0-2 《闇》
ザシュュュ!
「命を喰らい尽くせ!」
三匹目の《ラット》を喰った
「これで全部か?・・・・・・・・・わかった帰還する」
仮面の黒ずくめの人は歩きはじめた、『ある場所』へ
『ある場所』・・・・・化け物殲滅組織−ロスト
「お疲れぃ!ディスは何匹狩った?オレっちは今回は五匹も狩ったぜ」
もう一人陽気な仮面黒ずくめが増えた
「俺のところは三匹いた・・・・・・最近、出現頻度が高いな」
「そうだね、何度も出撃しなきゃいけないこっちの身にもなってほしいよ」
仮面の黒ずくめ二人はロストに着き中へ入った
「いや〜、やっとこの欝陶しい仮面を外せるよ〜」
「しかたないだろ、素顔がばれて困るのは俺達だからな」
二人は奥の方に入っていき自分の部屋へ向かっていった
「んじゃ、またあとでな〜」
「あぁ、じゃあな」
部屋へ入った。六畳の個室ごちゃごちゃせず綺麗に掃除されている
仮面、黒ずくめの服をすべて脱いでパイプ型のベッドに仰向けに寝転がった・・・
俺の名は・・・ディシクレイト親しい奴にはディスと呼ばれている。
ここロストは化け物を殲滅するための人材が集まっている・・・・その人材のほとんどが異能者・・・・
世界に突如出現した化け物・・・・クリーチャー・・・・こいつらは人や生き物を喰う性質をもっている・・・・ただの生物ならこれはただの食物連鎖で終わるのだがこいつらは謎の結合体《闇》でできている。この《闇》は生きた細胞のように見えるのだが生き物ではない、という科学的説明がどこかの御偉い学者さんが最近公表された。
《闇》はあらゆる生物に宿っている。人しかり鼠しかり・・・・普通は感知できないほど微量の《闇》しかもたないのだが特別多く《闇》を持った人間を異能者−シュケルと呼ばれている
シュケル・・・・異能者と呼ばれるには理由がある・・・《闇》は多くもつことにより身体能力の向上、魔法のような『力』をもつ・・・・これが主な所以だ。
異能者レベルの《闇》保持者以外の一般人には生物すべてに《闇》をもっているということは知らない・・・混乱を防ぐためだ・・・・これもあって何も知らない報道社がいろんな意味を込めて異能者と呼び始めたが、今はもう一般用語だ
「・・・・・・・警報・・・・異端者か」
警報音により何の警報かを理解し、また仮面と黒ずくめの服を着た
「やっほー、一眠りもできなかったよ。まったくもってめんどくさいな〜ぜったい、異端者一体ぐらい出てくるのになんでいちいち撤退するのかな〜」
「うるさい・・・・さっきと同じ地域を担当だ」
「うへ〜五匹もいたんだからこっちに異端者ぜったい多いよ」
「無駄口を叩いてる暇があるならとっとと終わらせてこい・・・・・行くぞ」
仮面黒ずくめの二人は走った