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ココロノツバサ - distant moon  作者: Kanra
第六章 開花の月
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62 腹ペコ特攻

三条神流、ガレージハウスのシャッターを開けると、ZD8型BRZのエンジンをかけて出掛ける。

前橋の町を抜け、国道17号を高崎機関区を横目に走り、倉賀野まで来た。

(脱線事故のとばっちりで拗ねてるだろうな。)

と、三条神流は小岩剣を思う。

倉賀野貨物ターミナル横の側道を走り、横目にタンク車やコンテナ車が止まっている貨物ヤードを見、入換線沿いにある小岩剣のアパートの来客用駐車場にBRZを止める。やはりエンジン音で分かったのか、小岩剣の住まいの部屋に行くと、ドアが開いた。

「エンジン音で解ったか。」

「ええ。三条さんの車の音だって。」

「なんか食ったか?」

「いえ。」

力無く言う小岩剣。

三条神流は、(だと思った)と思ったので、一応、軍用の栄養ゼリーを持ってきてはいたのだが、その時、宅配が届いた。

小岩剣が受け取りに行き、小さな包みを開ける。送り主は千葉県銚子市の小さな鉄道会社、というか、ある意味では日本一有名な鉄道会社である。

「濡れ煎餅。銚子電鉄のか。」

「ええ。自分は好きなのです。」

「ワムでも、持ってきて食ってたな。」

小岩剣は、大学時代に鉄道から離れようとしていた。大学の巡検や実習等で地方鉄道に行っても、つまらない想いばかり。千葉の房総半島を走る菜の花鉄道に至っては、「こんなゴミクズ鉄道なんか潰れてしまえ!」とまで思う程だった。だが、そんな小岩剣の思い出に残っている唯一の場所が、銚子電鉄だった。

慢性的な赤字や前社長による借入金横領事件の発生で運転資金の不足が生じる等、ボロボロになりながらも地域に愛されながら運行を続けているところに、小岩剣は惹かれた。

特に、アイドル的存在となった女性車掌と沿線住民のエピソードではいかに、銚子電鉄が地域の足として無くてはならない物かと実感した。

当然ながら、就活で就職しようとしたのだが、やはり、当時の小岩剣の迷いとなんとなくで生きていると言う内面を、現在の社長と採用担当に見抜かれて落とされた。

それでも、未だ銚子電鉄を応援したいと言う気持ちは変わらず、時折、ネット通販で、銚子電鉄の濡れ煎餅やまずい棒を買っている。

「軍用の栄養ゼリーよか、そっちのほうが食いやすいな。」

と、三条神流が言う前で、小岩剣は濡れ煎餅を食べ始める。無機質な軍用栄養ゼリーよりも、こちらの方が精神的に元気が出たと見える小岩剣に釣られ、三条神流も手を付ける。

だが、三条神流は濃口には手を付けていない。薄口しか食べない。

(性格に反して、薄口とは。おもしろい方だ。)

と、小岩剣は思う。

「お前、何も喰ってねえかもって思って、来てみたんだがな。ニュースで見た。ありゃウテシのせいじゃねえ。」

「いいってことです。鉄道オタクの連中なんか、どいつもこいつも馬鹿な知的障害者やイカれポンチばっかりで、協調性に欠けてるんですよ。」

「んなこと言ったら、俺達だってオタクで同族だ。碓氷峠鉄道文化むらの学芸員のアキナ君や、現役のお前はどうなるんだよ?」

「おっと。そしたら俺も。」

ワハハッと笑い会う。

「どうだ。気晴らしに、走りに行くか。」

「そう、ですね。今の自分には、それが一番の特効薬です。」

三条神流の狙いは、事故のショックで引き篭る小岩剣を表に出すことだった。

しかし、なかなか自分から外へ出るきっかけを作れないもの。

故に、三条神流は自分が起爆剤になろうとしたのだ。

BRZを先頭に、小岩剣のS660が後追いで赤城山へ向かい、赤城道路に入る前、小岩剣は安物のハンズフリーマイクを装着。これにより、三条神流と通信しながら走れるようになった。

