第4話「悪夢」
「みーつけた」
「え?」
突然木の茂みから出てきて少女らしい女の子はサリア姫の前に姿を現した。
その女の子の足元の周りにはぷよぷよとしたモンスターらしいのが寄り添っている。
ということは、この女の子も敵なのかと思った瞬間サリア姫の頬にズキンと痛いものが走った。
「いたっ」
「惜しい」
頬が痛いので手をかざしてみると血が出ていることに気づく。
「次こそ心臓を!」
「ちょっとお待ちなさい!」
「やーだよ」
サリア姫はどうして自分がこんなにも可愛い女の子に命を狙われてるのか分からずに逃げるしかなかった。
女の子は足元にいるモンスターに触れると剣のように姿を変えいかにもこちらに飛び掛かってきそうな攻撃準備にかかる。
「お願いだから話を聞きなさい」
「聞く暇より攻撃したほうが早いー」
そう言うと女の子はモンスターから剣に変えたものを次々に飛ばしてきた。
「このままではやられてしまう、どうしたら」
逃げ続けるサリア姫はある希望を思い出した。
笛だ。
セイヌからもらった笛でサリア姫は勢いよく吹いた。
ものすごい高い音で周りに響き渡る。
「ふんっ、そんなもので私に勝てるかよ」
そう女の子から聞こえた途端目の前が真っ暗になった。
時折、自分で吹いた笛のメロディーが頭に残りながら。
色々と考えたのですが次回からはコメディーっぽくしようかなと。
戦闘シーンも書くのは苦手なので次回から現代に戻りラブコメにしようと思います。
とにかく楽しいお話が書きたい!
それでは。