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ココロノツバサ - distant moon  作者: Kanra
第1章 始まりの月
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プロローグ

例えば、自分の目指す物。やりたい事。なりたい自分。そうした物を持っていて、それを目指して頑張って来たけど、ある日突然、自分ではどうする事も出来ない事により、その全てが叶わぬ物になってしまい、自分さえも見失ってしまったなら、どうすれば良いのでしょうか。 


そのような事を思いながら就活や卒業論文に取り組んでいたら、昔の縁から群馬に行き着いた。

群馬県のJR貨物関連企業に就職し、かつて世話になった方々と再会し、新たなスタートを切った。

と言っても、仕事はいきなり群馬で始まるのではなく、最初はJR貨物の東京貨物ターミナルにある、中央研修センターで研修を受けるため、少しの間、埼玉の実家から東京貨物ターミナルまで通う。

また並行して、休みの日は群馬に行き、群馬に慣れると言うことも進めて行く。

研修が始まる前に、事前学習として、「鉄道データファイルDVDコレクション(6) JR貨物機関車のすべて」を鑑賞したのはいいけど、これはかなり昔の物。それ故に、実際に研修が始まって見れば、仙台総合鉄道部のEH500の動向とディーゼル機関車のハイブリッド化、富山機関区のEF81が皆EF510に置き換えられている。JRの旅客会社への委託解消。HD300やDD200、DF200後継機等の次世代機関車。それに加えて、2024年問題と言う、事前学習とはまるで掛け離れた内容に四苦八苦したが、新たな鉄道の知識や貨物列車の仕組みを学べたのは楽しかった。

新たな物と言えば、鉄道の他にも新たな物が群馬に来た自分を待っていた。

それは、車だった。

かつて、群馬でお世話になった鉄道マニアの大部隊「群馬帝国帝都防衛連合艦隊」は、悪化する鉄道オタクの愚行を前に、鉄道からは離れて車に転換し、今やモータースポーツで活躍するにまで至っていた。

何より驚いたのは、一番、自分を気にかけてくれた、三条神流と言う6つ上の方が、長野から群馬に帰って来ていて、幼馴染の松田彩香と言う女性と交際中だと言う事。そして、連合艦隊の今のトップは、松田さんであり、更に連合艦隊は「サンダーバーズ」と名を変えた上、別のモータースポーツのチームと合併していると言う事だった。

今の自分は、鉄道知識の他、車に関する知識を身に付けるべく、日々勉強だ。


例えば、自分の目指す物。やりたい事。なりたい自分。そうした物を持っていて、それを目指して頑張って来たけど、ある日突然、自分ではどうする事も出来ない事により、その全てが叶わぬ物になってしまい、自分さえも見失ってしまったなら、どうすれば良いのでしょうか。 


その答えを見つけるために。


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