三条神流も仕事中にハンズフリーマイクを重宝しているらしい。

「今日の赤城は?」

と、小岩剣。

「本日天気晴朗ナレド波タカシ。」

「戦艦「三笠」が日本海海戦で打った信号ですな。」

「ああ。今、お前の背後もな。」

三条神流は小岩剣の背後に玲愛が居る事を伝えた。

小岩剣も気付いた。

どうやら、三条神流と同じか、或いは下心丸出しで小岩剣の後に付いたのだろう。

仕事はいいのだろうか?

「やりたきゃやらせてやればいい。」

「やります。」

「戦機今ヤト待ツ程ニ、旗艦ニ揚ガレル信号ハ、皇国ミクニノ興廃コノ一挙、各員奮励努力セヨ。」

三条神流が日本海海戦で曾祖父の乗っていた連合艦隊旗艦「三笠」が掲げたZ旗の意味を言って後方へ退避。

(赤城山で日本海海戦って。何を考えているのか分からんが、まあ、玲愛さんと恵令奈さんはロシアで、俺は日本だから、日本の連合艦隊とロシアのバルチック艦隊が戦った日本海海戦を見ている気分なのかな。知らないけど。)

と、小岩剣は思う。

三条神流は目の前のバトルを見ていた。

自分と小岩剣の違いを見るために。

直線区間でロータスが詰めてくるが、連続するS字区間では、S660の旋回性能がロータスを上回り、ロータスとの差を僅かに広げる。だが、その先のセクションでまたも追い詰められる。

小岩剣は、隠し玉のつもりであった溝走りを行う。

(やれるのは、左。)

しかし、入り損ねた。

「えっ?」

完全にオーバースピード。

センターライン付近まで膨らんだところを、インサイドからロータスに抜かれてしまった。

(あーあっ。ありゃ三笠じゃねえや。左サイドを意識して、左サイドを潰される。片舷を集中狙いされて転覆。坊の岬沖海戦の「大和」だよあれじゃ。燃料って言う物も、濡れ煎餅だけしか入れられていない。腹っぺこ特攻も良い所だったな。)

と、三条神流は思う。

鳥居峠まで、結局は三条神流の後方を着いて行く羽目になった小岩剣。

これはどこからどう見ても、栄養不足で判断をミスした結果だ。

大沼のおのこ駐車場で、玲愛が待っていたが、三条神流の姿を認めると歪んだ愛情表現をしてくる様子はない。

「ロクな物喰わねえから、ああなるんだよ。ちったぁ栄養つけてからやれ。」

と、三条神流が言ったので、玲愛は何も言わずに勘弁した。

食堂でうどんを腹に入れ、これで、小岩剣の身体に燃料が入った。

「どうする?俺は失せた方がいいか?」

と、三条神流が小岩剣に聞く。

「どちらでも構いません。」

「そか―。」

「帰る」と言おうとした三条神流だが、小岩剣が玲愛に何されるか分からず、それを飲み込んだ。

(デートって見るなら、俺はさっさと失せるがこいつはなぁ。)

と考える。しかし、かと言って自分がいたところでどうすることもできない。

無駄なことをして話をややこしくしたり、面倒ごとを起こしたりするのは嫌なので、お茶を飲んだらさっさと退散するつもりだ。

「仕事は?」

と、玲愛が小岩剣に聞く。

「アホな誘導員のせいで、とばっちり喰らって謹慎処分中の身です。」

「あっ」と、玲愛が無神経なことを聞いたと思う。

「それ故に、今朝方までぶっ倒れてまして、三条さんが来るまでずっと。」

「なるほど。それで、走りに来たけど、身体はガス欠で集中力切らしてあのザマ。怒りゃしないけど、一歩間違えれば死んでいるからね。」

小岩剣も、うどんを食べ終えると、三条神流と同じく、お茶を啜って駐車場に歩く。

駐車場に並ぶ、三条神流のBRZと玲愛のロータスは、自分のS660より大きい。しかし、それでも、S660も存在感を出している。

(もっとデカイ車だったらどうなるか。)と考えたが、同い年の奴と並んでいても、そいつらよりも遥かに年下に見られてしまう自分の童顔と体型から見て、S660よりも大型で強大なパワーを兼ね備えている車には乗れないだろう。

