--、面倒くさいしいいや…」


「そう、じゃあ私先帰るわ」









帰宅後、




「ただいま~」


「おかえり、お姉ちゃん」

「彩乃、手伝いしてんの?」


「うん、お母さんのお手伝い」

「そっか、私もやるわ」


「いいよ。昨日やってくれたでしょ?それに今日はそんなにお客さん多くないし」


「じゃあ、買い物に行ってくるわ」


「わかった。行ってらっしゃい」


そんな会話をした程度。



所変わって彰、聡の帰宅ペア。


「今日の練習きつかった~」


「こっちもだ。風紀のアホがいらんことしてくれてその始末に追われてた」


「あー、風紀とか言ってるけど実質俺とお前のファンクラブみたいなもんだよな…」


「あと彩乃もだ…」

キャーキャー言いながら群がって来るからうっとうしいことこの上ない。


彩乃の方は男子生徒が何人か暴走して襲いかかろうとしたが、彩乃と俺達は姉ちゃんに武術を教えて貰っているため彩乃にボコボコされていた。


「姉さんを脅そうとした奴もいたがな」


「ああ、逆にこっちが脅してやったけど」


「まあ、仮に脅したとしても、姉さんに半殺しにされるだけだろうけど」


「姉ちゃん手加減はしてくれるけど容赦しないからな」



手加減はあまりひどくしないこと、容赦しないは許さないこと、つまりは拳骨一回で意識を飛ばす程度だと思って欲しい。

あるいは人体急所の一つである水月を普通に殴られるだけだろう。思いっきりでもなく軽くでもなく普通にだ。鍛えてなければしばらくはうずくまる。



ガサガサッ…。


「ん?」


「どうした?聡」


「今林から結構な物音がしたんだけど…」

「動物じゃないか?」


「それにしては揺れが大きすぎるんだ」


ガサガサッ…ガサガサガサガサガサガサ、ビュン!!


「うわっ!!なんだこれ!?」


「ちっ!!捕まった!!」

蔦みたいのに絡まれる。


ガサガサ…バサッ!!


「これはハエ取り草か!?」


でかい口みたいなのが出てきた。


「動けねぇ!」


「グルルル……」


グワパァッ……。


大口を開けたと同時に絡まっている蔦が大口に向かって動き出す。


地面に足がついているが踏ん張ってみるが力が強いため、少しずつ大口に近づく。


「このままじゃ喰われる!!聡、まだ踏ん張れるか!?」


「なんとかな!!でも時間の問題だ!」





グン!!

蔦の引っ張る力が強くなった。

「なっ!!」


「やべっ!!」


さっきよりも数倍のスピードで大口に近づけられる。


「グワァ!!」


「嘘だろ!!?」


大口が俺達に向かって動き出した。



俺は無意識にその名前を叫んだ。


「助けてくれ、夜月姉ちゃん!!」

刹那だった。

ザンッ!!


ザンザン!!ザンッ!!


バラッ……


大口の首が落ちて絡まっていた蔦が切れる。


「うちの弟たちに何してくれてんの…」

ぞっとするような声で切られた蔦に話しかける。

ビクッ!シュルシュル…


切られた蔦は林の中に帰って行く。何かを感じて撤退したのだろう。


「彰、聡、大丈夫!?」

慌てたように地面にへたり込んでいる俺達を抱きしめる。


「あ、ごめんね、あの植物手刀で切っちゃったから汚いよ」


「ッ…ッ…!」


カタカタと震えながらもしゃべろうとするも恐怖しゃべれない彰を抱きしめながら、「無理にしゃべらなくていいよ彰…」となだめている。

俺は情けなくて静かに姉ちゃんの胸で泣いた。姉ちゃんは背中を撫でてくれた。


今も昔も姉ちゃんは俺達のヒーローだった。


昔、姉ちゃんを守ろうと決めたのに、俺達はまだ姉ちゃんに守られているのが悔しかった。







帰宅後、




「彩乃ごめんね~、頼まれた卵割っちゃった。」

ばつがわるそうに舌を見せる。


「何かあったの?お姉ちゃん、栽培してるきゅうりでも収穫したの」

「ああ、やっぱり匂う?手洗ってくるね」

パタパタ…

「うん、お兄ちゃん達と一緒なんだったね。ん?どうしたの、お兄ちゃん達暗い顔してるよ?」


「何でもない…」

「何もないよ…」

「…そう、さと兄…あき兄…」

「「何だ……」」


「近親相姦は駄目だよ?私がやるんだから…」



「「ブッ!!」」


「ななな、何言ってんだ!」


「そうだぞ!俺は姉さんと一線超える気だぞ」


「なっ!?ずりぃぞ彰!」



「ふふっ、良かった。元気になって」


「はめやがったな~あや」


「兄さんは悲しいぞ…あや」


「えっ、ちょっと待ってなんで二人共げんこってイタタタ!頭グリグリしないで~!」




ドタバタ!


「何騒いでんの!こら!妹いじめちゃだめでしょ!」


「「愛の鞭だ!!」」


「イタイ~!お姉ちゃん助けて~!」



そんな感じで1日が終わり、次の日の朝7時34分校門前にて。



ざわざわと校門前に人が集まっている。


その中に草司郎と真白がいる。


「おはよー、ねぇどうしたの、この状況」


「朝練してたんだが急に避難するように言われたんだ」


練習着の袴を着ている草司郎が言う。

「なんか、夜はなんともなかったのに朝になったら理科室が蔦だらけになってるんだってさ~」


ん?昨日確か理恵が………………。



心当たりがありすぎる。



そんなこと考えてると十中八九諸悪の根源が登校してきた。

「おはよう…、なにこれ…」


「あんた、昨日のハエ取り草、あの後どうしたの」


「あー、栄養剤与えっぱなしで帰っちゃったな…」


「なんで確認しないで帰ったのよ!!」


「えー…、だって私が作ったけど、たかが栄養剤だよ…?」


「あんたが作った時点でアウトよ!」



「酷い言われよう…」


「いや、当たってると俺は思うぞ」


「私も~」


「むう…」


「ふわ…はあ、おはよーさん。で、この騒ぎはなんだ?」


チラッ


「ああ、理恵の仕業か」


揃った所で教師が叫びながら逃げてきた。

「うわああああっ!みんなにげろおぉ!」

校舎からワラワラと教職員達が出てくる。


校舎からギシギシ音が鳴り響いたと思ったら次の瞬間、轟音に変わった。

ガアアアン!!!!!

バリン!バリン!


ボロボロッ!

ガラスが割れ、コンクリが崩れたかと思うとでかい蔦が校舎から現れた。


ズズズズッ!!


「ギャアアアアア!」


「「「えー…」」」


校舎から現れたのは巨大なハエ取り草の形をした怪物。


「…チャハッ☆」理恵、あんたはどこに行くの…。

黒魔術士か?マッドサイエンティストか?

もう私にはわからない…。


けど、これをどうにかしなさい!!

さて、この後はバトル展開に持って行きます。

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