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ココロノツバサ - distant moon  作者: Kanra
第五章 筑波の月
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57 再びの誘い

ユーロチャレンジ決勝レースに玲愛、恵令奈、望月が出撃して行く。

ポールシッターの玲愛は、「ラリーに一緒に出よう」と小岩剣を誘った。

レースが始まった。

だが、あっけない物だ。

そもそも、玲愛、恵令奈レベルの奴が出る方が間違いと言う結果だ。

これでは白ける。

望月側は順位こそ10番手付近をウロウロしていたが、あちらこちらでバトルを繰り広げた上で8番手。順位は低いがバトルを繰り広げた事で大盛り上がりだ。

「会ったことあるか?ナガトさんに。」

と言う三条神流に頷く小岩剣。

「あの人はこう言っていた。「スピードを上げれば、速くなればなるほどに、孤独になっていく。孤独になれば、クソみてえな噂流す奴等もハエやゴキブリのように沸いてくる。スピードを上げれば、周囲は徐々にそのスピードに付いていく事が出来なくなり、気が付いたら周りには誰も居ないって事はよくある話だ。そして、付いて行けず脱落した奴等は、自分の腕の無さ技量の無さを棚に上げ、僻みから、変な噂を流す。」ってね。アヤと恵令奈、日奈子、玲愛だって、以前は両毛連合とは仲が良かったのだが、三人姉妹はレーサーで、あまりにも速くて追い付けず、アヤも加賀美もスピードが上がって行って追い付けなくなり、そこへ、アヤと恵令奈がラブホに入ったのを見たって奴が、そういう噂を流したんだ。」

「あの、両毛連合の人はライセンスを持っていて、レースに出た上で、批判したり、噂話流したりしているのでは無いのですか?」

「あいつらは、口だけ達者なトーシロだよ悪いけど。ライセンスなんか持って無いし、レースなんか、妄想でしかやって無いよ。」

「-。」

「じゃあ、行ってくる。」

三条神流と松田彩香が「86/BRZサーキットチャレンジ」に出撃するのを見送る。

この後はドリフト、グリップ走行会を1本ずつ挟んで、パレードランだ。このパレードランで小岩剣も走る。

ちなみにパレードランを終えたら、小岩剣は埼玉県の実家に立ち寄る予定である。

「群サイ、来る?」

今日初めて、加賀美から小岩剣に声をかけられた。

日程を教えられる。

その日は明けの休みの予定だ。

「是非、参加させていただきます。」

と、小岩剣は答えたのだが、加賀美はそれを聞くと、暗い顔をして「そう」とだけ言った。

(なんだ?)

と、小岩剣は首を傾げた。

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