玲愛がトイレに行った時、

「そういや、なんでお前、ワンコ君呼ばわりされてんだ?」

と、三条神流。

「前のN‐ONEからでしょう。」

小岩剣が答える。

「けっ。んじゃ、エスロクならエレナに改名って無理か。」

「良いです。案外、気に入ってます。このあだ名。」

大沼に凪が起きている。

そして、風が吹き始めた。

赤城山山頂は、前橋市街よりも気温が低い。「全山冷房中」のキャッチコピーがぴったりだろう。

「自分、小学生時代のイカれた虐待教師の変な教育方針で、自分のあだ名を自分で決めろって言われて、それで手を抜いて、寝台特急「サンライズエクスプレス」から「サンライズ」ってあだ名付けたのですよ。今思えば、とんでもない黒歴史でしかないです。」

「教員の連中なんて、どいつもこいつもゴミクズで決まってんだよ。」

と、言う三条神流だが、三条神流の親戚には、同姓同名の女性の数学教師が居る。

最も、その数学教師のことは嫌っていないのだからおかしなものだ。

「いっそ、銀河鉄道999の鉄郎から名前取れば良かったような。」

「よせやい。」

三条神流が苦笑いを浮かべたとき、玲愛がトイレから戻ってきた。

「銀河鉄道の話していたけど?」

と、玲愛。

「ああ。昔の話です。」

小岩剣は言う。

「そうだ。倉賀野貨物ターミナルの入換線を走ったとき、銀河鉄道999の発車みたいな体験出来るか?」

と、三条神流が意味の分らない事を言い出したが、すぐに、入換線が「999号」が発車するときに使用するカタパルトレールのように見えることに例えた話だと思った。

倉賀野貨物ターミナルの入換線は、旧陸軍の専用鉄道線だった名残で、河岸段丘から飛び出し、高架線になっているのだが、側からみれば、途中までしか建設されていない橋にしか見えず、それが、宇宙へ向かって「999号」を打ち出すカタパルトレールに見えるのだ。

「いいえ。仕事中は仕事に集中しているので。あっでも、銀河鉄道999は好きですよ。」

「銀河鉄道999」の話題になった途端、玲愛が吹いた。

「何か?」

小岩剣は、玲愛の弟が死亡した事故に関わった蒸気機関車が登場する作品の話をされて、気を悪くしたと思ったのだが、そうではないらしい。

「Tテレビの朝のニュース知ってる?」

「あっ」と、小岩剣は思い出した。

「そういえば、あれ、最近になって、なんか知らないけどいきなり、「銀河鉄道999」の曲流れるようになりましたね。自分としては、あんな下手くそな演奏され、ピアニストの男は醜男で、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」の楽長のセリフをそのまま突き刺したくなりましたよ。」

「カンナは、更にその上行ったよ。」

「どういう事で?」

「カンナは、前の彼女とよく「銀河鉄道999」を見ていたけど、別れてからは思い出すからって見なくなった。やっと忘れたと思ったら、いきなりそれが流れ、おまけに醜男がキモ面晒して演奏してたから、怒り狂って、テレビを蹴り壊したってさ。」

三条神流は顔を赤くして逃げ出した。

(居るんじゃなかった。)と思いながら、三条神流はBRZで赤城山を降りて行ってしまった。

「解らなくはないですよ三条さんの気持ちも。自分だって、青森県歌を姉さんと一緒に歌ってたので。もう、青森県歌は忘れたのですが、もし、銀河鉄道999のような形で取り上げられたら、怒ります。」

