物語を始めましょう
事前に言います。ヤンデレなんて書いたことない!と。
そんなワケで作者の乏しい表現書いたヤンデレどうぞ
「へ!あっ?えーと。んー?あぁぁ!!ハワイの家出少年!」
「あれ…相手のこと知らないんですか?」
「拉致された時にSPみたいのに説明されただけだから」
ああ…そういう…
「そうか…あの時の事なんていい思い出にしといていつか忘れときゃよかったのに…」
「ちなみに何したんですか?」
「え?ナニって言ったら、んー、キーワードで言うと、初物食い、ホテルのベランダ、磨り硝子、酒とか」
「他のは置いといてお酒は何に使ったんですか…」
「お酒って、直接腸内に摂取させると酔いが回りやすいんだよ♪」
教室内にいるほとんど聞かない方がいいと判断した。
若干1名除く。
(ちっ、同人誌のネタ…、仕入れるチャンスだったのに…)
「ん、理恵何舌打ちしてんの?」
「…ううん、なんでもない…」
「まあ、口に飲ませたのはドクターペッパーだから。あん時は未成年だったからね」
慶喜先生、貴方、未成年になにしてんですか!!
「どうでしょうか?返事は考えて頂けますか?」
求婚王子が動いた。
「アハハ、それじゃあ答えは今言うわね。嫌よ。断らせて頂きます」
前半はおどけて、でも後半は極めて真面目に言った。
「何でですか!?」
「貴方は結婚を前提にと言いましたね?貴方は王だ。ならば私は王妃になる訳ですよね?」
「はい、わが国の妃としてわたしと暮らしていただきたいのです!」
「なら、ごめんなさい…。貴方の想いには答えられない。…私は教職に就いてからこの職業に誇りを持ってるの!だからこそ…この子達が私の宝よ!!私は宝をむざむざ捨てるような女じゃないわ!!」
じ~ん。じ~ん。じ~ん。
慶喜先生あんたかっけーです…!
不純教師なクセしてこういう所があるから校長もクビにしないんですよ。
求婚王子が下向いて震えている。きっと感動したんだろうな…
「あなたの考えている事はたしかに素晴らしい…。けど、俺はどうなるんですか?あの時、貴方に出会って俺は王になるため必死に学んだ…!!貴方を妻にするためにいっぱい勉強した!貴方に会いたくて世界中探し回った!!なのに貴方は、俺を拒絶した!!」
「…押し付けがましい愛は見苦しいわよ。ディーヴァドット・クレイン・イルフ・オルバーディング王子…。いや、王ね…今は…」
「っ!!…俺の名前、覚えてくれたんですね…!!」
「あたぼうよ。私は寝た女男の名前はほとんど覚えてるわよ」
慶喜先生、あんた、某世界征服を企む悪の秘密結社・唐辛子団に出てくるクマのマッドサイエンティストですか…
「先生どんだけ寝てるんだろう?」
「…百人切りに千円…」
「お、じゃあ俺は百人以下にバイト先のケーキ15品分奢りを賭けるぜ」
賭けんなよ。理恵と従慈…
「…何賭けてんだ…お前ら…」
草次郎、もうつっこまなくていいよ…
つか女も許容範囲内何ですね…
ああ、せっかく名前呼んでもらって目を輝いていた求婚王子が今の発言聞いて目が獲物を狩る獣になってますよ。
「…もういい、求婚なんてまどろっこしいのはやめだ。身体に教え込んでやるよどれだけ好きかって…、俺以外見なくてもいいようにしてやるよ」
ああ、求婚王子がヤンデレルートに突入した。
「へぇ、楽しませられるの?」
ああ、こっちはこっちで慶喜先生、サキュバスモードになった。
その後2人が話をつけると言うことで教室を出て行ったその3時間後……………
ガラッ「ただいま~」
「お早いお帰りで」
机から目を上げて見ると……
「何したんですか慶喜先生!?」
求婚王子の目が虚ろになってる!!
なんていうか何か『堕ちた』と言う表現がよく似合う感じになってる。
ジャラッ
ん………慶喜先生の手に鎖がある。
鎖の先を目で追うと、……求婚王子の首に首輪がついてる。
「性技で私を堕とそうなんて考えてたみたいだから久しぶりに本気出して完膚無きまでに堕としました~♪テヘッ♪」
ヤンデレすら相手にならないのか!!
恐るべし底なしサキュバス!!
てか流行に乗ろうよ。ヤンデレ人気あるでしょうに。
何ヤンデレをエロマンガの堕ちエンドみたいにするなんて恐ろしい女です。
「…私が間違っていました…だから見捨てないでください…ご主人様…」
サキュバス的女王舞華、降臨する。
あんた教職辞めて女王になれよ。稀代の悪女になれるよ…。
「いやー、やりすぎちゃった~♪」
担任怖い…。