「んじゃ、不安。別な歌を記憶させないとね。」

「群馬県歌ですか?もう、三条さんにクソが付くほど教え込まれました。上毛かるたも覚えました。なんなら、下仁田ネギと赤城豚のすき焼き食わせて下さい。」

「豚すき?いやいや、すき焼きは上州和牛よ。なんなら、今夜食う?暑いけど表で、バーベキュー感覚で。シメは、お切り込みか、ひもかわうどんで。」

「是非、そうさせてください。」

「了解。そうと決まれば、大間々のベイシア行って買物するよ!」

玲愛に言われ、小岩剣も赤城山を降りる。

サンダーボルトラインを、玲愛が先頭で降りて行くと、今日の赤城は快晴で、眼下には関東平野が広がっていた。


三条神流はまたも、松田彩香と別行動。

松田彩香は観光の仕事に付いている。

(テレビを蹴り壊した時、酷い目に遭った。あのときも、観光の仕事であいつは突発の仕事。それで、俺は明けで休みだったが、よりによって、長距離便引いて、帰ってきたのが明け方で、帰宅したらあいつがニュースを見ていた。そしたら、いきなり、醜男の銀河鉄道999の下手くそ演奏始まって、ぷっつん来て、蹴飛ばしたら、壊れかけのテレビを壊してしまい、あいつキレて、布団とガムテでぐるぐる巻きにした上、口もガムテで塞いで、更に目隠し、イヤホン装着で、イヤホンからASMRのエロボイス流され、そのまま帰宅するまで放置されたのだが、昼過に帰って来た時には、干からびたミイラみたいになっちまった。)

と、三条神流は思い出す。

昼飯を食いそびれた三条神流は、大間々のラーメン屋に行こうとしたが、今日は休みだと思い出し、大慌てで草木方面に向きを変えて、国道122号を走っていたら、小岩剣と玲愛とすれ違った。

水沼駅から、対岸道路を走る。

対岸道路のワインディングを攻め込み、草木ダムを一気に登って、草木ドライブインに入る。

閉店ギリギリの売店の食堂に飛び込むと、モツ煮定食を頼んで一気に掻き込み、また表に出てベンチに座り、よもぎまんじゅうと濃いお茶で一息つく。

三条神流の体系は、小岩剣程極端にではないが、同い年の者と比べると明らかに幼い。

松田彩香と一緒にいたら、姉弟と間違えられる事もある。

だが、三条神流は(歳取りたくない。永遠が欲しい)と思う。

S660がやって来た。小岩剣だ。

(あいつはいいよな。再会した時にすぐ分かった。初めて会った時、あいつ高校1年だったけど、その時のままの姿で、EF63から降りて来たから。)

と、三条神流は思う。

「どうした?」

「いえ。ただ、なんとなく。」

と、小岩剣は言いながら、自販機でお茶だけ買って売店前のベンチに座る。

「なんとなく。大方の想像は出来ている。」

三条神流は笑いもしない。それに、小岩剣は微笑む。

「敵いませんな。三条さんには。」

小岩剣は何がどうあったかを話す。

「大間々のベイシアで玲愛さんと買い物したのですが、第三者からみれば、夫婦で買い物しているように見られ、店員からもそういう目で見られてしまい、店を出ると、恥ずかしさと照れと、他にも、意味の解らない感情が入り乱れてしまって、どうすればいいか解らずここに。」

小岩剣は草木に来るまでの経緯を話した。

三条神流は相槌を打つ。

「でもな、周りから見れば夫婦かリア充にしか見られねえのは仕方ねえな。」 

「分かっております。ですが―。」

「俺も、アヤとそういう目で見られると嫌になる。逃げ場を塞がれていくような気がしてならねえって。大方、お前もそういうのだろう?」

「ええ。おまけに、どさくさ紛れに付けられたGPSで居場所を探され、家にも勝手に押しかける。職場でも変な想像されて、それが原因で―。」

「脱線事故の件はお前のせいではない。そんな思想の奴だから、ずっと彼女なしの糞童貞だって気付かねえアホぅのせいさ。どうせ、JR辺りにいたが、その思想のせいで何かやらかしてぶち込まれたんだろそいつ?けっJRの連中はこれだから。」

三条神流は吐き捨てる。相変わらず、自分が大嫌いな物に対しては、誰がどこで聞き耳立てているか解らないにも関わらず、平気で失礼な爆弾発言をする。

オブラートに包んで、周りに気を使い、本当のことを言えない者が多い中、平気で本当のことを言ってしまう。それは正直者で、嘘をつけないと言うことでもあるのだが、それが仇となって損をする事も多い。

周囲からは「正しいことだけが通るほど、世の中甘くないぞ。」と言われているが、小岩剣にはかえって三条神流のこの正直な性格が安心する。

「それで、お前はどうなんだ?玲愛の事。」

「いい奴だなとは思います。ですが、さっき言ったような事が引っかかって、何度か止めて欲しいとは言ったのですが、聞かなくて。警察に相談しろって話にはなりますが、それをやったら、せっかく、群馬で知り合った車好きの人との繋がりまで脅かしかねないと思って、警察には何も言えない状態です。それに自分の気持ちが最近、分からないのです。自分は、加賀美さんが好きです。しかし、玲愛さんにも最近は心が揺れてー。」

「だから、秩父まで出向いて、車のテクニックを身につけて、あいつらに追い付いて、更には―」

「追い越してしまえと。」

「奴等と対等かそれ以上になれば、奴等はお前に何も出来ない。お前の言う事を聞くと思ってか。ああどこかで聞いたことがある話だ。甘いよ。」

「えっ?」

「俺、長野で人殺し扱いされたって話は聞いただろう?」

小岩剣は肯いた。

「俺は、最後まで話せば分かるって思った。バスの運行記録、無事故無違反、バス利用者の声、それから、ドライブチャートって言う、ドライバーがどんな運転をしていたかを示す機械のデータ。そうした物を、会社の許可を得て見せたんだが無駄だった。解ってもらおうとしたんだがね。結局は、馬鹿に解るように説明したって解らない。何故なら、馬鹿だから。」

「解かろうとしない奴、やめろって言っても聞かない奴は、何をしても無駄だと?それは、例え、対等の立場になったり、警察に訴えるとか言ったりしても無駄だと?」

三条神流は肯いた。

「では、どうすればいいのですか?」

「お前があいつらを嫌だって思うのなら、変な目で見られる可能性はあるけど警察介入もやむ無しだ。俺ならそうするね。俺は、目的のためならば手段を選ばないから。例え、人間関係壊したとしても、正しいと思ったらそれを貫く。」

だから未だ、大人になり損なった奴だと言われてしまうのだが、三条神流はそれを分かっていながら、そのまま貫き通してしまう。

「今も、目的のためならば手段を選ばないって事ですね。」

「ああ。俺が今、最大の目的としていることは何だと思う?」

唐突な質問に対して、小岩剣は首をかしげるが分らない。

「明日を笑って迎えること。それが俺の、最大の目的。要するにだ、一番大切なのは、明日を笑って迎えられるよう、一日一日を健康に笑って過ごす事だよ。」

目的のためならば手段を選ばない。

自分が正しいと思えば、相手を殴り殺してでもそれを貫き通す。

そんな、極端な性格である三条神流の内面を見た小岩剣。

「自分も、同じく、明日を笑って迎えることが出来れば良いなと思っております。」

「それでいい。」

と、三条神流が言った時、ブリティッシュ・グリーンのロータス・エキシージがやって来た。

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